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2006.06.01

ひとこと060601

昨日の天声人語から

元ハンセン病患者の人権回復運動に尽力する多摩全生園の前自治会長、平沢保治さんが、公演で語る 「外国にも何度も行き、日本中に行きました。それでもただ一ヶ所だけいけないところがあります。ふるさとです」
私の本棚には、北条民雄の「いのちの初夜」があります。氏は24歳でなくなりましたが、確か多摩に入所されたと記憶しています。(昭和11年初版)

ももう一冊、堀勝治遺稿集「青春の彷徨」(昭和49年初版)があります。
彼は石川県へのライ患者(当時はこの言葉を使っていたので)帰郷を目指して活動をしていましたが、20歳の若さで、北海道の小さな海岸で自ら命を絶ちました。

何年たったのでしょうか・・・・・・

平沢氏のこの言葉に接したとき、ぎくりとしました、何か日本人の(私も含めた)、変わらぬ心の情景を写し取っているように感じたからです。


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コメント

elmaさん、コメントを頂き有難うございます。
何でも読んでおられますね。「いのちの初夜」を読んだのは、私も学生の頃です。海岸でウィスキーを呑む場面は、いまだに記憶に残っています。
「砂の器」もいいですね。
松本清張の本では、「日本の黒い霧」で教えれることが多かったです。
良い本を沢山読みたい!!!!

投稿: elma さんへ | 2006.06.02 08:26

北条民雄の「いのちの初夜」は、サークル仲間から薦められて、学生の時に読んだ記憶があります。この話を読むと、「砂の器」を思い出してしまいます。

故郷を追い出されるようにして、日本海沿岸を放浪しなければならなかった親子!

加藤嘉さん演ずる父親と少年。スゲ笠をかぶり、白い脚半を巻いたお遍路姿。雪のふる冬の情景、桜の舞い散る春の情景。どこの村に行っても追い返され、安らぐことのなかった日々。学校に行きたくてもいけず、ジ~ッと「無邪気に遊ぶ同年代の子供たち」を見つめる少年。そこに流れる音楽。繰り返し押し寄せてくる波、波、波。

今、思い出しても涙があふれてきます。
こんな少年が過去を抹殺してもなりたかった別の人間「音楽家」・・・・・・・・。
もう、だめです。これ以上書けません。
おめおめと生きている自分、知識だけでしか、わからない病気のこと。恥ずかしいです。

投稿: elma | 2006.06.01 20:25

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 「雑感ノート(makoさん)」のブログでご紹介のあった本を読みました。 学生時代に読んだことがあるのですが、もうず〜と長い間、このような本を読むことはありませんでした。いつも軽い感じの本ばかりでしたので、ズシっときました。胸をえぐり取られるような感じでした....... [続きを読む]

受信: 2006.06.02 22:46

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