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2006.06.04

水野源三が詠んだ父と母

まばたきでつずった詩

口も手足もきかなくなった私を
二十八年間も
世話をしてくれた

良い詩をつくれるようにと
四季の花を
咲かせてくれた

まばたきでつづった
詩をひとつ残らず
ノートに書いておいてくれた

詩を書いてやれないのが
悲しいと言って
天国に召されていった

今も夢の中で
老眼鏡をかけ
書きつづけていてくれる



六十近い父が
自動車教習所に
通いだした

免許証を貰ったが
一度も運転しないで
天に召されてしまった

日記には
免許証を取って
源三を乗せたいと
書いてあった

小学四年生のとき、脳膜炎による麻痺のために身体の自由を全く失って、言葉すら口に出来ぬ重症の身となってしまった、水野源三氏の詩集から引用させていただきました。

家族の絆とは・・・・・

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コメント

elmaさん、コメントを頂き有難うございました。
久しぶりに、午前中、家からでられなかったものですから、本棚を物色していて久しぶりに読み返しました。
この様な本は、自分の生活(生き方)の反省になります。
身内を殺める事件が日常茶飯に起こっています。
悲しさ、辛さを一番共有できるのは、家族だと思うのですが・・・・・
その裏返しなのでしょうか?

投稿: elmaさんへ | 2006.06.05 08:24

すばらしい詩ですね。
「まばたきで綴った詩!」

親子の愛情が感じられます。
母の思い、父の思い、そして感謝の気持ちを綴っている水野さんの気持ちがよく出ていると思います。

悲しい偶然ですね、病気になるということは。

水野源三さんについて調べてみましたら、いい詩がいっぱいありました。
「生きる」という詩もありました。
久しぶりに心で感じることができました。(目でみるだけでなく・・・)

心が乾いたり、いらだったりしたら、このような詩を読んで感じてみたいですね。

すてきな詩のご紹介ありがとうございました。また、makoさんの引き出しの多さにもびっくりしました。

投稿: elma | 2006.06.04 19:56

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