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2017.07.29

アルチンボルド展

Photo

アルチンボルド展は、
国立西洋美術館で開催されています。

会期 2017年6月20日(火)~2017年9月24日(日)

一見すると「グロテスク」
近づいてみたり、遠目で見たりするうちに違和感が消えていきます。
見れば見るほど魅力が増してきます。

解剖学的知見、実際に対象物を観て素描を繰り返したであろう描写力。
アルチンボルドが仕えたハプスブルク家が世界中から集めた収集品をヴンダーカンマー(驚異の部屋)(博物館の始まりとされる)に収め・・・。
動物園、植物園も所有していた。
アルチンボルドの緻密な描写力はここに由来する。

アルチンボルドの代表作「四季」と「四大元素」の展示コーナーでは《水》と《冬》、《春》と《大気》、《火》と《夏》、《秋》と《大地》がそれぞれ向合う形で展示されています。

「四季」は、年若い春から老人の冬までを、「四大元素」世界の構成要素に対応しています。
世界を支配せんとする皇帝の権力の象徴として描かれたと・・・・。


水は冷たく湿っぽい冬に関連付けられる。

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ジュゼッペ・アルチンボルド
《冬》(部分)1563年 油彩/板
ウィーン美術史美術館蔵 

60種以上の魚類や海獣で構成。
Photo_3
ジュゼッペ・アルチンボルド
《水》(部分) 1566年 油彩/板
ウィーン美術史美術館

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大気は暖かく湿った風によって春に関連付けられる。

80種以上の草花を精緻な描写で組み合わせて・・・。
Photo_6
ジュゼッペ・アルチンボルド
《春》(部分) 1563年 油彩/板
マドリード、王立サン・フェルナンド美術アカデミー美術館

Photo_5
ジュゼッペ・アルチンボルド(?)
《大気》(部分)》1566年頃 油彩/カンヴァス
スイス 個人蔵

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火の乾いた熱気は夏に関連付けられる。

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ジュゼッペ・アルチンボルド
《夏》(部分)1572年 油彩/カンヴァス
デンバー美術館蔵

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ジュゼッペ・アルチンボルド(?)
《火 》(部分) 油彩/カンヴァス
スイス 個人蔵

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大地はからりとした秋に関連付けられる。

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ジュゼッペ・アルチンボルド
《秋》(部分)1572年 油彩/カンヴァス
デンバー美術館

Photo_4
ジュゼッペ・アルチンボルド
《大地》(部分) 1566年(?) 油彩/板
リヒテンシュタイン侯爵家コレクション

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故郷に戻って描かれた作品。
器に盛った野菜を180°回転・・さかさまに見ると庭師に・・・。
2
ジュゼッペ・アルチンボルド
《庭師/野菜》1590年頃 油彩/板
クレモナ市立美術館

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作品「四季」と「四大元素」を中心にして、
アルチンボルドの画家としての生涯とハプスブルグ宮廷での役割、周辺の画家たちの作品を通して、その時代の空気感じさせてくれるとても楽しい企画展です。
ダビンチの習作、宮廷の工芸品も展示されています。


展覧会の構成は次の通りです。
Ⅰアルチンボルドとミラノ
Ⅱハプスブルグ宮廷
Ⅲ自然描写
Ⅳ自然の奇跡
Ⅴ寄せ絵
Ⅵ職業絵とカルカチュアの誕生
Ⅶ上下絵から動物画へ

(HPの紹介文)
ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593年)は、16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家です。自然科学に深い関心を示したマクシミリアン2世、稀代の芸術愛好家として知られるルドルフ2世という神聖ローマ皇帝たちに寵愛されたアルチンボルドは、歴史上でもひときわ異彩を放つ、宮廷の演出家でした。そんな「アルチンボルド」の名は何よりも、果物や野菜、魚や書物といったモティーフを思いがけないかたちで組み合わせた、寓意的な肖像画の数々によって広く記憶されています。奇想と知、驚異と論理とが分かちがたく交錯するそれらの絵画は、暗号のようにして豊かな絵解きを誘い、20世紀のシュルレアリスム以後のアーティストたちにも、大きな刺激を与えました。

本展は、世界各地の主要美術館が所蔵するアルチンボルドの油彩約10点や素描を中心に、およそ100点の出品作品により、この画家のイメージ世界の生成の秘密に迫り、同時代の文脈の中に彼の芸術を位置づけ直す試みです。日本で初めて、アルチンボルドのユーモアある知略の芸術を本格的にご紹介するこの機会を、どうかご期待ください。


会場エントランスで「アルチンボルドの絵になったあなた自身と一緒に記念撮影ができます」というイベントが行われていて人気です。
皆さん長蛇の列で順番待ち。
Photo_10



国立西洋美術館 アルチンボルド展
InternetMuseum


国立西洋美術館 アルチンボルド展
InternetMuseum

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コメント

アルチンボルド展は作品そのものも素晴らしですが、そのバックボーンも勉強になりました。深海展は大混雑で大変でした!
3時間以上滞在しましたが見切れず疲れました。科博の特別展
は毎回人気ですね。常設展も大好きでよく行きます。西洋美術館の常設展の人気作品は地方の特別展に出張しているようですね。

投稿: みわさんへ | 2017.09.08 08:55

私もつい先日行って来ました♪思っていたよりずっと楽しかったので、図録を購入してきました。
深海展との梯子で、科博の常設展にも久し振りに寄ってきたけれどやっぱり科博面白かったです!!
勿論西洋美術館の常設展にもちらっと寄りましたが、私の大好きな絵が他に貸出中ということで逢えずに残念でした。

投稿: みわ | 2017.09.08 05:52

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