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2017.07.22

国立新美術館開館10周年 ジャコメッティ展

Photo

ジャコメッティ展は、
国立新美術館で開催されています。。

会期  2017年6月14日(水)~9月4日(月)

「見えるままに」表現することを追求したジャコメッティ。
では何故、棒のような細い人物像なのか?
初期・キュビズム・シュルレアリスムから、晩年までの数多くの素描を含む132点の作品から、「見えるままに表現する」というジャコメッティ表現指向、理念を探ります。

1
《大きな頭部》を制作するアルベルト 撮影:矢内原伊作 協力:みすず書房
Photograph by Ernst Scheidegger © 2017 Foundation Ernst Scheidegger Archiv, Zurich

ジャコメッティーが語った言葉の中ににヒントがあるかもしれません?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私とモデルの間にある距離はたえず増大する。「もの」に近づけば近づくほど「もの」が遠ざかる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

モデルを前にして、ジャコメッティが最も執着したのは、生者を死者から隔てる眼差しを捉えること。

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ジャコメッティーは、弟のディエゴ、妻の妻アネットをモデルに繰り返しデッサンを描き制作の基本にしていました。
そして哲学者の矢内原伊作も長期にわたりモデルを務めました。

ジャコメッティとともに過ごす時間が重なるにつれて僕は、真の芸術家の仕事がどういうものであるかを知ったばかりではない。
人間の真の自由がどういうものであるかも知ったのだ。
(矢内原伊作)

ちょっと僕が身動きすると、一心に僕を注視して仕事をつづけていたジャコメッティは大事故に遭遇したかのようにアッと絶望的な大声を出すのである。
ほとんどそれは真剣勝負といってもいいものだった。
僕は勝ちもしなかったが負けもしなかった。
あるいはふたりとも勝ったのである。
(矢内原伊作)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ひとつの顔を見える通りに彫刻し、描き、あるいはデッサンすることが私には到底不可能だと言う事を私は知っています。にもかかわらず、これこそ私が試みている唯一のことなのです。

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世界は日毎ますます私を驚かせる。
世界は一層拡大、すばらしく、一層把握しがたく一層美しくなった。

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ひとつの彫刻はひとつのオブジェではない。それはひとつの問いかけであり、質問であり答えである。
それは完成することもあり得ず、完全でもありえない。

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そんなものはみな大したことではない。絵画も彫刻もデッサンも文章、はたまた文学も、そんなものはみなそれぞれ意味があってもそれ以上のものではない。
試みること、それがすべてだ。おお、何たる不思議なわざか。

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展覧会の構成は以下の通りです。
1、初期・キュビズム・シュルレアリスム

4
ディエゴの胸像 1954年ブロンズ 豊田市美術館

2
女=スプーン
1926 / 27年 ブロンズ  145 × 51 × 21 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、 サン=ポール・ド・ヴァンス

3

1947年 ブロンズ、針金、ロープ、鉄 81.3 × 71.1 × 36.8 cm
大阪新美術館建設準備室

2、小像
3、女性立像

5
大きな像(女:レオーニ)
1947年 ブロンズ 167 × 19.5 × 41 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、 サン=ポール・ド・ヴァンス

4、群像

6
林間の空地、広場、9人の人物
1950年 ブロンズ 65 × 52 × 60 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、 サン=ポール・ド・ヴァンス

5、書物の為の下絵
6、モデルを前にした制作
7、マーグ家との交流
8、矢内原伊作
9、パリの街とアトリエ

8
犬、猫、絵画
1954年 リトグラフ、ヴェランアルシュ紙 50.5 × 65.5 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、 サン=ポール・ド・ヴァン

10、犬と猫

7
犬 1951年 ブロンズ 47×100×15 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、 サン=ポール・ド・ヴァンス

11、スタンパ
12、静物
13、ヴェネツイアの女
14、チェース・マンjハッタンンのプロジェクト

この3点は撮影可です。(スマホで撮影しました)
9
歩く男 女性立像 頭部
1959年 ブロンズ マーグ・コレクション、パリ

15、ジャコメッティーと同時代の詩人たち
16、終わりなきパリ

HPの解説
スイスに生まれ、フランスで活躍したアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966年)は、20世紀のヨーロッパにおける最も重要な彫刻家のひとりです。アフリカやオセアニアの彫刻やキュビスムへの傾倒、そして、1920年代の終わりから参加したシュルレアリスム運動など、同時代の先鋭的な動きを存分に吸収したジャコメッティは、1935年から、モデルに向き合いつつ独自のスタイルの創出へと歩み出しました。それは、身体を線のように長く引き伸ばした、まったく新たな彫刻でした。ジャコメッティは、見ることと造ることのあいだの葛藤の先に、虚飾を取り去った人間の本質に迫ろうとしたのです。その特異な造形が実存主義や現象学の文脈でも評価されたことは、彼の彫刻が同時代の精神に呼応した証だといえましょう。またジャコメッティは、日本人哲学者である矢内原伊作(1918-1989年)と交流したことでも知られ、矢内原をモデルとした制作は、ジャコメッティに多大な刺激を与えました。
本展覧会には、ジャコメッティの貴重な作品を所蔵する国内コレクションのご協力も仰ぎつつ、初期から晩年まで、彫刻、油彩、素描、版画など、選りすぐりの作品、132点が出品される予定です。


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国立新美術館 国立新美術館10周年 ジャコメッティ展
1章「初期・キュビスム・シュルレアリスム
InternetMuseum


国立新美術館10周年 ジャコメッティ展
2章~12章
InternetMuseum


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