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2018.10.14

仙厓礼讃

01

仙厓礼讃は、
出光美術館で開催されています。


会期  2018年9月15日(土)~10月28日(日)


「東の良寛、西の仙崖」と言うそうですが・・やはり良寛さんの方が馴染み深いですね。東京人には・・
私も、若い頃?に良寛さんの風景を求めて出雲崎を訪れたりしました。

そして、仙崖さんといえば出光美術館ですね。
豊富な所蔵資料を基に度々展覧会を開いて来ました。
何度も見に行ってその度に投稿して来ました。
お馴染みの作品がほとんどですが、それでも、作品の前で思いを巡らせ、楽しんできました。

今回の展覧会は「老後の生き方」を大いに意識させられました。

展覧会の構成は以下の通りです

第1章 長寿は天からの授かりもの ―「老人六歌仙画賛」を中心に

第2章 力を尽くせば、必ず報われる―仙厓画傑作選 

第3章 楽しき思い出よ、いつまでも―「書画巻」をめぐって

第4章 悠々自適な隠居暮らし―旅行三昧・趣味三昧の日々

第5章 愉快なり、友との日々―仙厓流ユーモアを育んだ面々 


以前の投稿と同じような内容で恐縮ですが・・・・

仙崖さん、実は画力のある禅僧ですが、遺されている多くの作品はマンガチックです。
方便ですね・・その絵に惹きつけられて、画賛と共に生きる上でのヒントを与えてくれます。


06
老人六歌仙画賛 仙厓義梵筆 江戸時代 紙本墨画・墨書

しわがよる ほくろができる 腰まがる 頭ははげる ひげ白くなる
 
手は振れる 足はよろつく 歯は抜ける 耳は聞こえず 目はうとくなる

身に添うは 頭巾 襟巻 杖 眼鏡 たんぽ 温石 しびん 孫の手 

聞きたがる 死にとむながる 寂しがる 心はまがる 欲ふかくなる

くどくなる 気短になる ぐちになる 出しゃばりたがる 世話やきたがる

またしても 同じはなしに子を誉める 達者自慢に人は嫌がる


03
双鶴画賛  仙厓義梵筆 江戸時代  絹本墨画・墨書
鶴ハ千年
龜ハ万年
我ハ天年
長生きしたいのは、だれでも思うことですが・・・
天から授かった命、限りある命を存分に生き抜こう・・・


04
猿が水面に映った月をとろうとする逸話を描いたもので、狩野派の絵師なども描いてきた画題。
仙厓さんだとこうなるんですね。
李白の死に纏わる伝説、「船に乗っている時、酒に酔って水面に映るあまりにも美しい月を捉えようとして船から落ち、溺死した」
を思い出したりします。

05
涅槃図
斎藤秋圃筆  仙厓義梵・二川相近・ 斎藤愚連堂(凹)賛 江戸時代 紙本淡彩・墨書
仙厓を釈迦に見立てた涅槃図。
江戸の趣味人たちの合作です。
仙厓さんが後ろ向きに横たわっていますね。
お寺の近隣の人々が周りを囲み、仙厓さんの所持品が描かれてています。

展示概要(HPから)
ユーモア溢れる「禅画」で知られる禅僧・仙厓(1750 - 1837)。現在伝わっている作品のほとんどは、住持職を引退し、寺の境内の一隅にあった虚白院(きょはくいん)という隠居所で過ごした四半世紀の間に制作されています。しかも、隠棲は還暦を優に超えてからのことでした。実は住持職を引退した後の仙厓には、 "ご隠居さん" として悠々自適な生活を謳歌した第二の人生があったのです。
毎年のように行われた名所旧跡・社寺仏閣への旅行や参詣、地元博多の祭りや催し物見物。あるいは珍奇石や古器物の蒐集、さらには茶をたしなみ、書画や詩作・詠歌・句作などにいそしむ毎日を送りました。特に、友人・知人や地元の人々との心温まる交流を大事にしたようです。数えの88歳、隠棲後25年の長きにわたった仙厓の人生を振り返ると、 "老後の達人" ともいうべき姿が浮かんできます。
本展では、仙厓晩年の作品の中に老後の極意を読み解くとともに、草稿集「書画巻」と完成作との比較から判明した画賛制作の秘密、さらに、友人・知人たちとの交流とその交友の結果生み出された傑作「涅槃図」など、仙厓が残した作品群の意味を考え直してみたいと思います。
仙厓の「禅画」を代表する作品とともに、江戸時代の博多の風俗や風光明媚な九州の景色を活写した作品もあわせてご堪能ください。


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