柿右衛門と鍋島
備前磁器の清華と副題にあります。
出光美術館で6月1日まで開催されています。
白い素地にあの色絵付けの赤は本当に鮮やかです。
夕日を浴び珊瑚珠のように赤く輝く柿の実、その柿色の完成に命を燃やす.....
柿右衛門伝説として尋常小学校国語読本にも載っていたとのことです。
柿右衛門における「余白の美」と赤絵。
ああー、日本の美そのものだ、とつくづく感じ、見入ってきました。
この様な器に、最上の刺身を盛り付けて、良い酒を....一生に一度で良いから。
ついそんなことを考えてしまいました。
ヨーロッパ王侯貴族を蒐集に走らせた日本初のブランド。
柿右衛門をそっくり真似たマイセン窯等の作品も展示されていて、興味をさそいます。
逆に備前窯が憧憬した景徳鎮窯の作品も、いいものがありました。
鍋島は徳川将軍家への献上品に多く用いられたということですが、落ち着いた彩色と、一連の絵模様は
とても品があり、印象に残るものばかりです。
素人の私にも、とても分かり易い、何時までも見ていたい、展覧会です。
以下、図録から紹介します。
画像が一部かけています。失礼。
柿右衛門
鍋島
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