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2018.09.27

特別展「キリシタン―日本とキリスト教の469年―」

469

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」世界文化遺産登録記念
特別展「キリシタン―日本とキリスト教の469年―」は、
國學院大學博物館 企画展示室で開催されています。
入場無料

会期  平成30(2018)年9月15日(土)~10月28日(日)

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世界文化遺産に登録されたことで、長崎・天草地方には観光客が押し寄せているようです。
私も、いつの日か訪れてみたいと・・・


隠れキリシタン関連企画展は、度々開催されてきましたし、関連本も多く出版されています。

最近出版された、安部龍太郎著「信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変」を丁度読んでいるところで・・・・
本書は、世界史の中で捉えた、戦国時代のイエズス会とキリシタン、幕府、朝廷、諸大名それぞれの関係を本能寺の変とその前後の動静を検証しています。

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この展覧会は、構成を見てもわかる通り「キリシタン―日本とキリスト教の469年」をトピックスを交えてコンパクトにまとめた、分かり易く、とてもよい展覧会です。

図録の発売は10月ということで、観に行った当日は手に入らず残念でしたが・・・・
ということで、去に東博で開催された展覧会の内容を交えて記してみたいと思います。

マリア観音に象徴されるように、隠れキリシタンが大事に伝えてきた信仰は、キリスト教とは異質なものに変わってしまいました。
そして、明治時代、キリスト教解禁後も、カトリックに復帰せず、オラショを大事に守る人々は今も居ます。
その模様を伝える映像資料「隠れキリシタン 長崎・平戸/生月」が館内で放映されています。


―HPの解説― 
 豊臣秀吉が最初の伴天連追放令を布いた1587(天正15)年以降、徐々にキリスト教の布教に制限が加えられていきました。
そして、キリシタンたちは、江戸幕府の禁教令や、島原・天草一揆などが進展する中で、潜伏して信仰を守るか、棄教するかを選択せざるを得なくなっていきます。
 本展では、海外から流入する諸文化を換骨奪胎してきた日本に、如何にしてキリスト教が根を下ろそうとしてきたのか、その歩みを辿っていきます。
そこでは、受け入れる立場にあった日本側の試行錯誤も見出すことができるでしょう。


展覧会の構成は次の通りです。
序章 日本宗教の重層性
日本書紀(仮名日本紀)など展示
第一章 キリスト教の伝来と普及
(1)フランシスコ・ザビエル来航―イエズス会の適応主義―
426
聖フランシスコ・ザビエル像 ゴア(ポルトガル領インド)18-19世紀 西南学院大学博物館蔵
(この展示品のみ撮影可でした。)
Topix1;南蛮文化―欧風文物の造形―
蒔絵南蛮人図印籠など展示
(2)キリスト教の定着―キリシタン版と聖品―
おらしょ断簡、メダイなどの展示。
Topix2:キリシタンによる廃仏毀釈―禁教の一因―
(キリシタン大名による廃仏は禁教の一因にもなった。)
Topix3::地下に眠るキリシタン
(3)海を渡った日本人キリシタン―天生遣欧使節団の足跡―
Topix4:千々石ミゲル夫妻の墓が語るもの
千々石ミゲルは棄教していなかった?
(千々石ミゲル夫妻伊木力墓出土品展示(木棺残片、ガラス製品、ガラス玉))

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天生遣欧少年使節団について・・・拙ブログ投稿記事から再掲載。

使節団は、天正10年(1582)に長崎を出港し、天正18年(1590)に帰国しています。
秀吉のバテレン追放令が1587年、
江戸幕府による禁教令の発令は、1612年及び1613年です。

九州のキリシタン大名、大友宗麟・大村純忠・有馬晴信の名代としてローマへ派遣された4名の少年の当時の年齢は13〜14歳

帰国後の消息は・・・・
伊東マンショ(主席正使)
さらに神学を学ぶためマカオに向かう(1601年)
マカオから帰国後追放され、最後は長崎で病死(1612年)
Photo
伊東マンショの肖像 1585年
ドメニコ・ティントレット筆  カンヴァス・油彩 イタリア、ミラノ、トリヴルツィオ財団蔵
(本展には展示されていません)

千々石ミゲル(正使)
後に棄教(1601年)

原マルティノ(副使)
1629年、追放先のマカオで死去。

中浦ジュリアン(副使)
潜伏して追放を逃れたものの、捕縛され、長崎で穴づりの拷問によって殉教(1633年)
中浦ジュリアンとともに、穴つりの拷問をうけたクリストヴァン・フェレイラは棄教。

遠藤周作の小説「沈黙」は、この時代から取材していて、クリストヴァン・フェレイラも登場します。

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第二章 禁教政策の展開
(1)受難の始まり―バテレン追放からキリシタン禁制へ―
キリシタン禁制定書複製(豊臣秀吉)、日本切支丹殉教報告書(フェレイラなど著か)など展示
(2)天草・島原一揆―悪政に抗して―
十字架、メダイ、ロザリオ、屏風、天草四郎肖像など展示
(3)江戸幕府の禁教政策―民衆統制と「崩れ」―
宗門御影踏帳、踏絵など展示
Topix5キリシタン屋敷とシドッチ
聖母像(親指のマリア)、シドッチ遺骨複製など展示

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拙ブログ関連投稿記事です。
東博特別展示「親指のマリアとキリシタン遺品 」からです。
キリシタン屋敷とシドッチにも触れています。(詳細は下記をクリック)
トーハクの一品(その2) 
聖母像(親指のマリア)

Photo_3
重要文化財 聖母像(親指のマリア)
17世紀後期 銅板油彩
長崎奉行所旧蔵品
本展でも東博から出展展示されています(本展では撮影不可)

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第三章 キリスト教解禁への道程―開国と明治―
(1)「信徒発見」と再布教
安政五か国条約、聖教初学要理など展示
(2)浦上四番崩れ―キリシタン最後の旅―
マリア観音堂、聖母像など展示
(3)明治の宗教政策とキリスト教解禁
新約聖書麻袋馬太傳、日本帝国憲法草案など展示
第四章 「隠れキリシタン」の伝統
お水瓶、お掛け絵(キリスト教の聖なる人を描いた画像)などを展示
終章


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仙台藩の慶長遣欧使節について・・・・・
今年収蔵品を観に仙台市博物館に行ってきました。
未だ整理できていませんが・・・

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