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2016.05.31

没後40年 髙島野十郎展 ―光と闇、魂の軌跡

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没後40年 髙島野十郎展 ―光と闇、魂の軌跡

目黒区美術館で開催されています。

会期 2016年4月9日(土)~6月5日(日)

髙島野十郎展の公式サイトはこちら

髙島野十郎作品展は、過去に何度か開催され、観てきましたが(三鷹、柏・・)、この巡回展は総集編ですね。
髙島野十郎の作品といえばロウソクを思い浮かべ、また、孤高の画家ということも印象にあると思います。

この展覧会に資料として、
旧制八高時代の同級生の娘にあてた手紙が展示されています。
制作に役立つだろうと送った彼女の気遣いの品を断りながら
「世の画壇と全く無縁になる事が小生の研究と精進です」と述べています。

生涯独身で熱心な仏教徒でもあった野十郎は写実を極め、作品を観る人に描く過程を想像させることで、描くことの意味を考えさせることで、何を伝えたかったのでしょうか?

描くことに対する、執念、誠実さを感じる展覧会でした。

以下、箇条書きで、簡単な経歴とともに・・・

福岡県久留米市の酒造家で裕福な家庭の四男として生まれた野十郎は、子供の頃から絵を描くのが好きでした。展覧会の初めに旧制高校の時に書いた油彩画が展示されています。
1
蓮華
明治37-42年頃 油彩・画布 個人蔵

秀才の野十郎は東京帝国大学農学部水産学科を首席で卒業しますが、画家への道を選択します。
本展には野十郎が描いた恩師の肖像画も展示されています。
3
外山亀太郎先生像
昭和16年 油彩・画布 東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境静物専攻 


坂本繁二郎の研究会参加などを経て、31歳で個展(赤坂の溜池)を開催します。
(現在確認できる最初の作品発表)
青木繁と高島野十郎の兄が友人であった関係で坂本繁二郎・・・?
野十郎は、兄から宗教的影響も受けていた。
2
絡子をかけたる自画像
大正9年 油彩・画布 福岡県立美術館


4
煙(夜の)
大正10年 油彩・板 個人蔵


その後、個展、グループ展などで作品発表を行い、40歳の時、北米パナマ経由で欧州に向かい、パリを中心に各国を訪れて、その地で描いた作品を残しています。
6
ノートルダムとモンターニュ通
昭和7年頃 油彩・画布 福岡県立美術館 


約3年の滞欧後帰国し、故郷の久留米にアトリエを設け、個展を開いたりして過ごし、45歳で上京し北青山に住みます。
12
菊とリンゴ
昭和10年以降  油彩・画布 個人蔵

空襲で被災した野十郎は一時期福岡にある姉の嫁ぎ先で疎開生活を送ります。(55歳
10
古池
昭和20-22年頃 油彩・画布 個人蔵


58歳で上京し北青山に住みます。

9
からすうり   
昭和23年以降  油彩・画布 個人蔵


オリンピックの開催のための道路拡張工事で立ち退きを求められ、71歳の時、千葉県柏市にアトリエを設け移転します。


7
林径秋色
昭和36年 油彩・画布 個人蔵

8
桃とすもも
昭和36年 油彩・画布 個人蔵

今度はアトリエが宅地造成予定地となり、同市の茅葺小屋に転居(81歳)。

5
蝋燭
制作年不詳 油彩・板 個人蔵

11

昭和38年頃 油彩・画布 個人蔵


生涯独身の野十郎は野田市の養護老人ホームで85歳の人生を終えます。

(髙島野十郎は、生前1~数年おきに銀座資生堂、日本橋丸善などで個展を開催して、作品を発表しています)


展示構成は以下の通り。

第1章 初期作品

第2章 滞欧期

第3章 風景

第4章 静物

第5章 光と闇

資料


HPの紹介記事。

髙島野十郎(1890-1975)は「孤高の画家」「蠟燭の画家」として、NHK「日曜美術館」でも再三取り上げられるなど、近年多くの人々から注目を集めている洋画家です。
明治23(1890)年、福岡県久留米市に酒造家の四男として生まれた野十郎は、東京帝国大学農学部水産学科を首席で卒業。その後、念願であった画家への道を選び、敢然と歩みだしました。「世の画壇と全く無縁になることが小生の研究と精進です」とする野十郎は、独力で油彩技法の研究を重ね、会派や団体などには所属せず、家庭を持つことさえ望まず、自らの理想とする写実的な絵画を生涯にわたり追求し続けました。
野十郎の超俗的な画業は、生前には広く知られることはありませんでしたが、福岡県立美術館によって「再発見」され、その後は展覧会を重ねるにつれ、単なる再現的描写を超えた生命観あふれる精緻な写実表現、光と闇に込められた高い精神性が、ますます評価されています。
本展の巡回は髙島野十郎没後40年にあたる平成27(2015)年にスタートしました。孤高の画家・髙島野十郎の到達点とも言える「蠟燭」や「月」シリーズ、さらには「すいれんの池」や「からすうり」をはじめとする風景画や静物画など、代表作を数多く含む約140点を、五つの大きなトピックに沿ってご覧いただきます。また、近年新たに発見された作品、これまで紹介されたことのない作品、科学的調査による技法分析結果などもまじえ、人々の心と目を引き付けて止まない髙島野十郎の深遠なる絵画世界の全貌に迫る、「決定版」ともいえる展覧会となっています。

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2016.05.27

日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展

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日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展
森アーツセンターギャラリーで開催されています。
会期 2016年4月29日(金・祝)〜7月3日(日) 会期中無休

ポンペイ遺跡の企画展は、過去に何度も開催されていて、宝飾品、工芸品、調度品、彫刻などの展示、焦土と化した町の一場面の再現なんていうのまでありました。
私も何度か観てきました。
そんな、それぞれの企画展でも、必ずといっていいほど壁画の展示はありました。
矢張り、ポンペイ遺跡の企画展に壁画は必要不可欠ですね。


この企画展はポンペイとその周辺で発見された壁画を、その絵画的要素に焦点を当て、63件79点の展示で2000年前のローマ人の美意識を検証しています、古代ローマの都市生活が目の前に・・・・。

2000年前、日本は弥生時代、日本で壁画が描かれ始めたのが6世紀だそうですから、この展覧会の空間はいろいろな意味で奇跡的というほかありません。

そして、描かれているのは主にギリシャ神話または、その現地神との習合神話であったりします。
画法的には、第一様式から第四様式までに分類され、キャプションにも明記されています。
既に遠近法(図学的)が用いられているのには驚きです。

「何故保存状態がいいのか?」などのトリビアに関する解説も面白いです。

展示構成は以下の通りです。

Ⅰ建築と風景

Ⅱ日常の生活

Ⅲ神話

Ⅳ神々と信仰

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《赤い建築を描いた壁面装飾》
前1世紀後半 ポンペイ監督局蔵
ポンペイの赤、魅力的ですね。

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当時の人は絵画を一枚一枚のタブローで楽しむのではなく部屋全体の構成として楽しんだ・・・
カルミアーノの農園別荘再現展示は、この展覧会の目玉の一つですね。


1739年発見、発見者たちは「神のごときラファエッロ」の作品になぞらえたと・・・
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《テセウスのミノタウロス退治》
後1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵

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《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》
後1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵

HPの見どころ解説。


ポンペイ壁画の決定版!六本木の天空に甦(よみがえ)るイタリアの奇跡
紀元後79年、火山の噴火という悲劇的な終焉により、時代を瞬時に閉じ込めたポンペイの町。18世紀に再発見されたポンペイの遺跡は、古代ローマの人々の豊かな暮らしを今に伝え、世界中を魅了し続けています。1997年に「ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツィアータの遺跡地域」として世界遺産に登録され、年間200万人以上の観光客が訪れるポンペイの遺跡は、「秘儀荘」を筆頭とする壁画の美しさで知られ、〈ポンペイの赤〉と呼ばれる特徴的な色彩は、一度目にすると忘れられない鮮やかさです。
 本展は、ポンペイの出土品の中でも最も人気の高い壁画に焦点を絞り、壁画の役割と、その絵画的な価値を紹介するものです。本展では、壁画コレクションの双璧である、ナポリ国立考古学博物館、ポンペイ監督局の貴重な作品約80点を厳選し、「第1章 建築と風景」、「第2章 日常の生活」、「第3章 神話」、「第4章 神々と信仰」と描かれたテーマごとに紹介し、古代ローマの人々が好んだモチーフや構図、その制作技法に迫ります。あらゆる建造物を美しい絵画で飾り、人生を謳歌した人々の美意識を、当時の室内を飾ったすがたそのままに、一連の空間装飾として一部再現展示します。出品作品のなかでも皇帝崇拝の場であるアウグステウムから出土した《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》は、ギリシャ神話を題材にした美しい壁画で、本邦初公開であると同時に、海を渡って初めて持ち出される大変重要な作品です。
 ポンペイ壁画のまさに決定版ともいえる展覧会を、ぜひご覧ください。

この展覧会、ほぼ壁画しか展示されていません。(描くための道具、染料などの展示はあります)
絵画に集中できて、ありがたい!

私が観に行った日は拍子抜けするほど空いていて、じっくりのんびり鑑賞できました。
観ておくべき展覧会だと思うけどな~
混雑するのはこれからなのかな~

以下の動画は、HPの動画アーカイブにあります。

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2016.05.23

深堀隆介 回顧展 金魚養画場〜鱗の向こう側〜

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深堀隆介 回顧展 金魚養画場〜鱗の向こう側〜
は渋谷西武A館7階=特設会場 で開催されています。

会期 2016年5月11日(水)〜29日(日)

「金魚養画場
美術作家 深堀隆介オフィシャルサイト」 はこちら

「あらヤダ、金魚埋め込んじゃって!」
違いますよ~間違えるのも当然、よくできてます。

「容器に樹脂を流し込み固めて、その上に金魚を描き、さらに樹脂を流し込んで、金魚を描く」立体感のある本物と見間違える作品が作られる過程です。

会場には、制作ビデオが流されているので、確認できます。

過去に単品で拝見はしていますが、まとめて観るのは初めて・・・
「金魚絵師 深堀隆介が“ 金魚生誕15周年”を記念した初の回顧展」
なんですね。

絵画作品の展示もあり、またインスタ的な作品も展示されています。

金魚を飼ったことのない人っていないですよね、金魚すくいをしたことのない人も居ないのではないでしょうか?
郷愁と、なんか・・・・という感情がない交ぜになる不思議で楽しい空間です。

写真撮影可でしたので、スマホで撮ってきました。

作品にはちゃんとタイトルが付いていますよ。

HPの解説

金魚をテーマにした樹脂作品で人気の金魚絵師 深堀隆介が“ 金魚生誕15周年”を記念した初の回顧展を開催。
初期作品であり、自身の代表作でもある枡を使った「金魚酒」から、最新作で、今回初お披露目となる白磁を使用した「鱗化(りんか)シリーズ」まで、約50点の作品が一堂に会し、15年の画業を辿ります。
会場内ではアトリエを再現。本人による公開制作も行ないます。さらに、深堀自身がプロデュースする扇子やマグカップ、ポストカードなどのグッズも販売。美しさと狂気が同居する深堀隆介の金魚ワールドを、ごゆっくりお楽しみください。


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2016.05.22

スタジオ設立30周年記念 ピクサー展

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スタジオ設立30周年記念 ピクサー展は、
東京都現代美術館
で開催されています。
会期 2016年3月5日~5月29日

ピクサー展特設サイトはこちら

混雑ぶりは、若冲展は別格として、この展覧会でも、日によっては入場待ちが発生するようです。

私自身は、世代的にズレがあるので、ピクサーとは何か?詳細は分かりませんし、上手く説明できませんが・・・・作品のキャラクターに関してはほとんど知ってます。

ルーカスフィルムやAppleを退社(追い出された?)したスティーブ・ジョブスの参加、その辺の経緯にもチョット興味がありました。

よく知らないだけ、この展覧会、かえって新鮮な感じで観てきました。


企画の構想段階で描かれたドローイングやパステル画、デジタルペインティング、彫刻など膨大な資料が展示されていています。
そして、沢山の制作過程を紹介したビデオがディスプレイに流れていて、それらを丹念に見ていくと鑑賞に大変時間がかかります。

大当たりが義務づけられた作品制作チーム・・・
練りに練ったシナリオ(興業の成否を左右する)、キャラクターの熟慮とモデリング・・・
膨大な時間と費用をかけて討論、収斂されていく作品、その様子がよくわかります。
製作スタッフがタクマシイ〜!

さらに楽しませてくれるのが、大型スクリーンで上演される短編アニメ、会期中3期に分けて、上映されていて、完成度の高さに感心させられます。
上映スケジュールはこちら
混雑時は、人垣越しに観るしかないかも・・・です。


『リフテッド』(日本公開:2007年)
監督:ゲイリー・ライドストロム/カラー/5分 © 2007 Disney/Pixar
(上映終了)

見に来ている方は、ほとんど若い方ですが、すべての年代層で楽しめる企画展と思います。
混雑覚悟で時間に余裕をもって出かけるのがお勧めです。

見どころ(HPから)

1. 世界初のフルCG長編アニメーション映画「トイ・ストーリー」から最新作「アーロと少年」に至るまで、映画制作の過程で生み出された美しいアートワークの数々から世界初公開作を含む約500点を一挙公開!

2. ピクサーがアニメーション制作で最も大事にしている「ストーリー」「キャラクター」そして「世界観」を、多才なアーティストたちが様々な技法を使って表現!

3. 大型ゾートロープや迫力のスクリーン映像でピクサー・アニメーションの世界観を表現!


HPの解説。


「トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」、「インサイド・ヘッド」そして最新作「アーロと少年」など、数々の人気作品を世界に送り出すピクサー・アニメーション・スタジオ。1986年、アメリカのカリフォルニアで、ジョン・ラセター、エド・キャットマル、スティーブ・ジョブズらが奇跡のような運命で共に集い、ピクサーは設立されました。2016年はスタジオ設立30周年の節目となります。
ピクサー作品は、日本やアメリカだけでなく世界中で上映され、多くのファンに愛され続けていますが、それはコンピュータアニメーションという優れた技術だけによるものではなく、独創的なストーリーや魅力的なキャラクターなどの存在があるからです。驚くべきことに、ピクサーには技術スタッフと同じくらい多くのアーティストやデザイナーたちが在籍しており、彼らはストーリーや映画のビジュアルなどを考える企画の構想段階で、手描きのドローイングやパステル画、デジタルペインティング、彫刻などを数々生みだし、ピクサー作品の創造性を支えています。
本展は、そうした創作活動にスポットライトをあて、ピクサーに所属するアーティストたちが映画制作の過程で創り出した多種多様なアートワークの全貌を紹介するものです。2005年にニューヨーク近代美術館でスタートし、世界各国で好評を博した世界巡回展が、2016年、スタジオ設立30周年を記念した作品群を加え、構成を新たにして日本に上陸します。

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2016.05.20

生誕300年記念 若冲展

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生誕300年記念 若冲展
東京都美術館で開催されています。

会期 2016年4月22日(金)~5月24日(火)

特設サイトはこちら

開催前から、大人気(大混雑)になることが予想されていた展覧会。
その通りになりました。(なってしまいました)

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行列の途中には、給水所が設けられ、日傘の貸し出しも・・・「体調の悪い方は早めに申し出てください」と声掛けが行わていました。

会期も終わりに近づき、HPの混雑状況情報によると、日中は、入場270分待ちと表示されることが多く、大変なことになっています。朝早く並んでも2時間、日中は4~5時間入場待ちの行列に並ぶことになります。

ただし、会場内に入ってしまえば、大振りな作品がほとんどですから、人垣の上・・・作品の上半分は、ストレスなく鑑賞できます。全体を、しっかり、近くで見たい人は、行列に並ぶしかないですね・・・・立ち止まっては観られませんが・・・(あくまでも私が行った日の感想です)

それでも、この空間にいられる幸せは感じることができるはずです。

巻物の観賞は、動かない行列に呆れて?今回はあきらめました(過去に観た作品であることもあって)


この企画展の異常なほどの人気の理由は1Fの「釈迦三尊像(京都 相国寺)と動植綵絵(宮内庁三の丸尚三館)全幅展示」にありますね。

40歳から10年の歳月をかけて描き上げ、相国寺に寄進された動植綵絵、若冲は書き上げた後は余生と考えていたたようですが、後も様々な作品を描き続け、85歳でなくなります。

釈迦三尊像を中心に左右円弧状に展示された動植綵絵の荘厳のさまは、極楽浄土の様です。
(若冲は禅宗門徒ですから極楽浄土は念頭にはなかったかな~)

この展示は永久保存してもらいたいくらいですが、無理な話ですね。
この様な展示は、当分ないでしょうね。
見逃してはならない展覧会ですね。

私は、動植綵絵全幅が三の丸尚蔵館で5期に分けて展示されたときに観ていますが、今回の一括展示は、さすがに圧巻でした。

裏彩色、絵具の重ね塗りによる遠近表現、没骨画法の職人技、細密表現、、デザイン性、などなど、信じられないほど、突き詰めた描き方に興味は尽きません。

若冲の作品は、まさに時代を超越した美の表現の集大成の様です。

若冲の水墨画も良いですね~、筆の勢い、遊び心も秀逸ですね。

図録の出来栄えもいいですね。
ミュージアムショップのレジにも長い行列ができていて、とうとう、図録は前庭での露店販売のみになっていました。
こちらも飛ぶように売れてましたよ!


HPの解説

伊藤若冲(1716-1800)は、18世紀の京都で活躍したことで知られる画家です。繊細な描写技法によって動植物を美しく鮮やかに描く一方、即興的な筆遣いとユーモラスな表現による水墨画を数多く手掛けるなど、85歳で没するまで精力的に制作を続けました。 本展では、若冲の生誕300年を記念して初期から晩年までの代表作約80点を紹介します。若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅が東京で一堂に会すのは初めてです。近年多くの人に愛され、日本美術の中でもきら星のごとく輝きを増す若冲の生涯と画業に迫ります。

展覧会の構成は以下の通り。

(地下一階)
画遊人、若冲(1) 

(1階 )
《釈迦三尊像》と《動植綵絵》

(2階)
画遊人、若冲(2)

米国収集家が愛した若冲


2
釈迦三尊像 《普賢菩薩像》《釈迦如来像》《文殊菩薩像》
絹本着色 明和2年(1765)以前  京都・相国寺

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動植綵絵 群鶏図
絹本着色 明和2年(1765)以前  宮内庁三の丸尚三館

3
動植綵絵 牡丹小禽図
絹本着色 明和2年(1765)以前  宮内庁三の丸尚三館


9
動植綵絵 群魚図
絹本着色 明和3年(1766)頃  宮内庁三の丸尚三館

8
動植綵絵 雪中錦鶏図
絹本着色 明和2年(1765)以前  宮内庁三の丸尚三館

7
動植綵絵 紅葉小禽図
絹本着色 明和3年(1766)頃  宮内庁三の丸尚三館

5
売茶翁像
絹本墨画 宝暦7年(1757) 個人蔵


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果蔬涅槃図
紙本墨画  江戸時代(18世紀) 京都国立博物館


6
百犬図
絹本着色 江戸時代(18世紀) 個人蔵



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2016.05.18

原安三郎コレクション 広重ビビッド

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原安三郎コレクション 広重ビビッド
サントリー美術館で開催されています。

会期 2016年4月29日(金・祝日)〜6月12日(日)


今年は、浮世絵企画展の当たり年だと思っています。
この展覧会も素晴らしい。
初摺りの素晴らしい発色、藍の深さ、朱色の紅色の艶やかさ、グラデーションの美しさ、想像していた以上です。

〈六十余州名所図会 江戸 浅草市〉では初摺りと後摺りが並べて展示されていて、ひと目でその違いがわかります。
後摺では雲母摺りの手抜き、グラデーションの手抜き等々が見られて、初摺りの価値が理解できます。
(丁寧な解説と共に・・)

それぞれの作品には現在の写真と解説が添えられていて、比較できるようになってます。

わたしが住んでいた場所に江戸末期に広重が出向き、写生し、作品に仕上げたと思うと、あまりの変容にタイムマシンに乗った気分?不思議な気持ちになりました。

解説を丹念に読みながら鑑賞していると、結構な時間が掛かります。

葛飾北斎の〈千絵の海〉が10図すべて揃って展示されていて、こちらも、保存状態がよく、見ものです。

六本木に行くたびに、この企画展に寄り道するつもりです(そんな気持ちにさせてくれる展覧会)あと何回いけるか?
ということで、まだ図録は買っていません。
(図録でこの色の深みは再現できませんね。)

HPの解説。

日本財界の重鎮として活躍した日本化薬株式会社元会長・原安三郎氏(はらやすさぶろう・1884~1982)の蒐集した浮世絵コレクションのうち、歌川広重(うたがわひろしげ・1797~1858)最晩年の代表作である〈名所江戸百景(めいしょえどひゃっけい)〉、および〈六十余州名所図会(ろくじゅうよしゅうめいしょずえ)〉を中心にご紹介いたします。前者は江戸名所、後者は五畿七道(ごきしちどう)の68ヶ国の名所を題材としており、とくに前者は当時からたいへんな人気を博していました。需要の増加とともに、摺りの手数を簡略化した「後摺(あとずり)」が複数制作されるようになりますが、本コレクションのものは、貴重な「初摺(しょずり)」のなかでもとくに早い時期のもので、国内にも数セットしか存在しません。初摺の行程では、広重と摺師が一体となって色彩や摺りを検討しながら進めており、広重の意思が隅々まで込められています。また、版木の線が摩滅せずシャープなため、美しい彫りの線が確認できます。つまり本展では、広重が表現しようとした形や、生涯を通じて追い求めた色彩および彫摺技法の粋を見ることができます。さらに、保存状態が極めて優れているため、制作当初の「試し摺」に近い初摺の姿が鑑賞できる、またとないチャンスです。このふたつの揃物(そろいもの)を全点公開するのは、本展が初めてのこととなります。開催に際し、〈名所江戸百景〉ならびに〈六十余州名所図会〉について、描かれた場所の現地取材を行ないました。広重の作品と現在の写真を、展示および図録で比較していただくことができるのも本展ならではです。〈名所江戸百景〉に関しては、江戸在住の広重が実際に足を運び、写生したものが基になっていると考えられています。一方、〈六十余州名所図会〉については、その大半が典拠資料を参考にしていますが、画面構成に広重の心象風景による表現を加え、オリジナリティーを出しています。また江戸や旅先で実景を目にした体験が反映されていると思われる描写もあり、シリーズのなかでも一際優れた作品となっています。あわせて、本展では葛飾北斎(かつしかほくさい・1760~1849)や歌川国芳(うたがわくによし・1797~1861)の名所絵なども展示いたします。とくに、現存数の少ない北斎の〈千絵の海(ちえのうみ)〉が10図すべて揃うのも見どころのひとつです。国内外でも稀に見る名品の数々をぜひお楽しみください。


展覧会の構成は以下の通りです。

第1章 初公開 歌川広重〈六十余州名所図会〉

1
六十余州名所図会 阿波 鳴門の風波 歌川広重 
大判錦絵 安政2年(1855) 

2
六十余州名所図会 美作 山伏谷 歌川広重 
大判錦絵 嘉永6年(1853) 


第2章 最晩年の傑作 歌川広重〈名所江戸百景〉

3
名所江戸百景  大はしあたけの夕立 歌川広重 
大判錦絵 安政4年(1857) 


4
名所江戸百景  王子装束ゑの木 大晦日の狐火 歌川広重 
大判錦絵 安政4年(1857)

5
名所江戸百景 亀戸梅屋舗 歌川広重 
大判錦絵 安政4年(1857) 

6
名所江戸百景 深川萬年橋 歌川広重 
大判錦絵 安政4年(1857)


第3章 幻のシリーズ 葛飾北斎〈千絵の海〉

9
千絵の海 五島鯨突 葛飾北斎 
中判錦絵 天保3年(1832)頃 

第4章 名所絵の名品――葛飾北斎、歌川国芳とともに


7
冨嶽三十六景 凱風快晴 葛飾北斎 
大判錦絵 文政末~天保初期(1829~32)

8
冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 葛飾北斎 
大判錦絵 文政末~天保初期(1829~32)


10
近江の国の勇婦お兼  歌川国芳 
大判錦絵 天保2~3年頃(1831~32)


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2016.05.16

浅草神社 三社祭2016

浅草神社 三社祭に行ってきました。

今年は、サミット開催のために日程の変更(前倒し)がありました。
警備人員の問題でしょうね。

見学する人が年々増加傾向にあり、今年も、もの凄い人で大騒ぎでした。

三社祭も、過去にいろいろな問題を指摘され、対策していく段階を経て観光化されつつあるようですが、氏子たちの気持ちは変わらいようです。

祭りの空気はいいですよね!

デジカメで、写真と動画を撮ってきました。
クライマックスの神輿「宮出し」、「宮入り」は境内にバリケードが設置されて、関係者以外はバリケードの外から見学することになります。
過去に見学しましたが、一体感が感じられなく、今回もパス・・・です。


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2016.05.08

CAT ART美術館―SHU YAMAMOTO 名画になった猫たち―

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CAT ART美術館―SHU YAMAMOTO 名画になった猫たち―は
渋谷西武A館7階=特設会場で開催されています。

会期 4月19日(火)〜5月8日(日)

SHU YAMAMOTOが描く、ニャンとも楽しい展覧会・・・
元の絵画の雰囲気をよくとらえています、そしてニャン子の表情がいいですね~
キャプションが、また、良くできていて思わずにんまり。
古代・中世から近代美術、日本画までニャン子が成り代わって登場です。

Shu Yamamoto Official Web Siteはこちら


HPの解説。

ニャンともすごい美術館がオープン。
フェルネーコ、ニャ・ヴィンチ、ミャネ・・・教科書やミュージアムで見たあの世界の名画が猫の絵に。
SHU YAMAMOTO が描く「キャットアート」は、美術史を彩る絵画をモチーフにした猫絵画として、国内をはじめアメリカでも高く評価されています。
可愛さ、面白さだけでなく、オリジナルの作風、構図、色彩、タッチなどにも工夫をこらした作品の数々。本展では古代から現代までの約70 点をご紹介します。また各作品には猫美術評論家の絶妙な解説が付いています。
AT ART美術館

この展覧会は8つのテーマで構成されています。


I. 古代・中世
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アノルフィニ猫夫妻の結婚

II. ルネッサンス(ニャネッサンス)
サンドロ・ニャッティチェリ、レオニャルド・ニャ・ヴィンチ、三毛ランジェロなど
Cat3
モニャ・リザ  レオニャルド・ニャ・ヴィンチ

Cat4
猫ビーナス誕生  サンドロ・ニャッティチェリ

III. バロック
フェルネーコ、ニャンブラント、ネコスケスなど
Cat2
真珠のイアリングをした少女猫  フェルネーコ

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天文学者  フェルネーコ


IV. 新古典主義(ニャオクラシック)とロマン主義
ジャック・ルイ・ニャビッド、ニャングル、ドラネコワなど

V. 写実主義
イークベ、ファミーなど
Cat6
またたび拾い


VI. 印象派とその時代
マネコ、ドラ、ミャネ、ネコアール、ゴーニャン、ニャッホ、ミャーシャなど

VII. 20世紀美術
ピキャット、クニャムト、モジリアニャ、ダリダッケ、ニャンドリアンなど
Cat8
キャッス  クニャムト

VIII. 日本の美術
歌川猫重、喜多川猫麿、猫田清輝など

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2016.05.06

芹沢銈介のいろは―金子量重コレクション

芹沢銈介のいろは―金子量重コレクション
東京国立近代美術館 工芸館で開催されています。
会期 2016年3月5日(土)~5月8日(日)

アジア民族造形研究者の金子量重氏寄贈の芹沢作品167件430点を核として、3つのキーワード「模様」「もの」「旅」で構成されています。

HPの解説にある、芹沢が紅型について語った言葉は、全作品に通底しています。
「堅固な型と確かな構図に特徴があり、華やかな色、楽しい配色、晴れやかでありながら底に深さと静けさを見る」

芹沢作品は、様々な企画展、コレクション展で頻繁に登場します。
「作品を見た瞬間、芹沢作品だ〜と吸い寄せられる」
これはアーティストとして最も重要な要素ですよね。

調度、衣装、染紙、染布、型紙、カレンダー、かるた、装丁などなど、芹沢銈介の世界全般をコンパクトに見渡せる、とても良い企画展です。

安田靫彦展(近美常設展も・・)、徳川家康展、芹沢銈介展を一日で観てきたのですが、時間が足らず消化不良気味でした。
余裕をもって・・・・充実の一日ぬなると思います。
平成28年春の特別展 徳川家康―将軍家蔵書からみるその生涯―
会期 2016年4月2日(土)~5月8日(日)
国立公文書館


安田靫彦展
会期 2016年3月23日(水)~5月15日(日)
東京国立近代美術館


HPの解説から・・


芹沢銈介(1895-1984)は日本を代表する染色家であり、その評価は国内にとどまらず、生前、大成功を収めたパリ展をはじめ、アメリカ、イギリス、ロシアなどでも個展が開催されています。1956年、重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定にあたって「型絵染」という概念を引き出した作風は、堅固な型と確かな構図に特徴があり、華やかな色、楽しい配色、晴れやかでありながら底に深さと静けさを見る…実はこれらは芹沢が紅型について語った言葉でしたが、ここに描述された様相はそのまま芹沢の作品に重なるようです。おそらくそれは染色の道を選ばせ、生涯憧れ続けた世界観を、芹沢が自らの仕事のなかで追求し、実証していったからではないでしょうか。

本展は2015年に金子量重氏からご寄贈いただいた芹沢作品167件430点を核として構成いたします。アジア民族造形研究の先達である金子氏の選択眼、そして芹沢との深い信頼関係が築き上げたこの貴重なコレクションは、屏風やのれん、型染本、カレンダー、装幀からスケッチ、下絵、本の割り付けイメージまで多種多彩です。

それらをじっくり味わっていただくために、本展覧会ではキーワードを3つご用意しました。「模様」「もの」「旅」――いずれも芹沢の主要なテーマです。しかし形式だけでなく、技法、年代、作域のいずれについても幅広い内容は、異なるイメージを結びつけたり、反対に寸断し、更新させたりするかもしれません。ちょうど「文字文」への取組みにおいて芹沢が文字の機能を解体し、新たな相を見せながらその本質へと向かったように、今回の展示をご覧になった皆さんが、芹沢のさまざまな側面と出合い、文脈を結びながら、それぞれの芹沢銈介像を描かれることを期待しています。

この企画展は撮影可能です。
以下の画像はスマホのカメラ機能で撮影しました。

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2016.05.04

町田えびね苑2016

町田えびね苑に行ってきました。
連休中(の午後)に出かけました。静かな環境の中、鳥の囀りを聞きながら”のんびり”できました。

開苑期間 2016年4月22日(金曜日)から5月8日(日曜日)まで

町田薬師池公園 四季彩の杜 南園(町田えびね苑)は、えびね開花時期の約2週間と紫陽花開花時の数週間以外は閉苑しています。

薬師池公園の駐車場が利用できますが、満車になることがあります。
(土日・祝祭日、及びゴールデンウィークをまたぐ、ぼたん園開園期間などは1.5時間以降有料)


デジカメで撮った動画を編集しています。

HPから引用

町田薬師池公園 四季彩の杜 南園(町田えびね苑)は、薬師池から徒歩で約10分ほど歩いたところにあります。ラン科のエビネが咲く4月下旬から5月上旬頃に期間限定で開園します。園内には、ジエビネ、キエビネ、タカネエビネなど約3万株のエビネが群生するほか、クマガイソウ、クリンソウなどの野草も観賞することができます。
また、高松宮両殿下が御愛好されていたキエビネを公開していますので、ぜひご覧ください。


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観てきた展覧会備忘録(2016年4月)

六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声
会期 2016年3月26日(土)~7月10日(日)
森美術館


美少女戦士 セーラムーン展
会期 2016年4月16日(土)~6月19日(日)
六本木ヒルズ 展望台 東京シティービュー

頴川美術館の名品
会期 2016年4月5日(火)〜5月15日(日)
渋谷区立松濤美術館



ボストン美術館所蔵
俺たちの国芳 わたしの国貞

会期 2016年3月19日(土)~6月5日(日)
Bunkamura ザ・ミュージアム

平成28年春の特別展 徳川家康―将軍家蔵書からみるその生涯―
会期 2016年4月2日(土)~5月8日(日)
国立公文書館


スタジオ設立30周年記念
ピクサー展

会期 2016年3月5日(土)〜5月29日(日)
東京都現代美術館


MOTアニュアル2016
キセイノセイキ

会期 2016年3月5日(土)〜5月29日(日)
東京都現代美術館


安田靫彦展
会期 2016年3月23日(水)~5月15日(日)
東京国立近代美術館


芹沢銈介のいろは―金子量重コレクション
会期 2016年3月5日(土)~5月8日(日)
東京国立近代美術館 工芸館


森羅万象を刻む―デューラーから柄澤齊へ
会期 2016年4月29日(土)〜6月19日(日)
町田市立国際版画美術館


黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-
会期 2016年4月12日(火)~6月19日(日)
東京国立博物館 表慶館

平成28年 新指定 国宝・重要文化財
会期 2016年4月19日(火)~5月8日(日)
東京国立博物館 本館 8室・11室  


 はじまり、美の饗宴展
すばらしき大原美術館コレクション
 (会期終了) 
会期 2016年1月20日(水)~4月4日(月)
国立新美術館

第19回岡本太郎現代芸術賞 展
会期  2015年2月3日(木)~4月10日(日) (会期終了) 
川崎市岡本太郎美術館


第41回木村伊兵衛写真賞 受賞作品展
会期 2016年4月22日(金)~5月2日(月) (会期終了)
コニカミノルタプラザ ギャラリーⅭ

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