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2018.10.28

開館15周年 特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ

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「開館15周年 特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」は、

パナソニック汐留ミュージアムで開催されています。

会期 2018年9月29日(土) 〜 12月9日(日)

展覧会の構成は次の通りです。
第1章 ミセレーレ -甦ったイコン
第2章 聖顔と聖なる人物 -物言わぬサバルタン
第3章 パッション[受難] -受肉するマチエール
第4章 聖書の風景 -未完のユートピア

ミセレーレの中に「生きることはつらい業・・」「でも愛することができたなら、なんて楽しいことだろう」という作品がありますが、この展覧会は「美しい愛のかたち」を紹介しようとするものです。

所蔵品展示室には新収蔵品も含めて、ルオーの初期作品などが展示されていますので忘れずに、合わせての鑑賞がお勧めです。

以下展示会場のキャプションを引用しています。

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「青い鳥は目を潰せばもっとよく歌うだろう」、 通称「青い鳥」 1934年 油彩、グワッシュ、淡彩/透写紙 64.5×47.0cm 個人蔵(ルオー財団協力)
目には見えない深淵なものを独自のヴィジョンに表象させるルオーにおいて、目を閉じることは優れて創造を生むための行為と同義語である。閉じた目の視線を持つ少女は、ルオーにとって芸術家の象徴ともいえる。


ルオー作品では、「聖書の風景画」が特に良いですね。
色彩の豊かさと素朴なフォルムが好きです。
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秋 または ナザレット 1948年 油彩/紙 68.0×105.0cm ヴァチカン美術館
ナザレット(ナザレ)はキリストが幼少期を過ごした場所。
この作品は、ルオー自身が教皇ピウス12世に寄贈した作品。

ルオーは1930年代から聖顔を集中的に描くようになります。
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聖顔 1933年 油彩、グワッシュ/紙(麻布で裏打ち) 91.0×65.0cm ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館
聖顔の着想源には聖ヴェロニカがキリストの汗を拭い、その跡が残ったとされる「聖顔布」の伝統的図像を挙げることができる。また、キリストの遺体を包んでいたという布「トリノの聖骸布」の顔にも影響を受けたとも考えられています。

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ヴェロニカ 1945年頃 油彩/麻布(格子状の桟の付いた板で裏打ち) 50.0×36.0cm ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館
チラシに使われているこの作品は良いですね。
この愁いを帯びた表情からその瞬間の光景が浮かぶようです。
この展覧会で一番良かったかもしれません。

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我らがジャンヌ 1948‒1949年 油彩/紙(格子状の桟の付いた板で裏打ち) 67.0×48.0cm 個人蔵(ルオー財団協力)
ルオーは1980年代にジャンヌを描き始めるようになる。その背景には、ナチスの暗い影が覆う中、抑圧者から国を救う勇気と揺るぎない信仰を体現した、この聖女への思いを強くしたことがある。


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聖心 1951年 七宝/銅 24.0×13.8cm ヴァチカン美術館
聖心とは、聖なる心臓を意味しキリストの贖罪を象徴する。

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受難(エッケ・ホモ) 1947‒1949年 油彩/麻布(格子状の桟の付いた板で裏打ち) 83.8×56.5cm ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館

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サラ 1956年 油彩/紙(格子状の桟の付いた板で裏打ち) 55.0×42.0cm ジョルジュ・ルオー財団、パリ
ルオーの最後の作品の一つ。サラは旧約聖書に登場するアブラハムの妻の名前。この画題は、ルオーの死後家族の中で慣例的にこの女性像をサラと呼んでいたことに由来する。


撮影可(条件あり)コーナーが今回もあります。
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盛り花 I 1949年 ステンドグラス 87.0×62.8cm ジョルジュ・ルオー財団、パリ
その他、油彩画2点が撮影できます。


開催概要(HPから)
20世紀フランスを代表する画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)。本展は、ルオーの画業の軸である聖なる芸術に焦点をあて、画家が目指した美しい愛のかたちを紹介します。
敬虔なキリスト教徒だったルオーは、生涯にわたって「受難」や「キリスト像」などの宗教主題を数多く描きました。そうした主題を通して、人間の苦悩、あるいは慈愛や赦しを表現したルオーの聖なる芸術は、文化の違いや国境を超えて今なお多くの人々を惹きつけてやみません。画題が伝統的である一方、その造形表現は極めて革新的でした。またテーマの根底には、同時代の社会や人間に対する画家の深い理解がありました。本展は、こうしたルオーにおける聖なる芸術の意味とその現代性(モデルニテ)をあらためて問うものです。
みどころは、ヴァチカン美術館が初めて日本に出品する《秋 または ナザレット》などの作品群です。また、パリからもルオーの晩年の傑作が多数来日します。国内外の《聖顔》や「聖書の風景」の名品も合わせ、油彩画を中心とする約90点で構成するルオー芸術の集大成となる展覧会です。


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