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2016.05.27

日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展

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日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展
森アーツセンターギャラリーで開催されています。
会期 2016年4月29日(金・祝)〜7月3日(日) 会期中無休

ポンペイ遺跡の企画展は、過去に何度も開催されていて、宝飾品、工芸品、調度品、彫刻などの展示、焦土と化した町の一場面の再現なんていうのまでありました。
私も何度か観てきました。
そんな、それぞれの企画展でも、必ずといっていいほど壁画の展示はありました。
矢張り、ポンペイ遺跡の企画展に壁画は必要不可欠ですね。


この企画展はポンペイとその周辺で発見された壁画を、その絵画的要素に焦点を当て、63件79点の展示で2000年前のローマ人の美意識を検証しています、古代ローマの都市生活が目の前に・・・・。

2000年前、日本は弥生時代、日本で壁画が描かれ始めたのが6世紀だそうですから、この展覧会の空間はいろいろな意味で奇跡的というほかありません。

そして、描かれているのは主にギリシャ神話または、その現地神との習合神話であったりします。
画法的には、第一様式から第四様式までに分類され、キャプションにも明記されています。
既に遠近法(図学的)が用いられているのには驚きです。

「何故保存状態がいいのか?」などのトリビアに関する解説も面白いです。

展示構成は以下の通りです。

Ⅰ建築と風景

Ⅱ日常の生活

Ⅲ神話

Ⅳ神々と信仰

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《赤い建築を描いた壁面装飾》
前1世紀後半 ポンペイ監督局蔵
ポンペイの赤、魅力的ですね。

5
当時の人は絵画を一枚一枚のタブローで楽しむのではなく部屋全体の構成として楽しんだ・・・
カルミアーノの農園別荘再現展示は、この展覧会の目玉の一つですね。


1739年発見、発見者たちは「神のごときラファエッロ」の作品になぞらえたと・・・
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《テセウスのミノタウロス退治》
後1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵

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《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》
後1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵

HPの見どころ解説。


ポンペイ壁画の決定版!六本木の天空に甦(よみがえ)るイタリアの奇跡
紀元後79年、火山の噴火という悲劇的な終焉により、時代を瞬時に閉じ込めたポンペイの町。18世紀に再発見されたポンペイの遺跡は、古代ローマの人々の豊かな暮らしを今に伝え、世界中を魅了し続けています。1997年に「ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツィアータの遺跡地域」として世界遺産に登録され、年間200万人以上の観光客が訪れるポンペイの遺跡は、「秘儀荘」を筆頭とする壁画の美しさで知られ、〈ポンペイの赤〉と呼ばれる特徴的な色彩は、一度目にすると忘れられない鮮やかさです。
 本展は、ポンペイの出土品の中でも最も人気の高い壁画に焦点を絞り、壁画の役割と、その絵画的な価値を紹介するものです。本展では、壁画コレクションの双璧である、ナポリ国立考古学博物館、ポンペイ監督局の貴重な作品約80点を厳選し、「第1章 建築と風景」、「第2章 日常の生活」、「第3章 神話」、「第4章 神々と信仰」と描かれたテーマごとに紹介し、古代ローマの人々が好んだモチーフや構図、その制作技法に迫ります。あらゆる建造物を美しい絵画で飾り、人生を謳歌した人々の美意識を、当時の室内を飾ったすがたそのままに、一連の空間装飾として一部再現展示します。出品作品のなかでも皇帝崇拝の場であるアウグステウムから出土した《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》は、ギリシャ神話を題材にした美しい壁画で、本邦初公開であると同時に、海を渡って初めて持ち出される大変重要な作品です。
 ポンペイ壁画のまさに決定版ともいえる展覧会を、ぜひご覧ください。

この展覧会、ほぼ壁画しか展示されていません。(描くための道具、染料などの展示はあります)
絵画に集中できて、ありがたい!

私が観に行った日は拍子抜けするほど空いていて、じっくりのんびり鑑賞できました。
観ておくべき展覧会だと思うけどな~
混雑するのはこれからなのかな~

以下の動画は、HPの動画アーカイブにあります。

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