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2018.10.30

箱根ガラスの森美術館に行ってきました。 2018年10月 

箱根ガラスの森美術館に行ってきました。

観光地の美術館なんて・・・と思っていませんか?
箱根の美術館はポーラ美術館、岡田美術館などなど、何処も所蔵品が充実しているし、庭園も含めて環境が良くて長時間滞在したくなりますよ。

中世ヨーロッパ貴族の別荘庭園を模したとする園内に、ヴェネチアン・グラスを展示公開する美術館があります。

(HPから)
木の橋を渡って歩み入れば、そこはアドリア海の王女と謳われた往時のヴェネチア。
15世紀から18世紀にかけてヨーロッパ貴族を熱狂させたヴェネチアン・グラスは、
まさに卓越した技を尽くした美の極みです。
繊細優美な輝きを、心ゆくまでお楽しみください。

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ヴェネチアン・グラス美術館
「特別企画 奇跡のガラスを生んだ 華麗なるバロヴィエール一族展」が開催中です。(11月25日まで)
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光の回廊が美術館への通路になっています。

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ヴェネチアン・グラス美術館 館内

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風にそよぐグラス


ヴェネチアン・グラス美術館と繫がる渡廊下の向こうには現代ガラス美術館とミュージアムショップ。
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現代ガラス美術館・ミュージアムショップ

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現代ガラス美術館  ティル・チフーリの世界

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ミュージアムショップ

そしてアチェロとカフェレストラン ラ・カンツォーネの建物があります。
庭園内には、ガラスのオブジェがところどころに置かれ、体験工房もあります。

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アチェロ

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大涌谷の噴煙が見えます

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カフェレストラン ラ・カンツォーネ

「カフェレストラン ラ・カンツォーネ」室内からの風景です。
ガラスのオブジェがキラキラと輝き、大涌谷の噴煙が見えます。
この美術館らしい景色です。
レストラン内では、カンツォーネの生演奏が行われているところです。

まとめの動画です。

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THETAをクリックすると見やすくなると思います。

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2018.10.28

開館15周年 特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ

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「開館15周年 特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」は、

パナソニック汐留ミュージアムで開催されています。

会期 2018年9月29日(土) 〜 12月9日(日)

展覧会の構成は次の通りです。
第1章 ミセレーレ -甦ったイコン
第2章 聖顔と聖なる人物 -物言わぬサバルタン
第3章 パッション[受難] -受肉するマチエール
第4章 聖書の風景 -未完のユートピア

ミセレーレの中に「生きることはつらい業・・」「でも愛することができたなら、なんて楽しいことだろう」という作品がありますが、この展覧会は「美しい愛のかたち」を紹介しようとするものです。

所蔵品展示室には新収蔵品も含めて、ルオーの初期作品などが展示されていますので忘れずに、合わせての鑑賞がお勧めです。

以下展示会場のキャプションを引用しています。

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「青い鳥は目を潰せばもっとよく歌うだろう」、 通称「青い鳥」 1934年 油彩、グワッシュ、淡彩/透写紙 64.5×47.0cm 個人蔵(ルオー財団協力)
目には見えない深淵なものを独自のヴィジョンに表象させるルオーにおいて、目を閉じることは優れて創造を生むための行為と同義語である。閉じた目の視線を持つ少女は、ルオーにとって芸術家の象徴ともいえる。


ルオー作品では、「聖書の風景画」が特に良いですね。
色彩の豊かさと素朴なフォルムが好きです。
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秋 または ナザレット 1948年 油彩/紙 68.0×105.0cm ヴァチカン美術館
ナザレット(ナザレ)はキリストが幼少期を過ごした場所。
この作品は、ルオー自身が教皇ピウス12世に寄贈した作品。

ルオーは1930年代から聖顔を集中的に描くようになります。
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聖顔 1933年 油彩、グワッシュ/紙(麻布で裏打ち) 91.0×65.0cm ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館
聖顔の着想源には聖ヴェロニカがキリストの汗を拭い、その跡が残ったとされる「聖顔布」の伝統的図像を挙げることができる。また、キリストの遺体を包んでいたという布「トリノの聖骸布」の顔にも影響を受けたとも考えられています。

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ヴェロニカ 1945年頃 油彩/麻布(格子状の桟の付いた板で裏打ち) 50.0×36.0cm ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館
チラシに使われているこの作品は良いですね。
この愁いを帯びた表情からその瞬間の光景が浮かぶようです。
この展覧会で一番良かったかもしれません。

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我らがジャンヌ 1948‒1949年 油彩/紙(格子状の桟の付いた板で裏打ち) 67.0×48.0cm 個人蔵(ルオー財団協力)
ルオーは1980年代にジャンヌを描き始めるようになる。その背景には、ナチスの暗い影が覆う中、抑圧者から国を救う勇気と揺るぎない信仰を体現した、この聖女への思いを強くしたことがある。


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聖心 1951年 七宝/銅 24.0×13.8cm ヴァチカン美術館
聖心とは、聖なる心臓を意味しキリストの贖罪を象徴する。

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受難(エッケ・ホモ) 1947‒1949年 油彩/麻布(格子状の桟の付いた板で裏打ち) 83.8×56.5cm ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館

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サラ 1956年 油彩/紙(格子状の桟の付いた板で裏打ち) 55.0×42.0cm ジョルジュ・ルオー財団、パリ
ルオーの最後の作品の一つ。サラは旧約聖書に登場するアブラハムの妻の名前。この画題は、ルオーの死後家族の中で慣例的にこの女性像をサラと呼んでいたことに由来する。


撮影可(条件あり)コーナーが今回もあります。
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盛り花 I 1949年 ステンドグラス 87.0×62.8cm ジョルジュ・ルオー財団、パリ
その他、油彩画2点が撮影できます。


開催概要(HPから)
20世紀フランスを代表する画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)。本展は、ルオーの画業の軸である聖なる芸術に焦点をあて、画家が目指した美しい愛のかたちを紹介します。
敬虔なキリスト教徒だったルオーは、生涯にわたって「受難」や「キリスト像」などの宗教主題を数多く描きました。そうした主題を通して、人間の苦悩、あるいは慈愛や赦しを表現したルオーの聖なる芸術は、文化の違いや国境を超えて今なお多くの人々を惹きつけてやみません。画題が伝統的である一方、その造形表現は極めて革新的でした。またテーマの根底には、同時代の社会や人間に対する画家の深い理解がありました。本展は、こうしたルオーにおける聖なる芸術の意味とその現代性(モデルニテ)をあらためて問うものです。
みどころは、ヴァチカン美術館が初めて日本に出品する《秋 または ナザレット》などの作品群です。また、パリからもルオーの晩年の傑作が多数来日します。国内外の《聖顔》や「聖書の風景」の名品も合わせ、油彩画を中心とする約90点で構成するルオー芸術の集大成となる展覧会です。


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2018.10.25

箱根に行ってきました。 2018年10月

「仙石原のすすき」の続きというより前行程の投稿です。


この日は、小田原で「元箱根港行き」の登山バスに乗りました。
箱根観光定番コースをめぐる予定です。
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日曜日にもかかわらず、同乗者は10人程度でしたが、予想通り「箱根湯本バス停」で、大勢の人が乗り込んできて、座れない方も居ました。

先ずは、「箱根神社入口」で降りて箱根神社、九頭竜神社、を参拝。
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湖畔の鳥居
アジア系の方々が、照明等を持ち込んでロングドレスと、タキシードでポーズをとった二人を撮影、長時間占有は如何なものかと・・・

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芦ノ湖畔を歩いて元箱根港に行き、
元箱根港で海賊船に乗って桃源台へ向かいました。
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THETAをクリックすると見やすいと思います。

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海賊船から美しい富士山が望めたことは幸せでした。


桃源台でロープウェーに乗り大涌谷へ・・・・
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大涌谷では、観光施設が整備されて沢山の人が訪れていました。
黒卵の売店には長い行列ができ、中には、売り切れのため、次の販売時間を掲示している店もありました。

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THETAをクリックすると見やすいと思います。

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大涌谷の駐車場では冠雪した富士山・・・・素晴らしい景色が待っていました。


さらにケーブルカで早雲山
ロープウェーに乗り換え強羅へ
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そして「仙石原すすき」見学に行きました。

まとめの動画です。

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2018.10.24

「箱根仙石原のすすき」を見に行って来ました。2018年10月

10月に入って、雨降りの日が続きましたが、この日曜日が晴天ということで急遽箱根に行こうと・・・・・
紅葉の時期になると、大混雑必至ですから。

私は、新宿の小田急の案内所前(外国人用?)を通過することが多いのですが、何時も行列ができているのを見ていて、休日の鎌倉状態は嫌だな〜と・・・・

車で行っていたのは運転自体が楽しかた頃、最近は何処に行くのも電車、バスが楽。

箱根観光定番コースを巡り、ケーブルカーで強羅到着。
強羅から登山バスで箱根湿生花園に向かいました。

途中で皆さん降車、湿生花園まで乗っていたのは私一人でした。
(後で分かったのですが、桃源台行きのバスに乗って仙石原で降りた方が近いようです、私は、細かい時間割を作らないぶらぶら旅ですので、ロスも多いです)
すすきの名所は、箱根湿生花園の近くと勝手に思い込んでいたのですが、実際は20分程度歩きました。

到着すると、沢山の人で賑わっていました。
「すすきを見に」と言うのは日本人のみの発想なのでしょうか、外国人らしき人は居ましたが少人数でした。


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すすきに囲まれた長い一本道を、時に行く人帰る人が道を譲りながら歩いて鑑賞、そして熱心に写真撮影する人も多くいました。私は悪路と、道を譲る頻度が増えて来たところで引き返しました。4分の3程度までですかね〜

午後3時過ぎでしたが、陽の光を背景に揺れ輝くすすきは素晴らしい光景でした。
この季節の晴れの日にがお勧めです。
できれば、休日を外して・・・・・

ここも観光地化していて、車道を挟んで売店なども数店ならび、皆さん休憩に、買い物に楽しんでいる様子でした。


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ミラーレスで撮りました。

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THETAをクリックすると見やすいと思います。


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2018.10.20

中国書画精華-名品の魅力-(後期展示)

中国書画精華-名品の魅力-(後期展示)に行ってきました。

東京国立博物館東洋館 8室

会期 2018年8月28日(火) ~ 2018年10月21日(日)


国宝、重要文化財の作品がずらり展示されているのですが・・・空いているんですよね~
一級品をゆっくり堪能できる展覧会です。
(書に興味をお持ちの方にもおすすめ!)

「足利義満、豊臣秀吉、西本願寺、酒井家などの所蔵を経ました」なんて言う解説を読んじゃうと・・・思わず「ウーム」ですよね。

以下に展示作品の一部をご紹介します。

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重文  六祖截竹図(りくそせっちくず)  梁楷筆 紙本墨画 南宋時代 13世紀
梁楷は南宋時代の宮廷画家、簡素で早々とした「減筆体」の水墨人物画が、後世に影響を与えました。本図は禅僧・慧能(638~713)が竹を切る一瞬をとらえています。足利義満・豊臣秀吉・西本願寺・酒井家などの所蔵を経ました。(キャプションを引用)

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重文 二祖調心図軸 伝石恪筆 中国 南宋時代・13世紀

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重文 二祖調心図軸 伝石恪筆 中国 南宋時代・13世紀

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李白吟行図
重文 李白吟行図軸 梁楷筆 中国 南宋時代・13世紀
詩を口ずさみながら夕闇を歩む李白を描いています。

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国宝 寒山拾得図軸 1幅 因陀羅筆 中国 元時代・14世紀
因陀羅は,本図の款記によれば,法名を壬梵因といい,ベン梁(開封)の大光教禅寺に住し大師号を授けられた高僧である。(キャプションから)

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重文 離合山水図軸 2幅 杜貫道賛 中国 明時代・14世紀

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重文 五龍図巻(部分) 伝陳容筆 中国 南宋時代・13世紀

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重文 五龍図巻(部分) 伝陳容筆 中国 南宋時代・13世紀

一部の作品を除いて撮影可ですす。(条件あり)
(スマホで撮りました。トリミングしている写真もあります)


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2018.10.17

横山華山展

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横山華山展は、
東京ステーションギャラリーで開催されています。

会期 2018年9月22日(土)~11月11日(日)
会期中、展示替えがあります。

この様な表現が適当かどうかはわかりませんが・・・・
昨年の「不染鉄展」に続いて、この美術館で掘り出し物見つけた!という感じです。

横山華山の作品は、様々な見方ができて、何時間居ても楽しめる展覧会です。

華山は横山惟聲の娘と結婚しました。
婿養子です。(惟聲も養子です)

崋山の、子供の頃からの秀でた画力が見込まれたようです。

華山の父となった横山惟聲も本格的に絵を学んだ人で、曽我蕭白にも習ったことがあるようです。
そして惟聲の父(華山の祖父ですね)の兄の横山喜兵衛が曽我蕭白のパトロンだったそうです。


華山は、岸駒に直接指導を受けますが、曽我蕭白、長澤芦雪、呉春を研究し、その筆使いを学んだと伝えられています。

岸駒は丸山応挙の弟子であり、華山作品も円山四条派の写実性、遠近表現の影響が顕著です。

様々な絵師の画風を研究し学んだ華山は、横山派といえる独特の世界を形成し、人気絵師となりました。


展示構成は次の通りです。
蕭白を学ぶ -華山の出発点-
人物 -ユーモラスな表現-
花鳥 -多彩なアニマルランド-
風俗 -人々の共感-
描かれた祇園祭 -《祇園祭礼図巻》の世界-
山水 -華山と旅する名所-


華山の出発点。
どちらの作品が好みでしょうか?
華山の性格が表れているかもしれませんね、おとなしい感じです。
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蝦蟇仙人図  横山華山  絹本墨画淡彩

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蝦蟇仙人図 曽我蕭白 絹本墨画淡彩


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寒山拾得図 横山華山 ボストン美術館
蕭白?と思ってしますが、華山です。
岸駒の描法も見て取れると解説にはあります。


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唐子図風 横山華山左隻(部分) 横山華山 文政9(1826)年 個人蔵
金地に木々、岩は墨、子供たちは、鮮やかな色彩で描かれています。
グラデーションで立体感を表現していて写実的です。
子供の表情まで拘っています。

二幅対の作品。
明治天皇の御遺物として下賜された作品。
猫が可愛い!錦雉の鮮やかな色彩が素晴らしい。
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蕣花猫図  横山華山 絹本着色 江戸時代 19世紀 泉涌寺

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桃錦雉 横山華山 絹本着色 江戸時代 19世紀 泉涌寺


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富士遠景図 横山崋山 絹本墨画 江戸時代 19世紀
蕭白の富士山図を原図として描かれた作品。
原図と比較してみたいですね。

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紅花屛風 横山崋山 六曲一双(左隻) 文政8年(1825) 紙本着色
山形美術館・ 長谷川コレクション


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紅花屛風 横山崋山 六曲一双(右隻) 文政6年(1823) 紙本着色
山形美術館・ 長谷川コレクション
最良質の岩絵の具や紙、金を惜しげもなく使い、長い年月をかけて制作された作品。
種まきから、収穫、紅花の出荷までの生産工程を描いた四季耕作図。
この展覧会の一番人気化もしれません。(前期展示)

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祇園祭礼図巻(部分) 横山崋山 紙本着色 江戸時代 天保6~8年
江戸時代後期の祇園祭の全貌を上下巻30メートルにわたって克明に描いています。
細かい所にも手抜きなし・・丁寧に、丹念に描いています。
一点一点取り出しても、それだけでも立派な作品になりそうです。
横山崋山の仕事の集大成と言えそうです。
祇園祭の歴史資料としての価値もあるそうです。


HPの解説。
横山華山(1781/4~1837)は、江戸時代後期の京都で活躍した人気絵師です。彼は曾我蕭白(そがしょうはく)に傾倒し、岸駒(がんく)に入門した後、呉春(ごしゅん)に私淑して絵の幅を広げ、多くの流派の画法を身につけました。そして、諸画派に属さず、画壇の潮流に左右されない、自由な画風と筆遣いで人気を博しました。その名声は日本中に広がり、ほかの絵師たちにも大きな影響を与え、門人も抱えました。
華山は作品の画題に合わせて自由自在に筆を操り、幅広い画域を誇りました。本展は、華山の多彩な画業を系統立てて紹介する初めての回顧展です。そんな彼の本領を余すところなく伝える代表作のひとつ、《祇園祭礼図巻(ぎおんさいれいずかん)》も出品します。山鉾や神輿などの祭列を細かく描写する記録性、臨場感を与える構図、店先にいる人々までをも豊かに描き出した華山ならではの作品です。
華山の名は、没後しばらくは有名な書画家の一覧表に掲載されたり、夏目漱石の『坊ちゃん』に登場するなど、知られていたようです。また、フェノロサら海外の研究者やコレクターからも評価され、その優品が何点も欧米の美術館に収蔵されましたが、今や知る人ぞ知る絵師となっています。本展は、ボストン美術館や大英博物館といった海外に渡った作品も里帰りし、曾我蕭白や弟子たちの作品も含め会期中約100点の展示で、華山の画業とその魅力に光を当てようとするものです。

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2018.10.14

仙厓礼讃

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仙厓礼讃は、
出光美術館で開催されています。


会期  2018年9月15日(土)~10月28日(日)


「東の良寛、西の仙崖」と言うそうですが・・やはり良寛さんの方が馴染み深いですね。東京人には・・
私も、若い頃?に良寛さんの風景を求めて出雲崎を訪れたりしました。

そして、仙崖さんといえば出光美術館ですね。
豊富な所蔵資料を基に度々展覧会を開いて来ました。
何度も見に行ってその度に投稿して来ました。
お馴染みの作品がほとんどですが、それでも、作品の前で思いを巡らせ、楽しんできました。

今回の展覧会は「老後の生き方」を大いに意識させられました。

展覧会の構成は以下の通りです

第1章 長寿は天からの授かりもの ―「老人六歌仙画賛」を中心に

第2章 力を尽くせば、必ず報われる―仙厓画傑作選 

第3章 楽しき思い出よ、いつまでも―「書画巻」をめぐって

第4章 悠々自適な隠居暮らし―旅行三昧・趣味三昧の日々

第5章 愉快なり、友との日々―仙厓流ユーモアを育んだ面々 


以前の投稿と同じような内容で恐縮ですが・・・・

仙崖さん、実は画力のある禅僧ですが、遺されている多くの作品はマンガチックです。
方便ですね・・その絵に惹きつけられて、画賛と共に生きる上でのヒントを与えてくれます。


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老人六歌仙画賛 仙厓義梵筆 江戸時代 紙本墨画・墨書

しわがよる ほくろができる 腰まがる 頭ははげる ひげ白くなる
 
手は振れる 足はよろつく 歯は抜ける 耳は聞こえず 目はうとくなる

身に添うは 頭巾 襟巻 杖 眼鏡 たんぽ 温石 しびん 孫の手 

聞きたがる 死にとむながる 寂しがる 心はまがる 欲ふかくなる

くどくなる 気短になる ぐちになる 出しゃばりたがる 世話やきたがる

またしても 同じはなしに子を誉める 達者自慢に人は嫌がる


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双鶴画賛  仙厓義梵筆 江戸時代  絹本墨画・墨書
鶴ハ千年
龜ハ万年
我ハ天年
長生きしたいのは、だれでも思うことですが・・・
天から授かった命、限りある命を存分に生き抜こう・・・


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猿が水面に映った月をとろうとする逸話を描いたもので、狩野派の絵師なども描いてきた画題。
仙厓さんだとこうなるんですね。
李白の死に纏わる伝説、「船に乗っている時、酒に酔って水面に映るあまりにも美しい月を捉えようとして船から落ち、溺死した」
を思い出したりします。

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涅槃図
斎藤秋圃筆  仙厓義梵・二川相近・ 斎藤愚連堂(凹)賛 江戸時代 紙本淡彩・墨書
仙厓を釈迦に見立てた涅槃図。
江戸の趣味人たちの合作です。
仙厓さんが後ろ向きに横たわっていますね。
お寺の近隣の人々が周りを囲み、仙厓さんの所持品が描かれてています。

展示概要(HPから)
ユーモア溢れる「禅画」で知られる禅僧・仙厓(1750 - 1837)。現在伝わっている作品のほとんどは、住持職を引退し、寺の境内の一隅にあった虚白院(きょはくいん)という隠居所で過ごした四半世紀の間に制作されています。しかも、隠棲は還暦を優に超えてからのことでした。実は住持職を引退した後の仙厓には、 "ご隠居さん" として悠々自適な生活を謳歌した第二の人生があったのです。
毎年のように行われた名所旧跡・社寺仏閣への旅行や参詣、地元博多の祭りや催し物見物。あるいは珍奇石や古器物の蒐集、さらには茶をたしなみ、書画や詩作・詠歌・句作などにいそしむ毎日を送りました。特に、友人・知人や地元の人々との心温まる交流を大事にしたようです。数えの88歳、隠棲後25年の長きにわたった仙厓の人生を振り返ると、 "老後の達人" ともいうべき姿が浮かんできます。
本展では、仙厓晩年の作品の中に老後の極意を読み解くとともに、草稿集「書画巻」と完成作との比較から判明した画賛制作の秘密、さらに、友人・知人たちとの交流とその交友の結果生み出された傑作「涅槃図」など、仙厓が残した作品群の意味を考え直してみたいと思います。
仙厓の「禅画」を代表する作品とともに、江戸時代の博多の風俗や風光明媚な九州の景色を活写した作品もあわせてご堪能ください。


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2018.10.11

オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展

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オルオルセー美術館特別企画
ピエール・ボナール展は、国立新美術館で開催されています。

会期 2018年9月26日(水)~ 12月17日(月)


ボナールといえば、
ゴーギャン の影響から派生したナビ派のボナールという印象が強く、思い浮かぶ作品も「細やかな心象表現」を見事に描いた・・・という印象。
そして、日本画、浮世絵への関心・・・

私が、この展覧会を観て再認識したのは、ボナール作品の色彩の豊かさ、素晴らしさでした。
ボナールの個性、魅力はむしろこれらの作品にあるかも?と思ったほどです。

もうひとつ、二度の世界大戦を経験したボナールの作品に時代の反映を感じることはありませんでした。
描かれている対象の殆どは、妻マルトを含めた周辺の人と静物、住み着いた或いは移り住んだ土地の風景です。


展覧会の構成は以下の通りです。
1.日本かぶれのナビ
2.ナビ派時代のグラフィック・アート
3.スナップショット
4.近代の水の精ナーイアスたち
5.室内と静物 「芸術作品―時間の静止」
6.ノルマンディーやその他の風景
7.終わりなき夏


チラシには、いざ「視神経の冒険」へとあります。
目がとらえた形や色がものとして意味をなす以前の「なまの見かた」を絵にする試みを、ボナールは手帖に「絵画、つまり視神経の冒険の転写」と書きつけています。

ボナールの作品を理解するうえで、自身の発言は、その一助になるかもしれません。
「私はたくさん制作し、絵という時代おくれの情熱のなかに奥深くまで入り込んでしまった」

「ただひとつ取り憑かれているものは絵である。そして、唯一の目標である光の転写のことがますます気に掛かる」

「南フランスの光のなかではすべては明るく、絵画は打ち震える。絵をパリに運ぶと、青は灰色に変わってしまう」

「色彩で表面を覆うとき、その作用にどこまでも新風を吹き込み、感情の要求に呼応するかたちと色の新しい組み合わせを、いつでも見つけなければならない」

「すべての主題は私の手の内にある。私はそれらを見ようとする。メモを取る。そして自宅に戻る。さらに描く前に、よく考え、夢想する」

「絵に完全に適した方法がある。ひとつの偉大な真実のためには、たくさんの小さな嘘をつかなければならない」

「主要なテーマは、オブジェの上にある色彩と法則をそなえた表面である」

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展覧会概要(HPから)
19世紀末のフランスでナビ派の一員として出発した画家ピエール・ボナール(1867‐1947年)は、浮世絵の影響が顕著な装飾的画面により「日本かぶれのナビ」の異名を取りました。20世紀に入ると、目にした光景の印象をいかに絵画化するかという「視神経の冒険」に身を投じ、鮮烈な色彩の絵画を多数生み出します。本国フランスでは近年ナビ派の画家たちへの評価が高まり、2015年にオルセー美術館で開催されたピエール・ボナール展では51万人が魅了され、2014年のゴッホ展に次ぐ、歴代企画展入場者数の第2位を記録しました。
本展覧会は、オルセー美術館の豊富なコレクションを中心に、国内外のコレクションのご協力を仰ぎ、130点超の作品で構成されるボナールの大規模な回顧展です。油彩72点、素描17点、版画・挿絵本17点、写真30点といったさまざまなジャンルを通じて、謎多き画家ボナールの魅力に迫ります。

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《庭の女性たち》1890-91年 デトランプ、 カンヴァスで裏打ちされた紙(4点組装飾パネル) オルセー美術館
掛け軸を思わせる縦長の画面と浮世絵の見返り美人を想起させる作品。


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ランプの下  1899年 油彩、厚紙 オルセー美術館
この親密な空間、空気感はいいですね。
私が思い続けていたボナールのイメージはこの様な作品。

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《白い猫》 1894年 油彩、厚紙 オルセー美術館
動物好きのボナールは、数匹の犬と猫を飼っていました。
沢山の作品に猫が描かれています。

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《フランス=シャンパーニュ》1891年 多色刷りリトグラフ 川崎市市民ミュージアム
法学を学びながら絵画制作に励んでいたボナールが、広告コンクールで受賞し、賞金100フランを獲得。
このことで、法律家になることを望んでいた父親がようやく画家になることを認めた。

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浴盤にしゃがむマルト 1908-10年 モダンプリント オルセー美術館
1898年コダック社からフォールディング・ポケット・コダックが発売されると、ボナールは購入し、沢山の写真を撮りました。本展にも多くの写真が展示されています。

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《浴盤にしゃがむ裸婦》1918年 油彩、カンヴァス オルセー美術館 
持病の精神障害治療のためにマルトは一日に何度も入浴したそうです。
ボナールは、モデルにポーズをとらせることはありませんでした。
写真、デッサン、自分の記憶をを基に再構築した作品。 

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《化粧室 あるいは バラ色の化粧室》1914-21年 油彩、カンヴァス オルセー美術館
  
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猫と女性 あるいは餌をねだる猫  1912年頃 油彩、カンヴァス

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《ル・カネの食堂》 1932年 油彩、カンヴァス オルセー美術館 (ル・カネ、ボナール美術館寄託)
大きく主張する色と各モチーフの色彩バランスを丹念に描きこむ・・・ボナールの真骨頂なのでは。

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《トルーヴィル、港の出口》1936-45年 油彩、カンヴァス オルセー美術館(ポンピドゥー・センター、国立近代美術館寄託)  

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《アンティーブー(ヴァリアント)》 1930年頃 油彩、カンヴァス オルセー美術館

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《村の早春》のための習作 1912年 油彩、カンヴァス オルセー美術館
ボナールは大型装飾画も手掛けています。
本展では最終章に展示されています。
この作品は習作で小振りですが・・・・ボナールのアルカディア、理想郷でしょうか?

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《花咲くアーモンドの木》1946-47年 油彩、カンヴァス オルセー美術館(ポンピドゥー・センター、国立近代美術館寄託)
1947年の1月、すでに自ら筆をとることができなくなっていた画家は、甥のシャルル・テラスに頼んで画面左下の緑色の部分を黄色で覆いつくした。


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2018.10.07

横濱ジャズプロムナード2018

今年の横濱ジャズプロムナードは、

2018年10月6日(土)と7日(日)に行われました。

この時期、オクトーバフェストなど様々なイベントが行われていて、横浜みなとみらい地域は、大勢の人たちで賑わいます。

今年は、台風の影響もあって、高温多湿、ときよりの強風、街頭ライブ参加者にとっては気の毒のような気もしました。(私は、6日の午後に行きました。)

ホールで行われるプロの演奏を聴くのは勿論楽しいのですが、散歩気分で見て回る(聴いて回る)街頭ライブは楽しいです。

この日も、中高生から大学生、社会人、セミプロ迄、とても巧い演奏から、ちょっと上手な演奏まで聴いてきました。
ジャズが好きで、演奏している姿はプロにはない楽しさがあります。

演奏者の幅広い年齢層に比べて、聴衆側の高年齢化は否めないかな~

横濱ジャズプロムナードには十数年にわたり通い、それなりに投稿していて・・・・毎年同じ様な内容で恐縮ですが、今年も投稿します。

以下のスナップは、全てスマホで撮りました。
天球写真は別ですが・・・



街頭ライブスナップです(動画)


2018803
ランドマークプラザ サカタノタネガーデンスクエア

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ランドマークプラザ サカタノタネガーデンスクエア
画面左下のTHETAをクリックすると見やすくなるかも?

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201806
クイーンズサークル

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クイーンズサークル

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201807
クイーンズパーク

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クイーンズパーク

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201802
カップヌードル ミュージアムパーク

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カップヌードル ミュージアムパーク

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201804
運河パーク

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運河パーク

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201801
そごう横浜店2F はまテラス

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そごう横浜店2F はまテラス

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201805
賑やかな赤レンガ倉庫、オクトーバフェスト会場を背景に大桟橋に停泊中の客船を望む。
かつて赤レンガ倉庫でも街頭ライブやってましたが、オクトーバフェストに遠慮?
あの客船は何処へ・・・・・乗って行きたいな~

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2018.10.05

特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」

Photo

特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」は、
東京国立博物館平成館 特別展示室第3室・第4室で開催されています。


会期 2018年10月2日(火) ~ 12月9日(日)


トーハクで行われる(行われてきた)仏像展示はインスタレーションとしても秀逸ですよね。
特別展の度に、作品そのものの魅力と共に展示方法が気になります。

この展覧会も素晴らしかったです。
釈迦如来坐像(快慶の弟子・行快作)をセンターに、十大弟子(快慶作)を配置した会場は、
当初の本堂での安置状況を再現するかのように、仄暗い展示空間に5~6個(だったと思う)の照明が仏像それぞれの姿を浮かび上がらせています。照明デザイナーと学芸員の拘りです。
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重要文化財 釈迦如来坐像 行快作 鎌倉時代・13世紀 大報恩寺蔵
重要文化財十大弟子立像 快慶作 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵

面立ち、体躯、衣の襞、かすかに残る模様などなど・・・全周くまなく観てきました。
快慶の絵画的とも思える精緻な彫りには見入ってしまいます。
胸に浮く肋骨、腕には血管が走ります。
この御顔、誰かに似てるな〜なんて。
解説を読みながらです。

阿難陀[あなんだ]
多門第一 お釈迦様の話を一番たくさん聞きました
羅睺羅[らごら]
密業第一 綿密に、隅々まで怠らずに精進しました
優婆離[うぱり]
持律第一 基本に忠実、戒律を守ることが重要です
阿那律[あなりつ]
天眼第一 眼は見えませんが、心の眼で見通せます
迦旋延[かせんえん]
論議第一 教団きっての理論家で、問答が得意です
富楼那[ふるな]
説法第一 どのような人でも説得してみせましょう
須菩提[すぼだい]
解空第一 何事にも執着しないことこそ、真理です
大迦葉[だいかしょう]
頭陀第一 清貧をつらぬいて、日々修行に励みました
目犍連[もくけんれん]
神通第一 いざという時は、超能力が使えるのです
舎利弗[しゃりほつ]
知恵第一 頭脳明晰、聡明さでは誰にも負けません

センターの釈迦如来坐像は、寺外初公開で、大報恩寺でも年に数回しか公開されない秘仏です。


―開催概要(HPから)―
京都市上京区に所在する大報恩寺は、鎌倉時代初期に開創された古刹です。釈迦如来坐像をご本尊とし、千本釈迦堂の通称で親しまれています。本展では、大報恩寺の秘仏本尊で、快慶の弟子、行快作の釈迦如来坐像、快慶作の十大弟子立像、運慶の弟子で、行快とほぼ同じ世代である肥後定慶作の六観音菩薩像など、大報恩寺に伝わる鎌倉彫刻の名品の数々を展示いたします。

この展覧会の構成は次の通りです。
大報恩寺の歴史と寺宝-大報恩寺と北野経王堂
聖地の創出―釈迦信仰の隆盛
六観音菩薩像と肥後定慶


運慶の弟子・定慶作の六観音が横一列にずらりと並べて展示されています。
六観音では唯一重要文化財に指定されています。

六観音は、地獄をはじめ六道に堕ちた人々を救ってくれます。
展示会場で仏像の前に立って手を合わせる方も居ます。

材の香りが伝わるような・・綺麗に保存されています。

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重要文化財 六観音菩薩像
肥後定慶作 鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺蔵


光背を取り外しての展示も・・・・
―HPから―
本展では、「六観音菩薩像」を360度ご覧いただけるだけでなく、会期前半(~10月28日)は光背をつけた本来の姿で、会期後半(10月30日~)には光背を取り外し、その美しい背中も間近にご覧いただけます。会期前半と後半で、仏像の違う表情、魅力を堪能いただける、当館史上初の試みです。

聖観音のみ撮影可(条件あり)でした。(スマホで撮った写真を編集しています)
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大報恩寺とは(HPから)
1220年に義空上人によって開創された真言宗智山派の寺院で、「千本釈迦堂」の名で知られています。その名前の由来は、本堂の行快作の本尊「釈迦如来坐像」(重要文化財)が古来より厚く信仰されていること、近くに南北に走る千本通があることなど、諸説あります。年中行事も盛んで、2月の「おかめ福節分」、春の境内のしだれ桜、12月の大根炊きなど、京の四季を彩る寺院として、地元だけでなく多くの観光客にも親しまれています。「おかめ発祥の地」ともいわれており、縁結び、夫婦円満、子授けにご利益があると言われています。


【十大弟子 みほとけ総選挙】
も面白そうです。結果が楽しみですね!


「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」の15秒CM
美術展ナビAEJ


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2018.10.02

カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家

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「カール・ラーション
スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」展は、
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催されています。

会期 2018年9月22日(土)~12月24日(月・休)

カール・ラーション(1853~1919)はストックホルムに生まれ苦学の末パリに留学します。
印象派に影響を受けたカールは「日本は芸術家としての私の古郷である」と語りました。
パリ近郊の芸術家村で日常を切り取る穏やか作風を開拓し、このことが転機となり35歳頃から壁画の注文を獲得していきます。
いっぽう、苦学生時代の収入源であった挿絵にも創造性を発揮し、40歳代半ばから自分の画集の出版にも情熱を傾けました。

この展覧会のもう一つのテーマがリ ッ ラ ・ ヒ ュ ッ ト ネース(岬の小さな精錬小屋の意)です。
妻カーリンの父から譲り受けたスエーデンのダーラナ地方の小さな家を、理想の家に改装、増築しその成果を描いた水彩画を、199年46歳から18年間で4冊の画集まとめて出版し、現在でもスウェーデンイテリアに深く影響を及ぼしています。

この展覧会は、主に家族、暮らしに焦点をを当てた構成になっています。
タイトル「スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」の所以です。

展覧会の構成は以下の通りです。
第Ⅰ部  カール・ ラ ーショ ン( 1953-1919) の画業
第1章  絵画・ 前期 〜1890年代前半
第1章  絵画・ 後期 1890年代後半〜
第2章  挿絵の仕事/
第3章  版画~家族の肖像
第4章  ラ ーショ ンと ジャ ポニスム
第Ⅱ部  ラ ーショ ン家の暮ら し と リ ッ ラ ・ ヒ ュ ッ ト ネース

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カ ール・ ラ ーショ ン アザレアの花 1906年  水彩
ティールスカ・ギャラリー
手前にアザレアの花が大きく描かれ、その後ろにこちらを振り返るカーリンの姿がある。この大胆な構図と明瞭な輪郭線による描写は、浮世絵など日本の絵画からの影響をはっきりと示している。(会場のキャプションから)
左手にはカーリンが食堂のために制作中のタペストリが見えます。

以下の写真は内覧会参加時に主催者の特別の許可をいただき撮影しました。 

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(左の作品)カール・ ラーショ ン《 冬至の生贄》 のための男性モデル 油彩・ カンヴァ ス
カール・ラーション・ゴーデン(記念館)
最晩年まで手を加えた未完成の壁画プランの習作。

前期の絵画作品
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(左)カール・ ラーショ ン 水差し のある静物 1873頃 油彩・ 紙
(右)カール・ ラーショ ン 衣服の習作 水彩
カール・ラーション・ゴーデン(記念館)

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(左)カール・ ラーショ ン カーリ ンの命名日のお祝い 1899年 水彩
カール・ラーション・ゴーデン(記念館)
(右)カール・ ラーショ ン 白樺の樹の下で1902年  水彩
ティールスカ・ギャラリー

後期の絵画作品
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(右)カール・ ラーショ ン ポント ゥ スと エッ チングプレス機 テンペラ
カール・ラーション・ゴーデン(記念館)
(左)カール・ ラーショ ン 自画像 1905年 油彩・ カンヴァ ス
ティールスカ・ギャラリー


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(右)カール・ ラーショ ン 母と 娘 1903年  水彩
ティールスカ・ギャラリー
(左)カール・ ラーショ ン 大きな帽子のカーリ ン 1905年  油彩・ カンヴァ ス
カール・ラーション・ゴーデン(記念館)

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カール・ ラーショ ンが家族を描いた版画作品。(展示風景)

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エッセイ集、画集(展示風景)


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リ ッ ラ ・ ヒ ュ ッ ト ネースの食堂(再現展示)

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カーリ ン・ ラーショ ン( デザイン)の作品展示
(展示品の多くは複製です)

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展示風景


イケアの家具をコーディネートした現代版のカールとカーリンの部屋・・・だそうです。
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2018.10.01

観てきた展覧会備忘録 2018年9月

博物館でアジアの旅 海の道 ジャランジャラン
会期 2018年9月4日(火)~会期末は展示によって異なる。
東京国立博物館東洋館12室・13室

中国書画精華-名品の魅力-
会期 2018年8月28日(火) ~10月21日(日)
東京国立博物館東洋館 8室

標本づくりの技(ワザ)-職人たちが支える科博-
会期 2018年9月4日(火)~11月25日(日)
国立科学博物館日本館1階 企画展示室

ゴードン・マッタ=クラーク展(会期終了)
会期 2018年6月19日(火)~9月17日(月・祝) 
東京国立近代美術館

瀧口修造と彼が見つめた作家たち
コレクションを中心とした小企画 (会期終了)
会期 2018年6月19日(火)~9月24日(月・祝)
東京国立近代美術館ギャラリー4

ヨルク・シュマイサー
終わりなき旅
会期 2018年9月15日(土)~11月18日(日)
町田市立国際版画美術館

夏の企画展:舘野鴻絵本原画展「ぼくの昆虫記―見つめた先にあったもの―」展 (会期終了)
会期 2018年7月14日(土)~2018年9月24日(月)
町田市立文学館ことばらんんど

マジック・ランタン 光と影の映像史
会期 2018年8月14日(火)~10月14日(日)
東京都写真美術館

杉浦邦恵 うつくしい実験 (会期終了)
会期 2018年7月24日(火)~9月24日(月・振休)
東京都写真美術館

TOPコレクション 楽しむ、まなぶ
夢のかけら
会期 2018年8月11日(土・祝)~11月4日(日)
東京都写真美術館

「世界を変えた書物」展 (会期終了)
会期 2018年9月8日(土)~9月24日(月・祝)
上野の森美術館

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」世界文化遺産登録記念
特別展「キリシタン―日本とキリスト教の469年―」

会期  2018年9月15日(土)~10月28日(日)
國學院大學博物館

第81回展 「春日権現験記絵-甦った鎌倉絵巻の名品-」(修理完成記念)
会期 2018年8月18日(土)~10月21日(日)
宮内庁三の丸尚三館

オルセー美術館特別企画
ピエール・ボナール展
会期 2018年9月26日(水)~ 12月17日(月)
国立新美術館

日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念
カール・ラーション
スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家

会期 2018年9月22日(土)~12月24日(月・休)
損保ジャパン日本興和美術館

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