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2019.12.30

観てきた展覧会ベストテン 2019年

迷いながら10の展覧会を選びました。
今年も順位はつけられませんでした。

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「塩田千春展:魂がふるえる」
森美術館
会期 2019年6月20日(木)~ 10月27日(日)
赤い糸、黒い糸で紡ぐ迫力の空間は圧巻でした。

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「インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史」
埼玉県立近代美術館
会期 2019年2月2日[土] ~3月24日[日]
「作られることのなかった建築」の展覧会という発想がユニーク。

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「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」
森アーツセンターギャラリー
会期 2019年9月21日(土)~ 11月17日(日)
日本初の大規模展覧会、映画など観て興味を持っていた画家の展覧会。国内の美術館も結構持っているのだな、とも。

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「キスリング展 エコール・ド・パリの夢」
東京都庭園美術館
会期 2019年4月20日(土)〜 7月7日(日)
選んだ理由は、キスリングは好きな画家というだけですが・・・

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ゴッホ展 ハーグ、そしてパリ。ゴッホへの道
上野の森美術館
会期 10月11日 (金) 〜 2020年1月13日 (月)<
「これは売れないな〜」という絵から傑作「糸杉」まで、ゴッホのハーグからフランス時代まで、10年の画家人生を均等に見せてくれた。

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「林忠正―ジャポニスムを支えたパリの美術商」
国立西洋美術館[新館 版画素描展示室]
会期 2019年2月19日(火)~2019年5月19日(日)
ここ数年取り上げられることが多くなった画商林忠正。関連本を読んでいたこともあって、興味深く鑑賞しました。

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「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶」
サントリー美術館
会期  2019年9月4日(水)~11月10日(日)
「黄瀬戸・瀬戸黒。志野。織部」ゴロが良いですね。黄瀬戸の良さを再認識しました。三井記念美術館の高麗茶碗展も素晴らしかったですが・・・

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「コートールド美術館展 魅惑の印象派」
東京都美術館
会期 2019年9月10日(火)~12月15日(日)
今年も、印象派の展覧会はたくさん開催されました。「三菱一号館の吉野石膏」「横浜美術館の展覧会」も良かったのですが・・・

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「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」
国立新美術館
会期 2019年1月18日(金)~4月1日(月)
数年前に東近美で開催されたイケムラレイコの展覧会を見てから関心を持っていたアーティスト。多彩なジャンルへの発展が見られました。

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「恐竜博2019 The Dinosaur Expo 2019」
国立科学博物館
会期 2019年7月13日(土)~10月14日(月・祝)
「むかわ竜」そして「羽毛恐竜」の発見、「子育て恐竜」などなど興味は尽きません。今後の新発見を予感・期待させてくれた。

迷いながら選外としましたが・・・・・ 
今後観る機会は訪れないであろう令和改元関連の展覧会・特別公開も忘れることはできません。
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特別公開「高御座と御帳台」
東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室 
会期 2019年12月22日(日) ~ 2020年1月19日(日)

大嘗宮一般参観
などなど。

国立科学博物館日本館の企画展示室で開催された数々の企画展は、私の興味を継続的に刺激してくれる内容満載でした。
今年の展開にも期待しています。
例えば、
企画展 砂丘に眠る弥生人-山口県土井ヶ浜遺跡の半世紀-
企画展 名称 沖縄の旧石器時代が熱い!



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観てきた展覧会備忘録 2019年12月

観てきた展覧会備忘録 2019年11月

観てきた展覧会備忘録 2019年10月

観てきた展覧会備忘録2019年9月

観てきた展覧会備忘録 2019年8月

観てきた展覧会備忘録 2019年7月

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観てきた展覧会備忘録 2019年4月

観てきた展覧会備忘録 2019年3月

観てきた展覧会備忘録 2019年2月

観てきた展覧会備忘録 2019年1月

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2019.12.29

観てきた展覧会備忘録 2019年12月

ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン侯爵家の秘宝展
会期 2019年10月12日土)~12月26日(木)
Bunkamuraザ・ミュージアム

小沢栄子 私の現代
会期 2019年11月12日(火)~2020年1月26日(日)
東京都写真美術館

特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」
会期 2019年11月6日(水) ~ 2020年2月9日(日)
東京国立博物館東洋館 3室

特別公開「高御座と御帳台」
会期 2019年12月22日(日) ~ 2020年1月19日(日)
東京国立博物館本館 特別4室・特別5室 

ゴッホ展
会期 2019年10月11日(金) ~ 2020年1月13日(月・祝)
上野の森美術館

横浜美術館開館30周年記念
オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
会期 2019年9月21日[土]〜2020年1月13日[月・祝]
横浜美術館


ミュシャ〜運命の女たち〜
会期 2019年11月23日(土) ~ 12月25日(水)
そごう美術館


やきもの入門 ─色彩・文様・造形をたのしむ
会期 2019年11月23日(土・祝)~2020年2月2日(日)
出光美術館


舘鼻則孝 「It's always the others who die」
会期 2019年11月22日(金)〜12月22日(日)
ポーラミュージアムアネックス


版画の彩展2019  第44回全国大学版画展
会期 2019年12月7日(土)〜12月22日(日)
町田市立国際版画美術館


ダムタイプ|アクション+リフレクション
会期 2019年11月16日(土)〜2020年2月16日(日)
東京都現代美術館


ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
会期 2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)
東京都現代美術館


パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華
サラ・ベルナールの世界展
会期 2019年12月7日(土)~2020年1月31日(金)
松濤美術館

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2019.12.27

特別公開「高御座と御帳台」

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特別公開「高御座と御帳台」 は、
東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室 で開催されています。

会期 2019年12月22日(日) ~ 2020年1月19日(日)
開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜・土曜は21:00まで開館)
休館日 月曜日、12月26日(木)~令和2年1月1日(水・祝)、1月14日(火)
(ただし、12月23日(月)は「高御座と御帳台」会場のみ開館、1月13日(月・祝)は開館)
観覧料金 無料公開
ただし、総合文化展、特別展の観覧には別途入館料が必要。

私が行った日の12時頃は待ち時間80分でした。
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16時頃再び見に行ったときは、セキュリティーチェックのための待ち時間程度ですんなり入ることができました。
混雑状況は東博のツイッターでも確認できます。

ーHPの解説からー
令和元年10月22日、天皇陛下が即位を公に宣明されるとともに、その即位を内外の代表がことほぐ儀式として、皇居の宮殿において、即位礼正殿の儀が行われました。儀式においては、宮殿の正殿松の間に高御座と御帳台が置かれて、天皇陛下が御束帯(黄櫨染御袍)をお召しになって高御座に昇られ、皇后陛下が御五衣・御唐衣・御裳をお召しになって御帳台に昇られたのち、天皇陛下からおことばがありました。内閣総理大臣が寿詞(お祝いの言葉)を述べ、万歳を三唱すると、参列者の唱和が続き、天皇陛下の即位をお祝いしました。また、宮殿の中庭には、色とりどりの旛や桙が立てられました。当日は降雨のため、宮殿内の回廊などには、伝統的な装束を着装した威儀の者や威儀物捧持者などが並びました。
この度の特別公開では、即位礼正殿の儀で用いられた高御座・御帳台と威儀物を一般参観に供するとともに、即位の礼の諸儀式の写真と、装束姿を再現する人形を展示します。

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《高御座・御帳台》
高御座は、古代より、天皇の即位の儀式に玉座として用いられてきた調度品です。御帳台は、近代以降、皇后の玉座として、即位の儀式に用いられるようになったものです。現在の高御座と御帳台は大正天皇即位に際して制作されたもので、京都御所の紫宸殿に置かれていますが、今回は平成度と同様に皇居の宮殿において用いられました。
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高御座:総高6.48m幅6.06m奥行5.45m(基壇部)
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頂上の露盤には大小合わせて9羽の鳳凰の像を載せています。そして全体にわたって、白玉を嵌入した華形を、銀鍍金の鏡光、瓔珞、その他の飾り金具で装飾されています。
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お椅子の左右に剣璽と国璽及び御璽を置く案(小卓)があります。
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御帳台:総高5.67m幅5.30m奥行4.77m(基壇部)
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蓋には鸞という瑞鳥を載せています。
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第2会場では、威儀物、即位の礼の諸儀式の写真と、装束姿を再現する人形が展示されています。

《即位正殿の儀における服装》
天皇陛下が御束帯(黄櫨染御袍)をお召しになって高御座に昇られ、皇后陛下が御五衣・御唐衣・御裳をお召しになって御帳台に昇られました。
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束帯(文官) 五衣・唐衣・裳(女官)

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 束帯(武官)=威儀の者

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束帯(武官)衛門           束帯(文官)=威儀物捧持者


《威儀物の展示》
威儀物とは、即位の礼に当たって、儀式の威厳を整えるために捧持する太刀・弓・胡籙・・楯のことをいい、これらの各威儀物は、それぞれ8名の捧持者が左右4名ずつ2列に並んで捧持します。

鉦と鼓 は、円形窓を開けた朱塗りの火焔太台に取り付けられます。司司鼓が鉦鼓の係員に合図を出すと、鉦鼓の係員は、その合図を受け、鉦と鼓を打ちます。
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即位の儀式の沿革
即位の儀式は、平安時代初期に確立され、以来、今日まで行われるようになりました。儀式の行われる場所については、大極殿、太政官庁、紫宸殿という変遷があり、大正・昭和の両度の即位の儀式は京都御所の紫宸殿に天皇の御座の高御座を、その東方に皇后の御座の御帳台を置いて挙行されました。平成の即位の儀式は、皇居・宮殿の正殿に高御座と御帳台を置いて挙行され、今回の即位の儀式もそれを踏襲して行われています。

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2019.12.25

「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯国~その至宝コレクション~」

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「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯国~その至宝コレクション~」は、

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されています。

会期 2019年10月12日(土)~12月26日(木)

この展覧会、花をテーマにした作品の素晴らしさが目立ちました。
最終コーナー「第7章 花の静物画」は撮影可でした。 
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花の静物画展示風景

ー展覧会場の解説からー
モチーフとしての花は、静物画というジャンルの成立を告げる役割を果たしている。何かを物語るための手段であった古いオランダ絵画に描かれた花を学びつつも、バロック以降の時代においては、美的な関心や未知の植物への興味を背景に、植物を題材とした芸術作品が大量に生み出されることになった。
バロック期のオランダを代表する画家たちは、あらゆる種類、由来、分野の花を豪奢な花束としてひとつにまとめた静物画を描いている。こうした絵画においては同じ時期には咲かない花が一緒に描かれているが、自然に忠実な植物表現が本質的な価値基準として設定されていたので、季節や他の植物分野との整合性は二次的なものと見なされたのである。
18世紀以降のウィーンでは、植物への関心が高まる社会を背景に、ヴァルトミュラーなどの芸術家がこのような伝統をビーダーマイヤー期まで継続した。リヒテンシュタイン家を含めた各コレクションが所蔵していたこうした絵画は盛んに学ばれ、コピーされていたが、ウィーン窯でも花の静物画を磁器に絵付けした製品を盛んに生産していた。ヨーゼフ・ニッグ(1782-1863)が教鞭を執った磁器製作所併設の花の絵付けを学ぶ教室は、特にビーダ―マイヤー期に花の静物画が発展するために重要な場所であった。

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フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー《磁器の花瓶の花、燭台、銀器》1839年、油彩・板

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ウィーン窯で作られた陶板画です。
(左)《白ブドウのある花の静物》(右)《黒葡萄のある花の静物》
帝国時期製作所/絵付け:ヨーゼフ・ニッグ 1838年、硬質磁器

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ウィーン窯・帝立磁器製作所/ 絵付け:ヨーゼフ・ガイアー《色絵金地花文クラテル形花瓶》1828年頃、硬質磁器

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ウィーン窯・帝立磁器製作所/ 絵付け:アントン・デーリンク、イグナツ・ヴィルトマン《金地花文ティーセット》1815年、硬質磁器

展覧会の構成はつぎの通りです。
第1章 歴史と貴族の生活
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ヨーゼフ・ノイゲバウアー《リヒテンシュタイン侯フランツ1世、8歳の肖像》 

第2章 宗教画
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ルーカス・クラーナハ(父)《聖バルバラ》1520年以降、油彩・板

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マルコ・バザイーティ《聖母子》1500年頃、油彩・板

第3章 神話画・歴史画
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ペーテル・パウル・ルーベンスと工房《ペルセウスとアンドロメダ》1622年以降、油彩・キャンヴァス

第4章 磁器―西洋と東洋の出会い
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磁器:日本・有田 金属装飾:イグナーツ・ヨーゼフ・ヴェルト《染付山水文金具付ポプリ蓋物》
本体:1680-1700年、磁器  金具装飾:1775/1785年、鍍金されたブロンズ

第5章 ウィーンの磁器工房
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ウィーン窯・デュ・パキエ時代(1718-1744)《カップと受皿(トランブルーズ)》1725年頃、硬質磁器、黒呉須、多彩色上絵付

第6章 風景画
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フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー
《イシュル近くのヒュッテンエック高原からのハルシュタット湖の眺望》1840年、油彩・板

第7章 花の静物画

 

ーHPの解説からー
世界で唯一、侯爵家(君主)の家名が国名となっているリヒテンシュタイン。スイスとオーストリアにはさまれた小国ながら、世界でも屈指の規模を誇る個人コレクションを有し、その華麗さが宝石箱にもたとえられ世界の注目を集めています。

本展は、侯爵家秘蔵のルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)、クラーナハ(父)を含む、北方ルネサンス、バロック、ロココを中心とする油彩画と、ヨーロッパでも有数の貴族の趣向が色濃く反映された、ウィーン窯を中心とする優美な陶磁器、合わせて約130点で構成されます。絵画と陶磁器の共演は、優雅さとくつろぎが調和する貴族の宮廷空間へ誘ってくれることでしょう。

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2019.12.22

ミュシャ展〜運命の女たち

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「ミュシャ展〜運命の女たち」は、
そごう美術館で開催されています。


会期 2019年11月23日(土・祝)〜12月25日(水)

ミュシャ生家の近くに住むマチル博士の3代にわたるコレクションのみで構成されるミュシャ展は日本で初めてです。

ーチラシの解説からー
19世紀から20世紀初頭、ヨーロッパで起こった芸術運動アール・ヌーボーの旗手として知られるアルフォンス・ミュシャは、1860年に現在のチェコ共和国モラヴィア地方、イヴァンチッツェで生まれました。パリに移ったミュシャは、出世作となった大女優サラ・ベルナールの劇場ポスターを始め、数多くの女性像を優美に繊細な表現で描き出し、瞬く間に時代の寵児となります。その手法はミュシャ様式と呼ばれ、アールヌーボーの代名詞になりました。

晩年、故郷に戻ったミュシャの仕事の領域は、チェコスロバキア最初の郵便切手、同じく最初の紙幣デザインから国章にまで及びさらには大作《スラブ叙事詩》を完成させ、国民的芸術家としての地位を不動のものとしました。そして、時を経た現在に至るまでその作品は欧米や日本で多くの人々を魅了し続けています。

本展では、「運命の女たち」というタイトルが示す通り、初恋に始まり、栄華を極めたパリ時代、そして晩年に至るまで、女性を描き続けたミュシャの人生を彩った女性たちに焦点を当て、ミュシャ芸術をご紹介いたします。
ミュシャ生家の近くに住むマチル博士の3代にわたるコレクションから厳選したポスター、装飾パネル、油彩画、素描、水彩画など、十代の頃からパリ時代を経て、祖国に捧げた晩年の作品まで焼く150点が出品されます。なお、マチル。コレクションのみで構成されるミュシャ展は日本で初めてです。

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展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 幼少期 芸術のはじまり
第2章 パリ 人生の絶頂期
第3章 アメリカ 新たなる道の発見
第4章 故郷への期間と祖国に捧げた作品群

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素描《テレザ・トラプル》1883年
幼馴染の少女

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素描《イヴァンチッツェの想いで》1903年
愛称ユリンカ
早世した初恋の人の素描。ユリンカの面影は、後世までミュシャへ影響を与え、作品の中へ投影されている。1884年25歳でこの世を去りました。

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サラ・ベルナールの舞台「ジスモンダ」は好評で、年明けの再演が決まっていました。
再演告知のポスターを作らなくてはなりませんでしたが、クリスマス休暇で主だったデザイナーはいません。
パリ中を探したサラは、仕方なく、休暇をとったデザイナーの代わりに出社していた無名のミュシャにポスターの依頼をします。
ミュシャは年末の数日間でポスター「ジスモンダ」を完成させます。
出来上がったポスターを見たサラは、その素晴らし出来栄えに興奮を抑えられなかったそうです。
街に貼られたポスターは、すぐに持ち去られ、ミュシャは一躍時の人になりました。

1894年に手掛けた彼女の舞台ポスター「ジスモンダ」が大成功を収め、ミュシャは確かな名声を勝ち取りました。
ミュシャはサラ・ベルナールと6年にわたる契約を結び、その後も彼女のポスターを手がけました。
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ポスター《椿姫》1896年
ミュシャがサラ・ベルナールのために手掛けた2作目のポスター


チェコスロバキア独立10週年の記念日1928年10月28日を挟んで、9月23日から10月31日までウェルトルジュニー宮殿で(現プラハ国立美術館)で《スラブ叙事詩》の展覧会が開催されました。
※2017年3月20日~6月5日の日程で国立新美術館で《ミュシャ展》が開催いされ《スラブ叙事詩》が展示されました。201906_20191222115001
ポスター《スロヴィア保険会社》1907年
モデルは《スラブ叙事詩》のパトロン、チャールズ・R・クレインの娘ジョセフィン・クレイン・ブラッドレー

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ポスター《スラヴ叙事詩》(部分)1928年 
ミュシャの娘ヤロスラヴァをモデルにしている。

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2019.12.18

オランジュリー美術館コレクション 「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展

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オランジュリー美術館コレクション 「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」は、
横浜美術館で開催されています。

会期 2019年09月21日(土)〜2020年01月13日(月)

20世紀初頭のパリ、モンパルナスの芸術家たちと親交をもったポール・ギョームは画廊を開設し、自らもコレクターとして作品を収集します。
そして、自邸を美術館にする構想をいだきますが、実現できぬまま亡くなります。コレクションを引き継いだ妻のドミニカが手を加えますが、最終的にフランス国家に譲渡され、オランジュリー美術館で展示されることになります。

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ポール・ギョームの邸宅(フォッシュ通り22番地、1930年頃);ポール・ギョームの書斎
当時の写真や資料に基づく再現模型(1/50)制作:レミ・ムニエ(2006年)オランジュリー美術館
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アメデオ・モディリアーニ《新しき水先案内人ポール・ギョームの肖像》1915年、油彩、厚紙を貼った合板
モディリアーニはモンパルナスにアトリエの提供を受けています。若きパトロン、ギョームは弱冠23歳でした。

アンドレ・ドラン《大きな帽子を被るポール・ギョーム夫人の肖像》1928-29年、油彩、カンヴァス

この展覧会で詳しくは触れられていませんが・・・・
ポール・ギョームは、自動車修理工場で働いていたときに、アフリカから輸入したタイヤの原料となるゴムの荷物の中にアフリカ彫刻を見つけ、その造形に魅了されます。
以後アフリカ彫刻売買の仕事を始めます。
ギョームは、パリにおけるアフリカ彫刻ブームのきっかけを作ったとされます。

ギョームは、元々パリのナイトクラブで働いていたドミニカ(ジュリエット・ラカーズ)と結婚します。
このドミニカという女性、いわゆる悪女とされる人物のようで・・・

ギョームは若くしてなくなりますが、生前「自分のコレクションを国に寄贈する」と遺言していました。

ギョームの死後ドミニカはジャン・ヴァルテルと結婚します。ヴァルテルとの関係はギョームの生前からあったようです。

ドミニカは、コレクションが国に渡るのを阻止すべく、「ギョームとの間に子供がいた」とでっち上げます。子どもとして連れてこられたのがジャン=ピエールでした。

やがてジャン・ヴァルテルが不審死・・・ドミニカには別の愛人がいたようで。

子供とされたジャン=ピエールは、ドミニカが「自分を殺そうとしている」と訴えを起こします。
訴訟問題を抱えたドミニカは司法取引でコレクションの数点を売却したとも・・・・
結局ドミニカは、ピエールとの確執を抱えながら亡くなります。

最終的にコレクションはフランス政府寄贈されました。

ドミニカが収集した作品にも評価はあるようですが、
ドミニカは、あまり前衛的な作品を好まず趣味に合わないものは売却し、自分好みのコレクションに作り変えたようです。
その一旦は、この展覧会のピカソの展示作品にも表れているように思いました。
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パブロ・ピカソ《布をまとう裸婦》1923年頃、油彩・カンヴァス
重量感のある彫刻的な裸婦像は、ピカソの新古典主義時代の根幹をなす主題でした。

 

という経緯は別として多くの画家のパトロンとして、画商、コレクターとして活躍したギョームが集めた印象派とエコール・ド・パリの作品は、見応えがありました。

この展覧会では、ギョームと関わった13人の画家を、経緯を交えた解説を参考に観ていきます。同美術館所蔵146点の約半数70点が展示されています。

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アルフレッド・シスレー《モンビュイソンからルヴシエンヌへの道》1875年、油彩・カンヴァス

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クロード・モネ《アルジャントゥイユ》1875年、油彩・カンヴァス

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オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》1892年頃、油彩・カンヴァス

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ポール・セザンヌ《りんごとビスケット》1879-80年頃、油彩・カンヴァス
「りんごでパリを征服する」と語りシンプルな形の果物と食器などをモチーフに絵画の革新に取り組みました。

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アンリ・ルソー《婚礼》1905年頃、油彩・カンヴァス
最後列右から2番目がルソーです。

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アンリ・マティス《赤いキュロットのオダリスク》1924-25年頃、油彩・カンヴァス

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キース・ヴァン・ドンゲン《ポール・ギヨームの肖像》1930年頃、油彩・カンヴァス

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アンドレ・ドラン《アルルカンとピエロ》1924年頃、油彩・カンヴァス

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マリー・ローランサン《マドモアゼル・シャネルの肖像》1923年、油彩・カンヴァス
シャネルは本作を気に入らず、受取を拒否しました。画家はシャネルを「田舎娘」一蹴し、肖像画を描き直すことはなかったそうです。

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モーリス・ユトリロ《サン=ピエール教会》1914年、油彩・補強した厚紙

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シャイム・スーティン《小さな菓子職人》1922-23年、油彩・カンヴァス


ーHPの解説からー
展覧会概要
横浜美術館開館 30 周年を記念して、オランジュリー美術館所蔵品による「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した 12 人の画家たち」を開催いたします。

パリのセーヌ川岸に建つ、オレンジ温室を改修した瀟洒な佇まいのオランジュリー美術館。画商ポール・ギヨームが基礎を築いた同館所蔵の印象派とエコール・ド・パリの作品群は、ルノワールの傑作《ピアノを弾く少女たち》をはじめ、マティス、ピカソ、モディリアーニらによる名作がそろったヨーロッパ屈指の絵画コレクションです。

ギヨームは若き才能が集まる 20 世紀初頭のパリで画商として活動する一方、自らもコレクターとして作品を収集しました。私邸を美術館にする構想を果たせぬまま彼が若くして世を去った後、そのコレクションはドメニカ夫人により手を加えられていきました。そしてこれらの作品群はギヨームとドメニカの二番目の夫の名を冠した「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギヨーム コレクション」としてフランス国家へ譲渡され、同館で展示されるようになりました。

本展は同館が所蔵する 146点の絵画群のうち 13人の画家による約 70点が、21 年ぶりにまとまって来日する貴重な機会です。コレクションに秘められた物語とともに、世界中の人々に愛され続ける名品の数々をご堪能ください。

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2019.12.15

カミーユ・アンロ|蛇を踏む

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「カミーユ・アンロ|蛇を踏む」は
東京オペラシティ アートギャラリー[3Fギャラリー1, 2]で開催されています。

会期 2019年10月16日(水)〜 12月15日(日)

彼女の興味の、その広大な領域の一端に触れたのみ・・・というのが正直な感想ですが、
存在感は大いに認識しました。記憶に残る展覧会でした。

熱心に観てきたのは、展覧会場はじめの展示、〈革命家でありながら、花を愛することは可能か〉です。
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草月流のいけばなに触発され、2011年から継続的に制作されているシリーズ。シリーズのタイトルは、マルセル・リーブマンによるレーニン伝の一節からとられたものであることをはじめ、作品はそれぞれ一冊の本に由来していて、題名や著者、花材名、本の一節が作品とともに展示されます。「花に翻訳された本の図書館」ともいうべきシリーズです。(HP展覧会についてから)
いけばな制作協力:本江霞庭、中田和子(いけばな草月流)
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蛇を踏む
川上弘美
「踏まれたらおしまいですね」と、そのうちに蛇がいい、それからどろりと溶けて形を失った。

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美しさと哀しみと
川端康成
大木を思わせる言葉は、数知れずあるだろう。
見るもの聞くものが大木につながるのは、
音子が生きていることにほかならないのであった。

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源氏物語
紫式部
似つかわしからぬ扇のさまかな

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ゴッホの手紙 テオドル宛
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ
理想的には八十まで生きるだけの強固な体質と、それとほんとんじい
純良な血をもつ必要がある。もっと幸福な芸術家の世代が来ることを予想できたなら、
おそらくお互いの心のなだめになるだろう

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道徳の系譜
フリードリッヒ・ニーチェ

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お菊さん
ピエール・ローチェ

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心理学と宗教
C.G.ユング

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〈アイデンティティ・クライシス〉展示風景
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《青い狐》展示風景
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《偉大なる疲労》2013年ヴィデオ
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国立スミソニアン博物館で特別研究員として行ったアーカイヴ調査にもとづいて制作された作品。
2013年第55回ヴェネチア・ビエンナーレ銀獅子賞受賞作品。

 

—HPの解説—
1978年フランス生まれのカミーユ・アンロは、映像、彫刻、ドローイング、インスタレーションなどさまざまなメディアを駆使して「知」と「創造」の新しい地平を探求する作家です。作品は旺盛な好奇心に突き動かされた直観とリサーチにもとづき、理性と感覚の間を行き来する自由さにあふれています。アンロの関心は、文学、哲学、人類学、デジタル化された現代の情報化社会をはじめ、世界のあらゆるものに開かれています。しかしそれらを情報としてただ受け取るだけではなく、自分なりに咀嚼し、理解することによって広義の教養(すべてのものから学び、内在化したうえで活かすもの)として、天地万有的(ユニバーサル)ともいえる秩序と混沌の両義性をもった作品へとおおらかに昇華させるのが、アンロの最大の魅力です。

こうした彼女の制作は、2012年のオクウィ・エンヴェゾー芸術監督によるトリエンナーレ「極度の親密性(Intense Proximity)」への参加、また映像作品《偉大なる疲労》で2013年第55回ヴェネチア・ビエンナーレの銀獅子賞を受賞したことで国際的に知られることとなり、2017年にはパレ・ド・トーキョー(パリ)にて、全館を使った"carte blanche"(全権委任・自由裁量)の個展開催の権利を与えられた史上三人目の作家となるなど、現代美術家としておおいに注目を集めています。

日本においてアンロの作品は映像を中心に紹介されてきました。本展は、大型のインスタレーション作品を含めた作家のこれまでと現在を、日本で初めて総合的に展示する機会となります。いけばなに触発された作品は、草月流の全面的な協力によって会場で制作され、日本での個展ならではの試みとなります。

彼女のあくなき知への冒険を共にたどる今回の展示は、私たちの身の回りをはじめとする世界への視点、そして知識・教養とはなにかを考えさせてくれるでしょう。情報化された現代社会において、情報自体を手に入れることは以前よりずっとたやすくなりました。しかしその分、ひとつひとつの情報をその来歴や背景を含めて読み込み、大切に扱う姿勢を失ってしまった部分があるかもしれません。アンロの探究は「知りたい」という素直な欲求にもとづくものですが、その作品からは、人類が築いてきた知の体系と、それに吸収され得ない未知の領域、あるいは言語化し得ない側面があることを、等しく尊ぶ姿勢が見てとれます。ひとつひとつのものごとを問うことにはじまり、さらに異なる視点で見てみようと問い続ける態度は、彼女の世界との向き合い方の特徴です。この終わりのない探求に彼女自身が喜びを感じていて、それが対象への敬意によって裏打ちされていることは、作品の随所で見ることができるでしょう。

アンロの作品の数々を通して、探求の先の答えは一つに収斂されることはなく、さまざまな矛盾や多義性の混沌のなかにこそ世界の理(ことわり)と創造の源があることを体感していただけることでしょう。

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2019.12.09

ゴッホ展  ハーグ、そしてパリ。ゴッホへの道

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「ゴッホ展 ハーグ、そしてパリ。ゴッホへの道」は、
上野の森美術館で開催されています。
(置いてあったチラシは兵庫県立美術館のものでした)

会期 10月11日 (金) 〜 2020年1月13日 (月)

過去、さまざまな角度から焦点を当てたゴッホの展覧会が開かれてきました。
この展覧会は、パリ以前のハーグ派の影響下で描いた作品をより多く展示しています。

ひたすら描き続けた10年を、残された手紙とともに辿ります。
(展示会場には、手紙の抜粋がたくさん表示されています)

ゴッホ展はいつも人気ですね、入場待ちはありませんでしたが、会場内は狭いこともあって混み合っていました。
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展覧会の構成は次の通りです。

Part1 ハーグ派に導かれて
独学からの一歩
他の画家たちがそうしてきてるように、農民の暮らしのすべてを観察して描くよ。
1881年9月半ば 弟テオへの手紙より(エッテン)

ハーグ派の画家たち
何か、他のものに手を付ける前に、素描をもっと多く、そして誠実にやれと諭してくれたのはマウフェ自身だったんだ。
1885年7月23日頃 弟テオへの手紙より(ハーグ)
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≪ 4頭の曳き馬 ≫アントン・マウフェ 制作年不詳  油彩・板  ハーグ美術館
テオ、色調と色彩がどれほど重要なことか!それに対する感覚をつかめない者は、生命を表すことなんてとうていできないだろう。
これまで僕には見えていなかったものをマゥフェはたくさん教えてくれた。

1881年12月23日頃 テオへの手紙より(エッテン)

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≪ 出会い(仔ヤギ) ≫マテイス・マリス 1865-66年頃  油彩・板  ハーグ美術館


農民画家としての夢
作品中の農民の姿を描くこと、それこそが人物像のなんたるかだよ。
1885年7月14日頃 弟テオへの手紙より(ニューネン)
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≪農婦の頭部 ≫フィンセント・ファン・ゴッホ 1885年、ニューネン 油彩・カンヴァス
スコットランド・ナショナル・ギャラリー

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≪ ジャガイモを食べる人々 ≫フィンセント・ファン・ゴッホ 1885年4-5月、ニューネン リトグラフ、インク・紙
ハーグ美術館

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≪器と洋梨のある静物 ≫フィンセント・ファン・ゴッホ 1885年9月、ニューネン 油彩・カンヴァス
ユトレヒト中央美術館


Part2 印象派に学ぶ
パリでの出会い
あぁ、クロード・モネが風景を描くように、人物を描かなければ。
1889年5月3日 弟テオへの手紙より(アルル)
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≪ クールブヴォワのセーヌ河岸 ≫クロード・モネ 1878年 油彩・カンヴァス
モナコ王宮コレクション

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≪ ライ麦畑、グラット=コックの丘、ポントワーズ ≫カミーユ・ピサロ1877年、ポントワーズ   油彩・カンヴァス
静岡県立美術館


アルルでの開花
この1周間は、ずっと小麦畑の中にいて、太陽にさらされながらとにかく仕事をしたよ。
1888年6月21日 弟テオへの手紙より(アルル)
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≪ タンギー爺さんの肖像 ≫フィンセント・ファン・ゴッホ 1887年1月、パリ 油彩・カンヴァス
ニュ・カールスベア美術館
今週、ひまわりの絵がタンギーの店に掛かっていて、とても良い。きみの絵はタンギーの店を明るくするね。タンギー爺さんはあの絵をとても気に入っているんだが、他の作品と同じく売ろうとはしない。
1889年12月22日 弟テオからの手紙より(パリ)

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≪ 麦畑 ≫フィンセント・ファン・ゴッホ 1888年6月、アルル 油彩・カンヴァス
P. & N. デ・ブール財団


さらなる探求
僕の野心はほんの大地の端くれだ。芽吹く麦だ、オリーブの園に糸杉だ。例えば最後のやつなんかはそう易々とは描けない。
友人の画家ベルナールへの手紙より (サン=レミ)
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≪ 糸杉 ≫フィンセント・ファン・ゴッホ 1889年6月、サン=レミ  油彩・カンヴァス
メトロポリタン美術館
もうずっと糸杉のことで頭がいっぱいだ。ひまわりの絵のようになんとかものにしてみたいと思う。これまで誰も糸杉を僕のように描いたことがないというのが、驚きでしかたがない。その輪郭や比率などはエジプトのオベリスクのように美しい。それに緑色のすばらしさは格別だ。
問題は日に照らされた風景における暗い斑点だ。とても興味深いのだが、思い通りに表現するのがたいへん難しい。そして、糸杉は青を背景に、というよりは青の中にあるべきだ。
1889年6月25日 弟テオへの手紙より(サン=レミ)

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≪ 夕暮れの松の木 ≫フィンセント・ファン・ゴッホ
1889年12月、サン=レミ 油彩・カンヴァス
クレラー=ミュラー美術館

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≪ 薔薇 ≫フィンセント・ファン・ゴッホ 1890年5月、サン=レミ  油彩・カンヴァス
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
サン=レミにいた最後の数週間、一心に花束を描いたよ。バラや紫のアイリスだ。
1890年5月21日頃 妹ウィルはの手紙より(オーヴェル・シュル・オワーズ)

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≪ オリーヴを摘む人々 ≫フィンセント・ファン・ゴッホ
1889年12月、サン=レミ 油彩・カンヴァス
クレラー=ミュラー美術館

そうだ、僕は絵に命を懸けた。そのために半ば正気でなくなっている。それも良いだろう。
1890年7月23日 テオへの手紙より(オーヴェル・シュル・オワーズ)


—HPの解説—
豊かな表現力と鮮やかな色彩で人々を魅了し続ける画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。彼が画家として独自の画風を確立するまでには「ハーグ派」と「印象派」の画家たちとの出会いがありました。本展では、彼に影響を与えた画家たちの作品を交えながらゴッホの画業の変遷をたどり、ゴッホが後期印象派を代表する画家の一人になるまでを紹介します。

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2019.12.07

高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)が実見できます!

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高御座と御帳台が、トーハク(東京国立博物館)本館特別4室・特別5室で特別公開されます。

令和元年12月22日(日)〜令和2年1月19日(日)

写真撮影(条件あり)もできますが、「状況により中止あるいは条件を変更します」と但し書きがあります。混雑を予想して・・・でしょうか?

手荷物検査ありです。

混雑必至、入場待ち時間が今から気になります。何時頃行くべきか?

観に行ったなら、こちらも是非。
天皇と宮中儀礼 
平成館 企画展示室 で 2020年1月19日(日)まで開催。


—HPの解説—
令和元年10月22日、天皇陛下が即位を公に宣明されるとともに、その即位を内外の代表がことほぐ儀式として、皇居の宮殿において、即位礼正殿の儀が行われました。儀式においては、宮殿の正殿松の間に高御座と御帳台が置かれて、天皇陛下が御束帯(黄櫨染御袍)をお召しになって高御座に昇られ、皇后陛下が御五衣・御唐衣・御裳をお召しになって御帳台に昇られたのち、天皇陛下からおことばがありました。内閣総理大臣が寿詞(お祝いの言葉)を述べ、万歳を三唱すると、参列者の唱和が続き、天皇陛下の即位をお祝いしました。また、宮殿の中庭には、色とりどりの旛や桙が立てられました。当日は降雨のため、宮殿内の回廊などには、伝統的な装束を着装した威儀の者や威儀物捧持者などが並びました。
この度の特別公開では、即位礼正殿の儀で用いられた高御座・御帳台と威儀物を一般参観に供するとともに、即位の礼の諸儀式の写真と、装束姿を再現する人形を展示します。

 

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2019.12.06

竹工芸名品展:ニューヨークのアビーコレクション(メトロポリタン美術館所蔵)

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「竹工芸名品展:ニューヨークのアビーコレクション(メトロポリタン美術館所蔵)」は、
東京国立近代美術館工芸館で開催されたいます。

会期 2019年9月13日(金)〜 12月8日(日)

米国の美術コレクターのアビー夫妻が収集した竹工芸品をメインに展示している展覧会です。
コレクションはメトロポリタン美術館への収蔵が決まっていて、同美術館で2017〜2018年に開かれた展覧会で紹介され、47万人が来場したそうです。
凱旋展覧会?というところでしょうか・・・また一つ学びました。
アビー・コレクションの他に、工芸館所蔵の近代工芸の名品も展示されています。

キャプションから・・・
日本各地の竹の特徴
日本には、真竹を含む600種類以上もの竹や笹が生育しています。竹は日本列島の南半分の広範囲に育ち、主な産地は大分、山口、栃木の各県で、北海道でもある種の竹が見られます。各地域に生えている竹の性質は、土壌やその他の要因によって異なります。比較的温暖な西日本に生えている竹は、一般的により柔らかく、しなる性質があります。東日本を含む気温の低い地域の竹はより固くなります。九州に生えている竹は水分の含有量が多めで、こうした地域による性質の差は、すべて伐採後の竹の取扱いに影響します。
伝統的に関東地方では、主に竹の中心から放射状に縦に割いていく柾割り技法で、薄くしなやかな「ひご」を作ります。この場合、節と艶のある表皮は取りのぞかれるのが普通です。竹の中心に向かって横に割いていく平割り技法は、自然のままの表皮の美しさが現れ、関西や九州ではより一般的な技法です。柾割りは通常、耐久性よりも軽量さが好まれるときに用いられ、平割は躯体構造に用いられます。作品の形状と同様に、竹の割り方にも地域ごとの特徴がありますが、現代の竹工芸においては、こうした地域による違いはあまり見られなくなっています。

展覧会の構成は以下の通りです。
(画像の竹工芸品は全てアビー・コレクションです。一部を除いて写真撮影可です)
1室 イントロダクション
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加藤藤昇斎 花車形花籃  1920–1930年
加藤藤昇斎 形花籃  1920–1930年

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二代飯塚鳳斎  料紙文筥 1923年
 

和室 
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初代前田竹房斎  盛物籃 木の葉 1935年

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二代飯塚鳳斎 華籃 1910年代頃


2・3室 東日本
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藤沼昇 網代編盛籃 無双  2012年

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飯塚小玕斎 菱芰紋竹刺編筐籃 1972–1973年


4室 西日本
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初代早川尚古斎  提籃 1877–1880年

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四代田辺竹雲斎 舟形花籃 出帆  2015年
 

5室 現代の竹工芸
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長倉健一 花入 女(ひと)  2018年 


6室 九州
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生野祥雲斎 宗全華籃  1960–1965年

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門田二篁 鎧組壺花籃  1980年


—HPの解説—
日本の工芸に対する国際的な評価の高まりとともに、竹工芸特有の美しさと表現形態は世界的に関心を集めています。なかでもニューヨークのアビー夫妻が収集した日本の近現代の竹工芸作品は「アビー・コレクション」として知られています。コレクションがメトロポリタン美術館に収蔵されるのを機に開催された2017年の展覧会「Japanese Bamboo Art: The Abbey Collection(日本の竹工芸:アビー・コレクション)」は、47万人以上を動員し大きな話題を呼びました。

本展は、アビー・コレクションを日本で初めて紹介する里帰り展です。工芸館所蔵の近代工芸の名品とあわせて、アビー・コレクションから厳選した75件の竹工芸を展示し、その自由な造形美の魅力を改めてご紹介します。

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2019.12.03

薬師池紅葉ライトアップ 2019年

薬師池公園の紅葉ライトアップに行って来ました。
紅葉ライトアップは、今年初めて行われました。
来年、その以後も行われるのでしょうか?
紅葉祭りは、12月8日まで開催されています。
ライトアップは土日に行われ、12月1日(日)が最終回でした。

青空のもとの紅葉が好きなのですが・・・・
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当たり前ですが、夜は寒い、寒かったです。でも一見の価値はありました。
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スマホで撮りました。

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2019.12.02

観てきた展覧会備忘録 2019年11月

話しているのは誰? 現代美術に潜む文学
会 期 2019年8月28日(水)~11月11日(月)
国立新美術館


「Surface and Custom
ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ、サーラ・ドゥラート、ピエール・ルギヨン、クララ・リーデン、カリッサ・ロドリゲス、竹岡雄二」展
会期 2019年10月18日(金)~12月22日(日)
資生堂ギャラリー


「印象派からその先へ 世界に誇る吉野石膏コレクション」展
会期 2019年10月30日(水)~2020年1月20日(月)
三菱一号館美術館


アジアのイメージ―日本美術の「東洋憧憬」
会期 2019年10月12日(土)〜 2020年1月13日(月・祝)
東京都庭園美術館


ジョン・グールドの鳥類図譜ー19世紀 描かれた世界の鳥とその時代
会期  2019年10月28日(月)~2020年2月2日(日)
玉川学園教育博物館


バスキア展 メイド・イン・ジャパン
会期 2019年9月21日(土)~ 11月17日(日)
森アーツセンターギャラリー


アーキテクテン・デ・ヴィルダー・ヴィンク・タユー展
会期 2019年9月13日〜1月24日
TOTO・ギャラリー・間


企画展「大嘗祭」
会期 令和元(2019)年11月1日(金)~12月15日(日)
国学院大學博物館


カミーユ・アンロ|蛇を踏む
会期 2019年10月16日(水)〜 12月15日(日)
東京オペラシティアートギャラリー


線の迷宮〈ラビリンス〉Ⅲ 齋藤芽生とフローラの神殿
会期 2019年10月12日(土)~12月1日(日)
目黒区美術館

たのしうつくし 古伊万里のかたち
会期 2019年10月4日(金)~12月19日(木)
戸栗美術館

「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」
会期 2019年11月19日(火)〜2020年01月19日(日)
江戸東京博物館


天皇と宮中儀礼
会期 2019年10月8日(火)~2020年1月19日(日)
東京国立博物館 平成館 企画展示室


こちらも・・・
大嘗宮一般参観
実施時期 2019年11月21日(木)〜12月8日(日)

JAXA相模原キャンパス 特別公開 2019
2019年11月2日(土)(今年は1日のみ)

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