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2012.07.31

ピグマリオン-「マイ・フェア・レディー 」(バーン=ジョ-ンズ展から)

彫刻家ピグマリオンは、かつて見たことのないほど素晴らしい女性像(ガラテアの像)を創った。彼は、自らの作品に恋をする。彼は愛の女神ウェヌスに、このような美しい妻が欲しいと祈った。するとウェヌスは彫像に命を吹き込んで本物の女にし、ピグマリオンは彼女と結婚した。

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エドワード・バーン・ジョーンズ
ピグマリオンと彫像―《恋心》 1878年 油彩・カンヴァス バーミンガム美術館

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エドワード・バーン・ジョーンズ
ピグマリオンと彫像―《心抑えて》 1878年 油彩・カンヴァス バーミンガム美術館

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エドワード・バーン・ジョーンズ
ピグマリオンと彫像―《女神のはからい》 1878年 油彩・カンヴァス バーミンガム美術館

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エドワード・バーン・ジョーンズ
ピグマリオンと彫像―《成就》 1878年 油彩・カンヴァス バーミンガム美術館

ピグマリオン神話はバーナード・ショーによって翻案劇化され、それを基に「マイ・フェア・レディー」のタイトルでミュージカルが制作され、更にそれが映画化されました。
(以上は図録を参考にしています)

物語の世界を描いた、英国絵画の巨匠。バーン=ジョーンズ展―装飾と象徴は、三菱一号館美術館で8月19日まで開催されています。
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2012.07.29

ドビュッシー音楽と美術 印象派と象徴派のあいだで

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ブリジストン美術館開館60周年記念
オルセー美術館、オランジュリー美術館共同企画
ドビュッシー、音楽と美術
印象派と象徴派のあいだで

この展覧会は7月14日から10月14日まで開催されています。

私自身の思考整理の為に、図録から引用してみました。

2012年はドビュッシーの生誕150年にあたります。本展では、ドビュッシーが愛した印象派や象徴派の芸術家たちの絵画、彫刻、工芸品ほか、愛蔵品や直筆の手紙、写真などの資料を展示し、ドビュッシーを取り巻く19世紀末のジャンルを超えた芸術創造の精華をご紹介します。

カンデンスキーは述べている「ドビュッシーのように最も先端を行く音楽家は、しばしば自然から印象を受け取り、それを純粋に音楽的な形式に則った精神的イメージに変換して再現する」 ドビュッシーの「刺激の変貌」や「精神的イメージの変換」に注視すれば、そこにはゴーガンやルドンの考えに近いものが認められる。 --略-- しかし、ゴーガンやルドンが描いた目に見えない神秘の世界は印象派が探求した鮮やかな色彩を遺産として援用しているのも事実である。 色彩とそれに彩れた形態だけを用いて画面を構成する方向に進めば抽象絵画が生まれるだろう。 ドビュッシーの音楽は、抽象絵画を連想させる技法を含みながら、マネやドガやモネをも想起させる。 ドビュッシーの音楽から美術の世界を眺めるのは知的で興奮に満ちた体験である。
ドビュッシーの音楽のなかには、ダンテ・ガブリエル・ロセッティ-のラファエル前派からナビ派ヴュイヤールの絵の反復増殖的に渦巻くような音楽性を経て表現主義を告げるエドヴィルド・ムンクにいたる記憶の総体がひびいています。


以下に、この展覧会に登場する芸術家を列挙してみます。
想像してみてくださいね。

エドワード・バーン・ジョーンズ
ダンテ・ガブリエル・ロセッティ
モーリス・ドニ
エドアール・ブイヤール
アンリ・ルロール
カミーユ・クローデル
ピエール・ビヴィ・ド・シャバンヌ
ピエール=オーギュスト・ルノワール
エドガー・ドガ
ギュスターブ・カイユボト
エミール・ガレ
ジャン・カリエス
オーギュスト・ロダン
葛飾北斎
ポール・ゴーガン
歌川広重
オディロン・ルドン
クロード・モネ
ピエール・ボナール
等々。

展覧会の構成は以下の通りです。


第1章 ドビュッシー、音楽と美術
第2章 《選ばれし乙女》の時代
第3章 美術愛好家との交流ールロール、ショーソン、フォンテーヌ
第4章 アール・ヌーボーとジャポニズム
第5章 古代への回帰
第6章 《ベアレスとメザンド》
第7章 《聖セバスチャンの殉教》《遊戯》
第8章 美術と文学と音楽の親和性
第9章 霊感源としての自然ーノクターン、海景、風景
第10章 新しい世界

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エドワード・バーン・ジョンズ 王女サブラ 油彩・カンバス 1865年 オルセー美術館

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モーリス・ドニ《イヴォンヌ・ルロールの肖像》 1897年 油彩・カンバス 1865年 オルセー美術館

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エドアール・ヴュイアール 苦悩の人物 パステル、木炭、黄褐色の紙 1890-91年 オルセー美術館


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ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー 紫と緑のヴァリエーション
油彩・カンバス 1871年 オルセー美術館


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エドゥアール・マネ 浜辺にて 油彩・カンバス 1873年 オルセー美術館


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ウィンスロー・ホーマー 夏の夜 油彩・カンバス 1890年 オルセー美術館

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クロード・モネ 嵐、ベリール 油彩・カンバス 1886年 オルセー美術館

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クロード・ドビュッシー 海-3つの交響的スケッチ 1905年 楽譜 個人蔵


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2012.07.26

ちひろ美術館コレクション ちひろと世界の絵本画家たち

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この展覧会は、損保ジャパン東郷青児美術館で7月7日~8月26日まで開催されています。


この日(日曜日)は京橋にも行くことになっていたので、昼前に入場しました。
お子さん連れの方が多くみえていて賑やかでしたよ、まあ、こういうのも良いかと。

本展では、ちひろ独自のさまざまな絵本の仕事を、原画約25点とアトリエの復元などで紹介しています。更に「ちひろ美術館」のコレクションからアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなど25ヶ国、52名の画家による絵本原画を加え全体で約130展の作品を展示しています。
各国の個性豊な作品が素晴らしいし、楽しいですよ。
絵本の原画というより、一枚の絵画作品としても十分見応えのある作品も多く展示されています。
私は、展示リストの南米の画家と韓国の画家に○印をつけました。
絵本も置いてあって自由に見ることが出来ます、もう少し部数が多いと良いな、とも思いました。
子供から大人まで楽しめる絵本の世界って、素晴らしいと思うのですが。


「ちひろの作品はこれだけなの?」と呟いていたご婦人が居られましたが、ちひろ美術館・東京で8月26日(日)まで
特別展「ドキュメンタリー映画公開記念展 ちひろ 27歳の旅立ち」が開催されていますから、ちひろの作品は、こちらでじっくりご覧になるのも良いかもしれません。この展覧会私は6月初旬に見てきました。
拙ブログの紹介記事はこちらドキュメンタリー映画公開記念展 ちひろ 27歳の旅立ち
映画の予告編もあります。

展示構成は以下の通りです。

●いわさきちひろの絵本
・物語絵本
・絵で展開する絵本
・若い人の絵本
・平和への祈りを込めて
・ぶどうを持つ少女
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おわさきちひろ(日本) ブドウを持つ少女 1973年

●日本の絵本
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長新太(日本) 「キャベツくん」より 1980年

●アジアの絵本
・韓国
・中国
・ベトナム
・モンゴル
・イラン
・トルコ
・スリランカ
・パプアニューギニア

●アフリカ、中南米の絵本
・スーダン
・南アフリカ
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ピエト・フロブラー(南アフリカ)
「動物の謝肉祭」より 1998年


●アメリカの絵本
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エリック・カール(アメリカ)
くじゃく 1991年


●イギリスの絵本
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ヘレン・オクセンバリー(イギリス)
「今日はみんなでクマがりだ」(習作) 1989年


●東欧の絵本
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ユゼフ・ヴィルコン(ポーランド)
「金のひかりがくれたもの」より 1997年


●西欧の絵本
●ロシア・北欧の絵本
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エフゲーニー・ラチョフ(ロシア)
ロシア民話「マーシャとくま」 1965年


YouTubeから


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2012.07.24

大賀蓮1207

毎度、同じような写真ですいません。
前の土曜日午前中に短い時間ですが撮ってきました。
この時期カメラマンが多くて大変です。

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2012.07.21

ベルリン国立博物館展とマウリッツハイス美術館展のレンブラント

上野で今開催されている二つの展覧会は大評判、何れもファルメール作品が目玉です。
ベルリン国立美術館展の「真珠の首飾りの少女」ご近所の東京都美術館は「真珠の耳飾りの少女」ですね。
でも、他にも素晴らしい作品が沢山展示されています、レンブラントの作品も素晴らしいですよね。

フェルメールは大人気でフェルメールの作品さえ展示すれば、怖いものなしの現況?私もお付き合いしていますが。

西洋美術館の展示室では「ミネルバ」と「真珠の首飾りの少女」の間を何度も行ったり来たり、今日の一点はどちらにしようか?と考え続けたのですが・・・・・・。

私が行った日、東京都美術館では、「真珠の耳飾りの少女」の前に行列が出来ていましたが、レンブラントの作品前は空いていてゆっくり見ることが出来ました。

以下に、両展覧会で公開されている作品をご紹介します。
(図録から引用しています。)

ベルリン国立博物館展から

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レンブラント・ファン・レイン 《ミネルヴァ》 1631年 ベルリン国立絵画館

この女性は何者だろうか。
ブロンドの長い髪をして月桂樹の冠を戴き、その後ろの壁にはメデゥーサの頭部があしらわれた楯がかかっている。左の机の上にはリュートや書物が置かれている。メデゥーサの楯といえば、古代ギリシャ・ローマの女神ミネルヴァのもちものである。


マウリッツハイス美術館展から

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レンブラント・ファン・レイン 《スザンナ》 1636年

池で水浴しようと服を脱ぎ終え、左足のスリッパを脱ごうとした瞬間、スザンナは長老たちに驚かされ、裸身を隠そうと身をすくめる。

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レンブラント・ファン・レイン 《シメオンの賛歌》 1631年

描かれているのは、救世主を見ずに死を迎えることはないと知らされたシメオンが、幼子キリストにこそ待ち焦がれた救世主であることを悟り、声をはり上げ賛歌をうたう感動的な場面である。

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レンブラント・ファン・レイン 《笑う男》 1629-30年頃

レンブラントは気持ちのこもったポーズや顔の表情を通じて、「情動」、つまり人物の様々な感情のあり方を描く名人だった。


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レンブラント・ファン・レイン 《自画像》 1669年

レンブラント最晩年の自画像。
本作でのレンブラントの筆さばきの自在な表現力を目の当たりにすると、生涯の幕を閉じる寸前であっても、画家の能力は絶頂にあったことが分かる。


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レンブラント・ファン・レイン 《老人の肖像》 1667年

画家によっては、晩年に向かい目に見えて作品の質が低下することもあるが、この力強い肖像画を見ればわかるようにこれは当てはまらない。それとはまさに正反対に、レンブラントは晩年の作の中でこそ、際立った技巧、人間の感情の驚くほど自然に描く事に比類のない表現力を発揮した。

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レンブラント・ファン・レイン 《羽飾りのある帽子をかぶっる男のトロニー》 1635-40年頃

等身大のこのトロニーは光と影の強烈な対比、抜群の技巧の冴え奇矯な衣裳のとりあわせなど、レンブラントの特徴を多くそろえた見本の趣がある。レンブラントは注文されたのではなく、絵画市場に売りだそうと考えたのだろう。


-おまけ-
映画レンブラントの夜警予告編
製作年 2007年

拙ブログの紹介記事映画(DVD)レンブラントの夜警

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2012.07.19

生誕120年 福田平八郎と日本画モダン

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この展覧会は5月26日~7月22日まで開催されています。
今週で終了ですね。

福田平八郎の画業の中で大きなターニングとなった《漣》は前期展示でした、行く事が出来ず観ることが出来ませんでした、残念です。
抽象的であり同時に写実的な表現をも実現、この作品に続く簡素でデザインセンスに溢れる作画、は魅力的ですね。
福田平八郎は「写生の対象から先ず何を一番強く感じるかというと、形や線よりも先に色彩を強く感じる」とも言っています。
中国の院体花鳥画に倣った作品、「牡丹」(屏風絵)では見事な描写力を感じさせてくれます。
後期は22点の展示で福田平八郎の仕事を振り返ります。
二章では下記、展示構成の通りのカテゴリーに分けて、3点の国立近代美術館、個人蔵1点山種美術館所蔵42点の作品で構成されています。
こちらも充分見ごたえありです。
この美術館での、このような構成の展示って今までなかったような気がしますが?

展示構成は以下の通りです。

一章 福田平八郎

二章 日本画モダン
・琳派へのオマージュ
・主題の再解釈
・大胆なトリミング・新鮮なアングル
・構図の妙
・風景のデザイン化


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漣 1932年 絹本・彩色 大阪市立近代美術館建設準備室

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雨(部分、チラシを横方向にトリミング) 1953年 紙本・彩色 東京国立近代美術館

平八郎の画室は2階にあり疲れたり、退屈したとき窓の外に眼を移して休息するのです。窓の下には屋根が眼に這入る。その縦の線と横に線の面白さになんとなく興味を持っていました。ある日、夕立が来るなと窓を開けて見ると、もう大きな雨粒がぽつぽつと落ち始めました。そして、大きな雨脚を残しては消え、残しては消えていきます。それが生きものの足跡のように思われて心を打たれました。それがこの作品を成す由因となりましたが、しかし、私は最後には瓦の構成を主として、この作品を描き上げました。


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筍 1947年 絹本・彩色 山種美術館

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おぼこ 前田青邨 1944年 紙本・彩色 山種美術館

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夏の印象 山口蓬春 1950年 個人蔵

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2012.07.18

生誕100年 松本竣介展

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この展覧会は、神奈川県立近代美術館葉山館で6月9日から7月22日まで開催されています。

会期末が近づいてきたので、慌てて行ってきたのですが、世田谷美術館にも巡回するんですね。
でも、間をおいて、また行くのも良いかと。

松本竣介といわれて、直ぐに思い浮かべる絵画といえば、かなりの方が、Y市の橋、ニコライ堂、工場、鉄橋、市街風景、このあたりの作品ではないでしょうか、所謂、無音の風景と称される作品群ですね。
開戦前夜から敗戦へと連なる8年間に描かれたものです。
13歳で聴覚を失った竣介は、兵役を免除されています。
画家に寄せられる時代の重圧に一生活者として、時代の情勢を見据えつつ、東京や横浜で何の変哲もない橋梁、川岸や工場を題材にスケッチを重ね、あの、何とも云えぬ詩情を湛えた作品を描き上げていきました。
そして、「立てる像」「画家の像」は、家族を思い、画家として、くじけそうになる自分自身への戒めと決意表明でもあるようです。
若き日、自分の個性を追求いながら、西欧の画家の手法も取り入れています。
ルオー、モジリアニ、嗣治、ミロ、クレー、ルソー、作品の前に立つと直ぐにその影響が観てとれる程です。
そんな時代から、所謂松本竣介の個性が際立つ作品、そして晩年の抽象化された表現の作品まで、10代から戦後間もなく36歳で人生を終えるまでの、絵画に加えノート、手帳、風景写真、家族あての手紙、本・雑誌の仕事等々松本竣介の人生と仕事、その全貌が展開されています。

この展覧会で新たに子供を描いた作品も大好きになりました。

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初秋の頃 1928年 油彩・画布 岩手県立美術館

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建物 1935年油彩・板に紙 神奈川県立近代美術館

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街にて 1940年9月 油彩・板 下関市立美術館

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画家の像 1941年8月 油彩・板 宮城県美術館

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立てる像 1942年 油彩・画布 神奈川県立近代美術館


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水を飲む子供 1943年頃 油彩・板 岩手県立美術館

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リンゴ 1944年9月 油彩・板 株式会社小野画廊

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Y市の橋 1943年 油彩・画布 東京国立近代美術館

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建物1948年5月 油彩・画布 東京国立近代美術館


展覧会の構成は以下の通り。
展示の流れに、所々迷う事があったのが気になりました。

第Ⅰ章 前期
Ⅰ-1.初期作品
Ⅰ-2.都会:黒い線
Ⅰ-3.郊外:青い面
Ⅰ-4.街と人:モンタージュ
Ⅰ-5.構図

第Ⅱ章 後期:人物
Ⅱ-1.自画像
Ⅱ-2.画家の像
Ⅱ-3.女性像
Ⅱ-4.顔習作
Ⅱ-5.少年像
Ⅱ-6・童画

第Ⅲ章 後期:風景
Ⅲ-1.市街風景
Ⅲ-2.建物
Ⅲ-3.街路
Ⅲ-4.運河
Ⅲ-5.鉄橋
Ⅲ-6.工場
Ⅲ-7.Y市の橋
Ⅲ-8.ニコライ堂
Ⅲ-9.焼跡

第Ⅳ章 展開期
Ⅳ-1.人物像:褐色に黒
Ⅳ-2.新たな造形へ


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2012.07.16

神奈川近美葉山館・一色海岸あたり1207

神奈川近美葉山館で開催されている、松本竣介展に昨日滑り込みで行ってきました。
7月22日までですから危ない所でした。
良くも集めたり、松本竣介の仕事r全貌が分かるても良い展覧会でした。
展覧会の感想は、近日中に、ということで、限られた時間ですが写真も撮ってきましたのでよろしければご覧ください。
以前に同じような画像を載せているかと思います、悪しからず。

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神奈川近美展覧会場休憩室から中庭を望む。


美術館からの眺め。
風の音で、潮騒がかき消されてしまったのは残念。

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散策路から見上げたレストランと本館。
眺望が開けるレストランは常時満席。

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美術館の散策路を出て一色海岸へ。


もうこんな季節になったんですね、結構人がでていました。

御用邸前の高台に移動して・・・・・・、空、雲がとても綺麗な日でしたが、強風には辟易。
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2012.07.14

吉川霊華展 近代にうまれた線の探究者

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この展覧会は竹橋の国立近代美術館において下記日程で開催されています。
途中、展示替があります。
 前期:6月12日(火)~7月8日(日)
 後期:7月10日(火)~7月29日(日)
私は前期の展覧会をを観てきました、後期も時間が取れた行きたいと思っています。
私が観に行った日は土曜日の午後にもかかわらず、会場内は寂しくなるような閑散状態でした。
上野のベルリンもマウリッツハイスも良いですけど(良かったですけど)こちらの展覧会、素晴らしいんですけどねぇー。

HPの「ここが見どころ」にはこう書いてあります。

この画家こそ、筆を「使えた」最後の世代の最高峰です。作品を好んでくれる人々に支えられ、展覧会から離れたところで古典と線描美を探究した、忘れられた巨人を復活させます。回顧展は1983 年にサントリー美術館で開催されて以来およそ30 年ぶりです。およそ400 点の作品調査を経て選ばれた約100 点、スケッチ帳38 冊、模写、草稿、資料、印章などを出品。みなさんがほとんどご覧になったことのないものばかりです
 

この神経の生き届いたリズミカルで流れるような線描の美しさはどうでしょう!!
作品を観ていると、心の奥底にしまい込んだ日本人の美しさに対する感性が、呼び起こされる、そんな思いがしてきますよ、きっと。

「正しき伝統の理想は復古であると同時に未来である」
吉川霊華の、この絵画に対する姿勢が作品全体を貫いています。
 展覧会芸術から遠いところに花開いた近代のもうひとつの美の世界。代表的作品ならびに数多くの初公開作品を含む約100 点と、20 代からの38 冊に及ぶスケッチ帳、草稿、資料を展示しています。


東京国立近代美術館開館60周年記念企画
誕生日は無料!!
誕生日当日の方は無料で入館していただきます。(証明できるものをお持ちください。)

だそうです。
期間中に誕生日を迎える方はチャンスですね。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1 章 模索の時代
第2 章 金鈴社の時代
 Ⅰ. 中国の詩と説話
 Ⅱ. 和歌と古典物語
 Ⅲ. 仏と祈り


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《藐姑射之処子(はこやのしょし)》
1918 年(大正7 年)東京国立近代美術館蔵

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《香具耶姫昇天(かぐやひめしょうてん) 竹取物語》
1920 年(大正9 年) 個人蔵

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《山水》1923-24頃 個人蔵

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《離潮》1926年対幅 個人蔵 表《離潮》(右幅 部分)

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《南極寿星》部分(下半分)1925年 個人蔵


 

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2012.07.13

スイスの絵本画家 クライドルフの世界

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この展覧会はBunkamuraザ・ミュジアムで6月19日~7月29日まで開催されています。

絵本の展覧会が(絵本の展覧会も)大好きで良く見に行きます、拙ブログで何度か紹介していますが実はもっと見ています。
オジサンの行くところではないなんて思っていると損ですよ。
擬人化した草花、虫たち等々が、作家の想いを、様々な世界観を伝えてくれます。
愉しいですよね。
あまり時間がとれなくて、駆け足で観てきました、もう一度ゆっくり見たいとは思うのですが、行けそうもありません。
来年横浜そごうに巡回するようです、この時にもう一度行くのも良いかと。
私が観に行った2週間前、平日の17時前頃は空いてましたよ。
これからは分かりませんが。

スイス・ベルンの農村で生まれ育ち、裕福でなかったクライドルフは石版製作所で修行をします。その後、美術大学で絵を学びますが学費を稼ぐために働きずめの無理がたたって体調を崩し、バイエルンの山中で長い療養生活を送ることになります。そのときの豊かな自然に触れた体験がが、処女作「花のメルヘン」(1898)を生みます。生涯で25冊の絵本を制作し、そのほとんどは文章も自分で書いています。多色刷りの質の良い絵本がヨーロッパで花開いた19世紀後半から20世紀にかけて、クライドルフはその黄金時代の先駆けを作った画家といえます。クライドルフの世界を、絵本原画を中心に約220点の作品でたどる日本初めての本格的な展覧会です。

クライドルフはヘルマン・ヘッセとも親交があり、ヘッセがクライドルフについて語った言葉が紹介されていました、メモしてくればよかったのですが何せ時間が無かったので・・・・。
展覧会を観ながらヘルマン・ヘッセ 庭仕事の愉しみ という本を思い出していました、こちらもお勧めですよ、ヘッセの絵が沢山載っています。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章: 初期の絵本
  
第2章:くさはらの中の生き物たち

第3章:アルプスの花の妖精たち

第4章:妖精と小人-メルヘンの世界の住人たち

第5章: 子供たちの教育

エピローグ: 夢と現実の間で 

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《自画像》 水彩、紙 1916年 ベルン美術館

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『花を棲みかに』より《音楽散歩》 水彩、グワッシュ、鉛筆、紙 1926年以前 ベルン美術館


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『くさはらのこびと』より 、《こびとの村のけんかするふたりのお父さんのこびと》 水彩、墨、グワッシュ、紙 1902年以前 ベルン美術館

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『バッタさんのきせつ』より 《おくさんたちのボーリング》  水彩、墨・紙  1931年  ベルン美術館

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『花のメルヘン』より 《輪舞》 墨、水彩・紙  1898年 ヴィンタートゥール美術館

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『ふゆのはなし』より《リスとのゲーム》 水彩、墨、紙 1924年以前 ベルン美術館

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『アルプスの花物語』より《アルペンローゼのところで》 水彩、紙 1928または19年 ベルン美術館


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2012.07.11

京都 細見美術館展 PartⅡ 琳派・若冲と雅の世界

この天覧会は横浜そごう美術館で5月26日~7月16日まで開催されています。
今週末横浜美術館で始まる奈良美智展とペアでと考えていたのですが別の予定をいれたので、急遽日曜の午後に出かけました。

京都 細見美術館展 PartⅠ都の遊び・王朝の美に続いての開催です。

PartⅡ(本展)は 琳派と伊藤若冲の作品を中心に、コレクションの根幹をなす仏教美術、平安王朝の雅な世界を伝える物語絵、桃山から江戸期の意匠美術を示す工芸品や能装束など約70点が展示されています。

展示構成は以下の通りです。

祈りの美
宗教美術は細見コレクションの出発点であり根幹をなすのが仏教美術、神道美術です。
《六観音像》5幅のうち2幅が展示されています。この作品と田中親美の平家納経(模写)が特に見応えありました。

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《六観音像のうち「如意輪観音」》 鎌倉後期

王朝の雅と源氏絵
白描源氏物語絵巻断簡が、良かったですよ。
こちらも。
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土佐光吉 《源氏物語色紙「初音」》 江戸中期


華麗なる琳派
この展覧会ではこのコーナーがいちばん楽しめました。
抱一の作品はもとより、抱一の弟子であり事実上の後継者鈴木其一、其一の長子守一と続く流れと、その個性の変化を比較して観ていくと面白いと思います。
描表装は守一の十八番です。
また、喜多川相説の存在はこの展覧会で初めて知りました、光琳の画風と工房を継いだ宗雪に続き光琳の第3代として工房の中核をなす活躍したそうです。

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酒井抱一 《槇に秋草図屏風》 江戸後期

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鈴木其一《藤花図》 江戸後期

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鈴木其一 《水辺家鴨図屏風》 江戸後期

若冲の魅惑


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伊藤若冲 《雪中雄鶏図》 江戸中期

まだ、家業を勤め字の「景和」を署名とした30代前半頃の作品、現在知られる若冲がの中では最初期のもの。
精緻に描き込まれた雄鶏と竹に積もる雪の背景その色彩が美しい作品。

また、若冲の息子といわれている若演の墨画《遊鶏図押絵貼屏風》が展示されています。
若冲の墨画《鶏図押絵貼屏風》と比べてみると、如何に、若冲の、その筆致の勢い、伸びやかさ、ちゃめっ気が分かりますよ。若演の鶏が委縮しているように見えてしまいます。

かざりの意匠
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《能装束 檜垣に藤花文様唐織》 部分 江戸中期

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2012.07.08

真珠の耳飾りの少女 (マウリッツハイス美術館展)

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この展覧会は東京都美術館で6月30日~9月17日まで開催されています。
ご近所の国立西洋美術館で開催されているベルリン美術館展には、「真珠の首飾りの少女」が展示されています。2週間前の土曜日に行ってきましたが、こちらは、混んでいませんでした、今はどうなんでしょうね。
両方の展覧会に、レンブラントの作品他、良い作品が沢山展示されています。
今の上野は大変な状況です。

混雑必至の展覧会は、会期早目の日に行くというのが鉄則ですよね、それも出来れば平日。
金曜日の午後、時間がとれたので、行くことにしました。
公式ウェブサイトで確認したところ40分待ちの表示、「昨日は10分待ちだったのに」困ったなぁーと思いましたが、平日に行ける日は当分ないので、行くしかないと。
東京都美術館に到着すると、入場待ち30分、さらに、真珠の耳飾りの少女を最前列で観るためには、列に並んで30分という状況、トーハクで時間潰しでもと思いましたが、何か気持ちが落ち着かないので並ぶ事に。
仕方なく30分並んで入場、そして「真珠の耳飾りの少女」が待っている展示室に直行。
エスカレーターで昇ると直ぐ蛇行の行列、でも並ばなくても「真珠の耳飾りの少女」の前は三重程度の人垣で少し待てば前に出られるし、ゆっくり見られました。(後で、列に並んで観ましたが、立ち止まって観ることはできませんから、「並ぶ意味ないかなぁー」なんて思いました。まあ、ゆっくり歩きながら作品に近づいて行くというのも、鑑賞法としては面白いかもしれませんね。)
但し、これからは更なる混雑が予想されますから、どうなってしまうんでしょうね?

さて、真珠の耳飾りの少女鑑賞へ。
まずは第一印象は、思っていたより淡彩かなぁーと思いました。
青いターバンのイメージからでしょうか?
鑑賞者をまっすぐ見据える目、そのハイライト、心持開いた口、濡れた唇
この謎めいた少女は何を語りかけようとしているのでしょうか?それとも………。

以下、受け売りのミニ知識を。
ウルトラマリーンで描かれたターバンは当時の服装ではありえないそうです、このように巻くこと自体が無かったようですし、青はエプロンに使われる色だそうです、汚れが目立たないためです。
フェルメールの絵には青のエプロン姿に白い帽子(の様な物)の女性が登場しますよね。
そして、真珠の耳飾り。
この時代、養殖真珠は存在せず(日本が始まりですよね)天然真珠は小さいのであのサイズの物はフェイクパールだと。

当時の一般庶民の女性が着ていた服装と真珠、あり得ないターバン(ヘッドドレス)がミステリアスな作品は「オランダのモナリザ」とも「青いターバンの少女」ともいわれる。


作品画面、背景の黒色で時間を止め、ウルトラマリン(青色)のターバンと黄土色との服の補色効果で画面を引き立てています。
そして、白色の襟がハレーションを防いでいると。

作品の前に立つと、一見こんなものかと思うかもしれませんが、ゆっくりじっくり観て来て下さいね、どんどん謎めいた少女の魅力が増幅してきますよ、きっと。

2003年映画化もされています。
映画真珠の耳飾りの少女

オフィシャルサポーター武井咲さん。
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展覧会場外の休憩所には武井咲さんが着用した服の展示もありました。
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2012.07.05

川内倫子 照度 あめつち 影を見る

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この展覧会は東京都写真美術館で5月12日~7月16日まで開催されています。

川内倫子の光の捉え方、表現は個性的ですよね、私が受けるイメージはモノクロ銀塩とデジタルカラーの中間という感じ。
或る意味捉えようのないイメージは今の社会情況に生きざるをえない現代人の心象に合うのかもしれません。
2眼カメラ、ローライレックスのテッサ(6×6)を愛用しているようですが、その正方形の画面も特徴的です、こちらは人によって好みがあるかもしれませんね。後半「あめつち」ではカメラを変えています、(大判フィルムの4×5)、スライド映像、「野焼き」の大画面映像も含めて、みごたえありです。

私は、全体的には、今一つ咀嚼しきれなかったというのが正直なところ。
ということで、投稿も今頃になりました。
もう少し、注視していこうと思いました。


カメラメーカー、ギャラりーの写真展にはよく撮影に使用した機材が展示されていますが、この辺の情報も開示してもらうとさらに楽しめるかもしれませんね。

以下はチラシ解説からの引用です。


本展で初公開となる新作シリーズでは、地球上の数々の事象を通して、作家の感覚と直感は、より大きな世界へと向けて開けてゆきます。首都圏の美術館で初めての個展となる本展は、2011年発表のシリーズ《イルミナンス》と最新作《あめつと》《影を観る》からなる展示構成によって、川内倫子の作品世界の魅力と本質、そして新たな展開にせまります。

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無題 シリーズ《イルミナンス》より 2007年

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無題 シリーズ《イルミナンス》より 2009年

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無題 シリーズ《イルミナンス》より 2009年


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無題 シリーズ《あめつち》より 2012年


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無題 シリーズ《あめつち》より 2012年

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2012.07.03

蓮の花1206

花菖蒲、紫陽花の続きです。
蓮の花も咲いていました、ということで・・・・・。
先々週の午前中に撮りました。

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手持ちでズームは、矢張りきついですね。

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2012.07.01

薔薇と光の画家 アンリ・ル・シダネル展 フランス ジェルブロアの風

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この展覧会は損保ジャパン東郷青児美術館で4月14日~7月1日まで開催されています。
今日までですね。

昨年閉館したメルシャン軽井沢美術館の最後の企画展
メルシャン軽井沢美術館 薔薇と光のフランス人画家アンリ・ル・シダネル 小さな幸せ を観ていたのでこちらには行かないつもりでしたが、新宿で少々時間が空いたので、観てきました。

勿論作品自体が素晴らしいので、この展覧会も大満足なのですが、あのメルシャン軽井沢美術館の環境で開催された展覧会が矢張り印象に深く残ります。

万人に共通する心象風景をしみじみと見せてくれる作品というのが私の感想です。
この感覚は、マチエール、作品からの位置関係等、印刷物で感じるのは困難ですね、実作を見ないと・・・・・。
そして、少し離れて鑑賞するのが要点のような気がします、一段と印象に残ると思いますよ。


展覧会の構成は以下の通りです。

第一章 自画像

第二章 エタブル

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帰りくる羊の群れ(エタブル)1889年 広島美術館

第三章 人物像

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朝(モントルイユ=ベレー)1896年 ダンケルク美術館

第四章 オワアーズ県の小さな町々

第五章 取材旅行

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広場(ブリュッセル)1934年 ラーレン(オランダ)、シンガー美術館

第六章 ブルターニュ地方

第七章 ジェルブロア
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離れ屋(ジェルブロア)1927年 ひろしま美術館

第八章 食卓
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青いテーブル(ジェルブロア)1923年 ラーレン(オランダ)、シンガー美術館

第九章 ヴェルサイユ

昨日は、午前中所用で出られず、午後から出かけて、飯田橋駅から歩いて角川本社ビルで開催されていた(昨日30日で終了)「この手のひらに花を乗せて。高山辰雄 生誕100年記念特別展」を観て、
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その後、新宿に出て、新宿ニコンサロンで開催されている写真展(手荷物検査、金属探知機通過して入場という物々しさでした)を観て、最後にこの展覧会という一日でした。
新宿ニコンサロンの写真展については、その開催までの経緯も含めて、いろいろ考えさせられました。

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