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2018.12.03

駒井哲郎―煌めく紙上の宇宙

201801

「駒井哲郎―煌めく紙上の宇宙」展は、
横浜美術館で開催されています。


会期 2018年10月13日(土)~12月16日(日)

駒井哲郎は述べています。
「ルドンという名前を知り」また。その作品に触れてからもうかなりの時間が経過したが、その遺した芸術によってぼくの魂を相変わらず支えてくれている」


この展覧会の展示・・・ルドンが後年色彩豊かな作品を制作していたように、駒井の作品も、モノクロームから色彩豊かな作品(モノタイプ(多色)作品)へと展開していきます。そして、ルドンをはじめとして、学んだ画家、時代を共に生きた画家などの作品も多く展示されています。

駒井哲郎作品は度々見てきましたが・・・とても惹きつけられるのは詩人との共作(共演)、欲しくなります!

「ルドンを愛した銅版画のパイオニア」駒井哲郎の全体像をとても分かり易く構成した展覧会です。

展覧会の構成は次の通りです。
プロローグ
第1章 銅版画との出会い
主な関連作家:
レンブラント・ファン・レイン/シャルル・メリヨン/ジェームス・マクニール・ホイッスラー/西田武雄/須田國太郎/関野凖一郎
第2章 戦後美術の幕開けとともに
主な関連作家:
オディロン・ルドン/恩地孝四郎/岡鹿之助/清宮質文/浜田知明
第3章 前衛芸術との交差
主な関連作家:
パウル・クレー/北代省三/山口勝弘/湯浅譲二
第4章 フランス滞在と「廃墟」からの再生
主な関連作家:
ロドルフ・ブレダン/オディロン・ルドン/長谷川潔
第5章 詩とイメージの共演
主な関連作家:
大岡信/安東次男/粟津則雄/福永武彦/埴谷雄高/金子光晴/谷川俊太郎
第6章 色彩への憧憬
主な関連作家:
オディロン・ルドン/パウル・クレー/ジョアン・ミロ/マックス・エルンスト

201803
駒井哲郎《束の間の幻影》1951年 サンドペーパーによるエッチング 横浜美術館(北岡文雄氏寄贈)
ふとした瞬間、人の心を通り過ぎるなんともいえない開放感を銅版画として視覚化して見たかったのです。そうするにはやはり夢の中のイメージに、ある種の具体的な表現性を与えることによって成立するように思われました。(キャプションより)

201805
駒井哲郎《黄色い家》1960年 ディープ・エッチ、アクアチント(1版多色) 世田谷美術館(福原義春コレクション)


201804
駒井哲郎《R夫人の肖像》1971年 アクアチント、エッチング 横浜美術館蔵


201802
駒井哲郎《題名不詳》1971年頃 モノタイプ(多色、パステル粉 世田谷美術館(福原義春コレクション)


201806
オディロンン・ルドン《二人の踊女》制作年不詳 油彩、カンヴァス 横浜美術館蔵(坂田武雄氏寄贈)


201807
パウル・クレー《大聖堂(東方風の)》1932年 油彩、ガーゼ、厚紙に貼付し木枠に釘付け アサヒビール株式会社蔵

展覧会概要(HPの解説)
日本における現代銅版画の先駆者(パイオニア)である駒井哲郎(1920-1976)は、深淵な詩的世界が刻まれた版画により、国内外で高く評価されてきました。黒いインクと白い紙の豊かな表情のなかに立ち上がる、夢と狂気のあわいを彷徨う駒井の宇宙。それは、デジタル時代の今こそ観る者を魅了します。
駒井は銅版画を追求した一方、詩人や音楽家と交流し、総合芸術グループ「実験工房」での活動や詩画集の出版などで、文学や音楽との領域横断的な表現を試みました。またルドンをはじめ西洋画家たちへの敬愛も、駒井の芸術観の形成に深く関わっています。
本展では、初期から晩年までの駒井作品の展開を縦糸に、芸術家たちとの交流や影響関係を横糸とすることで、多面的な駒井の姿を捉えなおし、その作品の新たな魅力に迫ります。色彩家としての知られざる一面も、福原義春氏のコレクション(世田谷美術館蔵)を核とした色鮮やかなカラーモノタイプ(1点摺りの版画)によってご紹介します。駒井の版画作品や詩画集など計約210点とともに、関連作家作品約70点を展示し、さまざまなジャンルとの有機的な繋がりにより紡ぎ出された、豊穣な世界をご覧いただきます。

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THETAをクリックすると見やすくなると思います。


横浜美術館 駒井哲郎―煌(きら)めく紙上の宇宙
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