2018.06.19

ジョルジュ・ブラック展絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス

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「ジョルジュ・ブラック展絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス」展は、
パナソニック汐留ミュージアムで開催されています。

会期 2018年4月28日(土)~6月24日(日)

ジュエリークリエイターのエゲル・ド・ルレンフェルドと共同してつくり出されたジュエリーがこの展覧会の白眉です。(と思いました)

この画面には図とともに「エゲル・ド・ルレンフェルドが上記の複製を作ることを許可する」と書かれ、サインと年紀や日付が付されています。
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《青い鳥、ピカソへのオマージュ》 
1963年 グワッシュ
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵

そして、鳥のモチーフは陶器、ブロンズ、モザイク、タピスリーにも使われています。
勿論ジュエリーにも・・・・

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《三つの恩恵(三美神)》ブローチ 金、ダイヤモンド
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵

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《ムニコス》指輪 金、鋼玉髄のカメオ
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵

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《セファレ》1962/2007年 ガラス彫刻
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵


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《ヘベ》ブローチ 金、緑エマイユ、青エマイユ
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵
ヘペは青春の女神。
ゼウスとヘラの娘でありオリンポスの女神の中でも飛びぬけて美女であった。
ヘラクレスは昇天後にヘペを妻とした。

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ジョルジュ・ブラックといえばキュビズムの創始者としてピカソとペアで語られますね。
本展でも序章で油彩の静物が画が展示されています。
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《静物》1911年 油彩 1911年 ストラスブール近現代美術館蔵

こんな作品も・・・
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《ペルセポネ》 
1961-63年 陶器
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵

こちらの方が、馴染み深いというか・・・・ジョルジュ・ブラックとジュエリーの組み合わせは、思いもよらず、とても新鮮な気持ちで鑑賞してきました。


展覧会の構成です。
序章
1章:メタモルフォーシス 平面
2章:メタモルフォーシス 陶磁器
3章:メタモルフォーシス ジュエリー
4章:メタモルフォーシス 彫刻
5章:メタモルフォーシス 室内


開催概要(HPから) 
キュビスムの創始者ジョルジュ・ブラック(1882-1963)は、20世紀初頭、ピカソとともに、対象物の立体的な全容を平面上に表現するために分割と再構成という手法で革新をもたらした重要な画家です。本展は、そのブラックが最晩年に取り組んだ「メタモルフォーシス」シリーズを日本で初めて本格的に紹介するものです。彼の最終的な目的であったすべての造形物の美化への挑戦の成果、つまり絵画や彫刻から始まり、ジュエリー、陶磁器などの装飾芸術に至る様々な形態の作品が出品されます。殊に、1963年、時のフランス文化大臣のアンドレ・マルローが「ブラック芸術の最高峰」と絶賛したジュエリーの数々においては、崇高なる彫刻ともいえるほどに、貴石や金属の美しさに魅了された画家の美への飽くなき追求が結実しています。
展覧会には、ブラックの最初期の風景画、分析的キュビスムやキュビスムから静物画への過渡期の作品など、画業の変遷をたどる少数の重要な絵画も加わり、ブラックが目指した造形の変容の過程をご覧いただけます。
作品の多くはフランスのサン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック-メタモルフォーシス美術館より出品されます。

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2018.06.15

刀剣博物館・江戸東京博物館・すみだ北斎美術館館・相撲博物館

刀剣博物館に行ってきました。
代々木あったときには、よく行っていましたが、両国の旧安田庭園に移転してからは初めてです。

第25回特別重要刀剣等指定展が開催されています。
会期 2018年5月26日(土)~7月16日(月)
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すいません!
この投稿記事では、本展覧会の内容には触れていません。


先ずは、
建築について(HPから)
敷地は池泉回遊式の庭園が残る旧安田庭園の一角にあり、このような立地を活かし、庭園散策や地域の展示空間、名所旧跡と連携する庭園博物館として計画されました。博物館はこれまで建っていた旧両国公会堂の佇まいを継承し、池に向かって張り出した円筒部とその両側の翼部から構成されています。また公会堂のドームに変わり、頂部にはヴォールト屋根が架けられ、高さを抑えて庭園との調和を図っています。
庭園との連続性の高い1階は、ミュージアムショップ、展示・情報ラウンジ、講堂やカフェなど、気軽に立ち寄り利用できるパブリックなスペースを配置し、 庭園散策の休憩所や街歩きの拠点としても使える計画です。2階には博物館の運営および日本刀の審査や展示の企画を行う管理、学芸の諸室を、そして最上階には日本刀の展示室と屋上庭園を配しています。美術工芸品としての日本刀に加え、 大名屋敷の庭園とともに、日本古来の武家文化を広く発信していくことを目指し ています。

以下スマホで撮影しました。
展示室内は撮影禁止です。
(代々木時代は撮影可の展示が結構あったのですが・・・・残念です)

旧安田庭園入口です。
庭園に入らず塀に沿って真っ直ぐ行った方が近いですが、庭園内を経由して行くのがお勧めです。
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旧安田庭園から見た刀剣博物館。
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この新しい門を抜けると刀剣博物館の入口です。
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刀剣博物館入口です。
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入ると直ぐ受付があります。
そして一階には、ミュージアムショップ、展示・情報ラウンジ、講堂やカフェがあります。
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カフェから庭園の緑が望めます。
飲み物の自動販売機がありました。(食べ物の持ち込み不可)
売店のようなものはありませんでした。
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展示会場は三階にあります。
正面自動ドアが日本刀展示会場入り口です。
向かって右側の扉の向こうが屋上庭園。
展示会場は、照明も程よく落ち着いた雰囲気です。
また、展示ケースには低反射ガラス(たぶん)が使われていて、とても見やすくなっていました。
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展示会場は撮影禁止なので、こちらをご参考ください。

#32【すみだのそこが知りたい】刀剣博物館
墨田区公式チャンネル


屋上庭園
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屋上庭園から撮った旧安田庭園風景です。
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三角屋根が両国国技館。
左のビルの向こうは、江戸東京博物館です。

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刀剣博物館徒歩圏内に、すみだ北斎美術館江戸東京博物館相撲博物館(両国国技館内)があります。
国技館周辺・・相撲場所開催期間は、関取の入待ち・出待ちを見ようと外国人観光客も含めて大賑わいになります。

すみだ北斎美術館は、妹島和世さんの設計も評判を呼びました。
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常設展示室では北斎の生涯とその作品を概観することができます。
(常設展示室は写真撮影可(条件あり)です)
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江戸東京博物館の駐車場には観光バスが並びます。外国人観光客も含め日によっては団体客で騒々しい。

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入場すると日本橋を渡って先ずは江戸の町へ・・・・
政治・経済・芸術文化・流行・庶民の暮らしまで展示内容が豊富で、何度言っても楽しいですよ。
(常設展示室は写真撮影可(条件あり)です)

今後、4館での連携企画もあると思います。
私は、陽気のいい季節には、浅草まで歩くこともあります。

4館全部見て回るにはちょっと頑張らないとですね。

この日、相撲博物館には時間切れで行けませんでした。

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2018.06.12

沖縄の旧石器時代が熱い!

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「沖縄の旧石器時代が熱い!」展は、
国立科学博物館日本館1階 企画展示室で開催されています。

会期 2018年4月20日(金)~6月17日(日)


沖縄は、どのようにして今の姿になったのでしょうか?
ユニークな動物が棲む亜熱帯の豊な自然の沖縄に旧石器時代に初めて人が渡ってきました。

1960年代から続けられる沖縄旧石器時代の研究から様々なことが分かってきました。
この展覧会は・・その成果の一部の展示解説です。

今も沖縄各地で続けられる発掘調査は、これからどんな発見をもたらしてくれるのでしょうか。
まだまだ熱い!沖縄旧石器時代研究。

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この展覧会には、世界最古の釣り針が展示されています。(「4 見えてきた旧石器人の暮らし」に展示)

2012年8月21日、サキタリ洞の調査区で2万3000年前の地層を掘っていると、丸い形の貝製品が姿を現しました。竹串で丁寧に土を取り除くと、半円形に弧を描き、一方の先端が尖っています。
洞穴の暗がりでヘッドライトの明かりをうけ、輝く見事な釣り針が発見された瞬間です。
同じくらい古い可能性のある釣り針の破片(1万6000から2万3000年前)が、東ティモールのジェリマライ遺跡でも発見されています。島に暮らす旧石器人たちは、私たちが思うよりずっと、魚釣りに親しんでいたのかもしれません。(解説パネルから)
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貝製釣り針(2万3千年前) 沖縄県立博物館・美術館所蔵
キンダカハマの底部を磨いて作られた世界最古の貝製釣り針

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右から「キンダカハマ(現生標本)」「砂岩の砥石(2万3千年前)」「未完成釣り針」「釣り針の素材」
沖縄県立博物館・美術館所蔵

では、何を釣っていたのでしょうか?

旧石器人といえば、石斧を手にナウマンゾウなどの大型獣を狩猟するイメージが強いですが、沖縄の旧石器人は川でカニやカワニナ、オオウナギなどを捕らえ、食料としていたようです。
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展覧会の構成は以下の通りです。
1 沖縄の環境
地質からわかる琉球列島
古生代の石灰石チャート、中生代のチャートや砂岩、泥岩は、琉球列島がこれらの時代に海の底だったことを物語っています。中生代から新生代にかけて隆起して陸地となり、その後、一部が再び水没して新しい石灰岩が形成されました。
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2 島に生きるユニークな動物たち
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3 旧石器人の渡来
旧石器人の全身骨発見:港川遺跡
港区川遺跡では人骨だけでなく多くの動物の骨も発見されている。
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4 見えてきた旧石器人の暮らし

5 新たな人骨発見
沖縄は旧石器時代の人骨が次々と発見される珍しい地域で、2010年から始まった石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡の調査でも、保存の良い新たな旧石器人骨が続々と発見されました。
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石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡で発見された旧石器人骨

白保人骨のデジタル再現
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6 まだまだ熱い!沖縄旧石器時代研究

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(HPの解説です)
日本の人類史でもっとも古く、もっとも長く、もっとも謎に包まれている旧石器時代。そのころの日本列島に暮らした人々は、どのような姿をして、どのように暮らしていたのでしょうか。彼らの生前の姿を現代に伝えてくれる旧石器時代人骨の大半は、沖縄で発見されています。しかし、沖縄では石器などの道具が見つからず、彼らの暮らしぶりは長い間、謎とされてきました。そんな沖縄で、近年、世界最古の釣り針や旬のカニを味わうユニークな暮らしぶり、そして石垣島からの全身にわたる新たな旧石器人骨など、旧石器時代の大発見が沖縄の各地で相次いでいます。本企画展では、そんな熱気あふれる沖縄旧石器時代研究の最新情報をご紹介します。


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2018.06.10

築地波除神社「獅子祭」 2018年

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築地波除神社「獅子祭」に行ってきました。
今年は三年に一度行われる本祭りです。

今週は「鳥越祭」そして「山王祭」の二年に一度の本祭り。

迷いましたが今年は築地にしました。
9日の渡御祭(宮神輿・厄除天井大獅子・弁財天お歯黒獅子御巡行)に参戦です。

普段でも人気の築地、この日は気温30℃の暑さと人混みに・・・数時間の滞在で退散でしたが、築地の個性がふんだんで楽しいお祭りでした。

今日(10日)はあいにくの雨ですね。
「御神楽祭・町内神輿連合社参」も楽しそうですが・・・・


築地市場は今年10月豊洲に移転することが決まっていて、派手に送り出そうと100年ぶりに「船渡御」が復活、6月8日に行われました。(ちなみに築地場外市場はこの場所に残ります)
宮神輿を台船に乗せて町衆とともに、隅田川を行き来して海の平安を祈願しました。
台船から降ろされた宮神輿は浜離宮に造営した「御旅所」で一泊し、9日に築地の町を練り歩きました。

(朝日新聞DIGITALがyoutubeにアップした動画です。)

浜離宮の一日限りの「御旅所」から場外市場、町中に巡行する宮神輿を追いかけてみました。
主にミラーレスカメラで撮りました。
一部スマホの動画も使っています。

波除神社のご紹介(神社のHPから)
今から350年程前、この築地一帯は一面の海でした。江戸開府(1603)時の慶長江戸絵図には、今の日比谷のお堀の辺りまで汐入を描き、八重洲の海岸に船の役所が見えます。開府前より始まった江戸城西丸の増築に掘られた、お堀の揚げ土を以って日比谷入江から埋め始められた、江戸東南海面埋立は、その後全国の諸侯七十家に千石に一人の人夫を出させ、後にはその埋立の役員の名をとり、尾張町、加賀町等と名附けられました。
 そして70年の後、明暦の大火の後に4代将軍家綱公が手がけた最後の埋立の工事困難を極めたのが、この築地海面でした。堤防を築いても築いても激波にさらわれてしまうのです。

 或夜の事、海面を光りを放って漂うものがあり、人々は不思議に思って船を出してみると、それは立派な稲荷大神の御神体でした。皆は畏れて、早速現在の地に社殿を作りお祀りして、皆で盛大なお祭をしました。ところがそれからというものは、波風がピタリとおさまり、工事はやすやすと進み埋立も終了致しました。萬治2年(1659)の事です。

 人々は、その御神徳のあらたかさに驚き、稲荷大神に 『波除』 の尊称を奉り、又雲を従える<龍>、風を従える<虎>、一声で万物を威伏させる<獅子>の巨大な頭が数体奉納され、これを担いで回ったのが祭礼 『つきじ獅子祭』 の始まりです。

 それ以来今に至るまで、「災難を除き、波を乗り切る」 波除稲荷様として、災難除・厄除・商売繁盛・工事安全等の御神徳に崇敬が厚いのであります。その御神徳はその後も益々大きく、当時辺境の地であった築地も次第々々に開け、現在の如く繁華街となったのであります。


詳細はクリックで築地・波除神社のHPへ


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2018.06.09

薬師池公園の花菖蒲と紫陽花

今年は、桜にしても、牡丹にしても、開花が早かったですね。
そして枯れるまでの期間も短いような気がします。

花菖蒲も、紫陽花もしかり・・・・既に満開です。
毎年の私的恒例?
薬師池公園の花菖蒲、紫陽花を鑑賞、撮影してきました。

花菖蒲は品種が豊富ですが、個体より群生の景色が良いです、好きです。

紫陽花も様々な品種があり、時に宝石のように美しい色味の花に出合います。
日々変化するグラデーションも魅力ですね。

毎年変わらない映像のアップで恐縮ですが、スマホで撮ってきたので・・・

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2018.06.06

田原桂一「Sens de Lumière」(光の感覚)

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田原桂一「Sens de Lumière」(光の感覚)は、
ポーラ ミュージアム アネックスで開催されています。

会期 2018年6月1日(金)〜6月10日(日)


ヨーロッパの彫刻を撮影して、石・布・ガラスに焼き付けた『トルソー』シリーズを中心とした展示です。
目を引くのは、石灰石に印画した作品です。
フレスコのモノクロ版をイメージしましたが・・・
制作過程のビデオが放映されいました。
厚さ2㎝程度の石灰石に、乳剤を塗り乾燥後焼き付け、(手をかざして、画質の調整をしていました)そして現像、定着を行います。二人で作業です。
乳剤塗布後の石灰石に金箔をはり、さらに乳剤を塗り、焼き付けることもしています。
私も、子供の頃に暗室作業を経験していますが・・・・微妙な調整が必要で、全く同じ画像の再現は不可能です。

「光をつかみ取りたい・・・」と述べていた田原氏のこだわり、緻密な計算が作品に輝いています。

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Torse 布に印画 1996年

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Torse 石灰石に印画 2004年 金箔

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Torse 石灰石に印画 1996-1999年 

手の中に発光体があるような錯覚をしてしまいます。金箔の効果でしょうか?
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Torse 石灰石に印画 1996-1999年 金箔

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Torse 石灰石に印画 1996-1999年 金箔

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Torse ガラスに印画 1985-1990年 

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展示風景


展覧会の概要(HPから)
昨年、65歳で亡くなった故田原桂一氏の展覧会を開催致します。初期の作品『窓』シリーズや、ヨーロッパの彫刻を撮影し、石やガラスに焼き付けた『トルソー』シリーズなど、作品を通じて田原氏の活動の軌跡をたどることが出来ます。

田原氏は「光」をテーマに、フランスを中心に世界的に活躍されたアーティストで木村伊兵衛写真賞、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、パリ市芸術大賞など数多くの賞を受賞し、その表現方法は写真にとどまらず、彫刻や映像、インスタレーションなど、様々な領域にわたっていました。

本展では、初期の作品『窓』シリーズや、ルーブル美術館をはじめヨーロッパの彫刻を撮影し、石やガラスに焼き付けた『トルソー』シリーズなど、作品を通じて田原氏の活動の軌跡をたどることが出来ます。

さらに、作品と共にアトリエで使用されていたソファーや照明など田原氏の愛用の品々も展示予定です。

常に「光」を追い求め、「光をつかみ取りたい…」と言っていた田原氏。田原氏が思い描いていた「Sens de Lumière(光の感覚)」を会場で感じて下さい。

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2018.06.04

浮世絵モダーン 深水の美人! 巴水の風景! そして ・・・

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開館30周年記念
「浮世絵モダーン 深水の美人! 巴水の風景! そして ・・・」展は
町田市立国際版画美術館で開催されています。

会期 2018年4月21日(土)~6月17日(日)

2005年に開催された「浮世絵モダーン」も観ました。
今回は「浮世絵モダーン」展、第二弾です。

浮世絵版画の復興を目指して大正初期に登場し、昭和10年代まで制作・出版された「新版画」と称する伝統木版(本展ではこれらを「浮世絵モダーン」と呼びます)(HPから)

展示替えがあったので、2度観に行きましたが、何度見ても観飽きない企画です。

この展覧会には撮影可の場所が数か所あります。
スマホで撮りました。


展覧会構成は以下の通りです。
第Ⅰ章 女性 ―近代美人画の諸相
この時代のファッション(モガ・モボ、スタイル?)は今なお新鮮ですね。
和装の女性も多く、ももちろん健在・・・
女性の社会進出・・・西洋画の受容、裸婦画も多く描かれるようになります。
画家が描く女性の個性が際立ちます。
気質・心模様が伝わる作品に観飽きることがありません。
吉田博の裸婦画も一点ありましたが・・・チョット・・・

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伊東深水「対鏡」1916年、渡邊木版美術画舗

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橋口五葉《髪梳ける女》 1920年 町田市立国際版画美術館
橋口五葉といえばこの作品ですが、私が好きな作品は他にも沢山・・・

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美人画の展示風景(小早川清)


第Ⅱ章 風景 ―名所絵を超えて
「昭和の広重」川瀬巴水の展覧会は頻繁に開催されて人気ですね。この展覧会でもよい作品が沢山展示されています。
川瀬巴水とともに新版画を確立した吉田博は、一昨年、昨年と全国を回る回顧展が評判でした。(ダイアナ妃の執務室に飾られていたというコピーが効いたのかな~)
川瀬巴水が版画に転向するにあたって影響を受けた伊東深水の風景画も質の良い作品が展示されています。
その他個性派の作品も・・・

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吉田博《瀬戸内海集 帆船 朝》1926年 個人蔵

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風景画展示風景(吉田博)

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川瀬巴水《東京十二題 木場の夕暮れ》1920年 渡邊木版美術画廊

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風景画展示風景(川瀬巴水)


第Ⅲ章 役者 ―歌舞伎から新派まで
役者絵は、写楽をはじめとした江戸後期から明治初めの作品が良いかな~と・・・

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山村耕花《梨園の華 十三世守田勘彌のジャン・バルジャン》 1921年、町田市立国際版画美術館

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役者絵展示風景


第Ⅳ章 花鳥 ―求められる伝統性とその変容
浮世絵の花鳥画を下敷きに、より写実的な情景描写を果たした作品。
海外の評判を意識した作品などが制作されました。

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高橋松亭《堀きり花菖蒲》 1909-1916年、個人蔵

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花鳥画展示風景


第Ⅴ章 自由なる創作 ―さまざまな画題と表現
新版画の大きな特徴は、大正から昭和前期の社会や文化、芸能、生活、風俗、文学などに見出した興味を、作品に自由に反映させている点にあります。例えば、1900年(明治33)前後にジャポニスムに刺激されて来日した外国人画家は、浮世絵版画の制作技術を学び、日本の風俗や生活習慣を独創的な様式で表現しました。(HPから)小村 雪岱は良いですね、竹久夢二、岡田三郎助、鏑木清方の作品も・・・・。
外国人画家の作品も興味深く・・・

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橘子夢《唐人お吉》 1933年 個人蔵
纏った橘子夢作品展は開催されることは少ないですが、この様な作品の熱烈な支持者は居るようです。

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小早川清「ダンサー(レヴュー)展示風景

展覧会概要(HPから)
浮世絵版画は江戸から明治にかけての先端の風俗や流行、出来事、市井の話題などを常に新しい斬新な様式で表わした出版物であり美術作品でした。また市場経済と結びつき、庶民が鑑賞できる数少ない絵として流通していました。そのような浮世絵は、いってみれば、当時の庶民にとっての現代美術であったわけです。
浮世絵版画の復興を目指して大正初期に登場し、昭和10年代まで制作・出版された「新版画」と称する伝統木版(本展ではこれらを「浮世絵モダーン」と呼びます)もまた、同時代の芸術思潮と呼応しながら、女性たちの新しい風俗、明治以降にその魅力に気づかされた自然や都市の風景、新作歌舞伎や新派、新劇が普及した大正時代の歌舞伎俳優などを近代的感覚によって表した現代美術であったと見なすことができます。その作品内容は、同時代の絵画や彫刻、創作版画などと同様に、時代の表現動向と密接に関係していました。
本展覧会は、2005年に町田市立国際版画美術館が企画開催し、その成立と展開の見取り図を示した「浮世絵モダーン」展の第二弾として、以上のような視点をもとに、「浮世絵モダーン」が同時代の社会や芸術などと共鳴しつつ、何をどのように表現したかを探求することを目的として開催するものです。



町田市立国際版画美術館「浮世絵モダーン」1章~2章
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町田市立国際版画美術館「浮世絵モダーン」3章~5章
InternetMuseum


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2018.06.01

観てきた展覧会備忘録 2018年5月

特別展「名作誕生-つながる日本美術」 (会期終了)
会期 2018年4月13日(金) ~ 2018年5月27日(日)
東京国立博物館


生誕150年 横山大観展 (会期終了)
会期 2018年4月13日~5月.27日
東京国立近代美術館


没後200年特別展 大名茶人・松平不昧 ―お殿さまの審美眼―
会期 2018年4月21日(土)~6月17日(日)
三井記念美術館


宋磁 ―神秘のやきもの
会期 2018年4月21日(土)~6月10日(日)
出光美術館


モボ・モガが見たトーキョー 〜モノでたどる日本の生活・文化〜
会期 2018年4月21日(土)~7月8日(日)
たばこと塩の博物館


沖縄の旧石器時代が熱い!
会期 2018年4月20日(金)~6月17日(日)
国立科学博物館 日本館1階 企画展示室



もっとそばに face to face 田中智 ミニチュアワールド
 (会期終了)
会期 2017年4月27(金)~5月27日(日)
ポーラ・ミュージアム・アネックス


国立映画アーカイブ開館記念 
没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより
会期 2018年4月17日(火)~9月23日(日)
国立映画アーカイブ


千代田区×東京ステーションギャラリー「夢二繚乱」
会期 2018年5月19日(土)~7月1日(日)
東京ステーションギャラリー


くまのパディントン展
会期 2018年4月28日(土)〜6月25日(月)
Bunkamuraザ・ミュージアム


六本木アートナイト2018
会期 2018年5月26日(土)~5月27日(日) (会期終了)
国立新美術館、東京ミッドタウン、六本木ヒルズ周辺地域


ガレも愛した - 清朝皇帝のガラス
会期 2018年4月25日(水)〜7月1日(日)
サントリー美術館


写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−
会期 2018年2月23日(金)~ 6月10日(日)
21_21 DESIGN SIGHT

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2018.05.31

大名茶人・松平不昧 ―お殿さまの審美眼―

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「没後200年特別展 大名茶人・松平不昧 ―お殿さまの審美眼―」は、
三井記念美術館で開催されています。

会期 2018年4月21日(土)~6月17日(日)


展覧会の構成は次の通りです。
・茶の湯を極める ― 大名茶人の誕生
・不昧が愛蔵した名品
・プロデューサーとしての不昧 ― 洗練を極めたお好み道具


大名茶人松平不昧は、松江藩松平家第七代藩主です。
松平治郷といい文武両道に優れた人物で17歳で藩主になりました。
茶の湯を好み、その精神は天下国家を収める助けになると考えました。
不昧の号は、若くして禅の道に入り、明和6年(1769)、麻布天真寺の大巓和尚から「不昧」という号を授けられたことに由来します。
生涯にわたって茶禅一味を追及し、禅学の研鑽を続けました。
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「不昧画像」
江戸時代・19世紀 月照寺

不昧は千利休をとても尊敬していました。
千利休の時代に名物とされた茶碗の収集も行っています。
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重要文化財「赤楽茶碗 銘無一物」長次郎 作
桃山時代・16世紀 頴川美術館
「雲州蔵帳」では「中興名物」としている。
不昧は長次郎の黒茶碗「北野黒」も所有して「大名物」としている。

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奥高麗茶碗 銘 深山路 桃山時代・16~17世紀

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「信楽水指 銘三夕」
桃山時代・16~17世紀

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収集した名物(絵画、墨蹟、茶道具など)の目録帳『雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)』を作り、ランク分けをして名品の価値を明確にしました。
(宝物、大名物、中興名物、名物並、上之部、中之部、下之部の7段階に分類)

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国宝「片輪車螺鈿手箱」
鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館
鎌倉時代の手箱の代表作で「御茶器帳」(雲州蔵帳)「名物並之部」に記載されている。

さらに不昧は天下古今の名物が、何かの事情でなくなっても記録に残しておきたいと考え、所有道具でない名物も含めて後世に継承しようと「古今名物類聚」を残しています。
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「古今名物類聚」松平不昧 編
江戸時代・18世紀 島根大学附属図書館

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江戸時代後期、不昧の周辺 には、大名茶人、酒井抱一や狩野派の絵師たち、町人の三井家などで一種の文化人サロンが形成されていました。不昧好みの作品が作られていきます。
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「瓢箪蒔絵弁当箱」酒井抱一 下絵・原羊遊斎 作
江戸時代・19世紀作
抱一の兄酒井宗雅は不昧門下の筆頭でした。

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「片輪車蒔絵棗」原羊遊斎 作
文政12年(1829) MOA美術館


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「菊蒔絵大棗」原羊遊斎 作
文化14年(1817)

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不昧は藩財政の救済、立て直しのために、殖産事業にも熱心に取り組みました。
窯を設け、具体的な指導も行いました。茶菓子などの製造も手掛け、藩財政の立て直しを行いました。
その過程で、松江では塗師・小島漆壺斎や木工・小林如泥、陶工・長岡住右衛門などが、不昧の指導により洗練されたお好み道具を多く創出しました。
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「桐蒔絵茶桶」初代 小島漆壺斎 作
江戸時代・19世紀

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晩年、不昧は品川大崎の下屋敷に茶室11棟を備えた茶苑を作り茶の湯に興じ、「茶の湯は稲葉に置ける朝露のごとく、枯れ野に咲けるなでしこのようにありたく候」[茶楚]と、到達した境地を述べている。(HPから)


不昧亡き後、大崎屋敷の拝領部分約1万4,900坪は、ペリー来航後の諸大名による海岸警護「御固 (おかため)」の一環として嘉永6年(1854)、鳥取藩池田家の所有になり、多くの茶室は取り払われてしまいました。(品川区HPのの「品川の大名屋敷」から)

(三井記念美術館HPの解説)
今年は大名茶人として名高い松江藩主松平不昧(1751-1818)が没して200年になります。不昧は広い人脈のもとに優れた書画や名物道具、美しい調度品など、名品を数多く蒐集しましたが、その中には今日、国宝や重要文化財に指定されているものも多く見られます。本展では不昧が愛蔵した名品の数々、さらに不昧像が窺われる自筆の書画や好んで作らせた器なども紹介いたします。



三井記念美術館 大名茶人・松平不昧―お殿さまの審美眼― 第1章「雲州蔵帳の名品 ─ 茶道研究の成果」
InternetMuseum


三井記念美術館 大名茶人・松平不昧―お殿さまの審美眼― 第2章「茶の湯を極める ― 大名茶人の誕生」
InternetMuseum


三井記念美術館 大名茶人・松平不昧―お殿さまの審美眼― 第3章「プロデューサーとしての不昧 ― 洗練を極めたお好み道具」
InternetMuseum

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2018.05.29

六本木アートナイト2018

六本木アートナイト2018は、
国立新美術館東京ミッドタウン六本木、六本木ヒルズを中心に周辺の店舗施設で開催されました。
今年で9回目です。

開催期間 2018年5月26日、27日 コアタイム:18時~翌朝6時

今年のテーマ(HPから)
街はアートの夢を見る
不夜城のように輝くネオンやヘッドライトの光の中で、
街のあちこちに登場するインスタレーションやパフォーマンス、
その中心となるのは、歌う塔、動く彫刻、彩りを与える布の滝。
多様なアートが物語を描き、驚きと感動を与えてくれます。
一夜限りのアートの祭り。
六本木の街は、はかなくも美しいアートの夢を見るでしょう。

今年の主要アーティストは金氏徹平・鬼頭健吾・宇治野宗輝の三氏です。

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昼間の数時間とキックオフセレモニーの後の2時間程度見て回ってきました。
六本木アートナイトのコアタイムは午後6時から明朝6時までです。
コアタイムの頭部分しか見ていません。
プログラムは80程度組まれていて多彩です。
あらかじめプログラムで確認してから見に行くのがオススメですが、私はいつもこんな感じで、ふらりと出かけて無計画に見て回っています。それでも楽しめます。今年も楽しんできました。

以下、スナップ写真的にまとめてみました。
時系列は無視しています。
ミラーレスカメラとスマホで撮っています。

国立新美術館でのインスタレーション

東京ミッドタウンでのインスタレーションなど・・・

六本木ヒルズ周辺でのインスタレーション、公演など・・・

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2018.05.28

パペットシアター・カンパニー DUNDU(ドゥンドゥ) 六本木アートナイト2018

ヒルズアリーナで行われた「六本木アートナイト2018キックオフ・セレモニー」に引き続き行われた公演を見て、撮ってきました。(ミラーレスカメラで撮りました。三脚使わず、手持ちです。 )
ヒルズアリーナでの公演後、毛利庭園へと巡りましたが大群衆に囲まれて大変・・・・・素晴らしかったですよ。

ドイツ、シュツットガルトを本拠地とするパペットシアター・カンパニーの名称であり、パフォーマンスそのものの名称。身長5mにおよぶ巨大パペットから1mのリトルパペットまで様々な大きさや形状のパペットを自在にあやつり、屋外のフェスティバルから屋内のステージまで多彩なレパートリーを持つ。夜はLEDで発光するパペットによる幻想的な屋外パフォーマンスは世界的に人気がある。日本の文楽から影響を受けたとも思われる1体を5人で操る人形の動きはえも言われぬ美しさを持つ。(HPから)

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2018.05.25

宋磁 ―神秘のやきもの

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「宋磁 ―神秘のやきもの」は、
出光美術館で開催されています。

開催期間 2018年4月21日(土)~6月10日(日)

宋磁はシンプルなフォルムと釉薬の微妙な色調、そして抑え気味の艶。
この辺の微妙な調和が作品の魅力ですね。
シンプルだからこそ、チョットした破綻が決定的な作品価値の差になってしまいますね。

この展覧会では、多様な宋磁窯の作品を展示し詳しく解説しています。
〈定窯〉〈磁州窯〉〈遼磁〉〈耀州窯〉〈鈞窯〉〈景徳鎮窯〉〈越州窯〉〈官窯〉〈龍泉窯〉〈地方窯〉
宋磁の多様性、全体像を理解するうえでも貴重な展覧会だと思いました。


展覧会の構成は以下の通りです。
第一章 宋磁の世界 ―神秘のやきもの
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青磁浮牡丹不遊環耳瓶 中国 南宋時代 出光美術館
中国では北宋時代に博古趣味により、中国古代の祭祀などに用いた青銅器が作られた。南宋時代においてもその動向は継承され、ますます洗練されていく。
一方本作品は古い時代にはあまり見られないタイプの青銅器の瓶に倣った龍泉窯で作られた砧青磁の瓶(花生)である。全体に厚くかけられた釉は鮮やかな粉青色を呈する。唐物と称された中国の文物は鎌倉時代以降わが国でも珍重され多くの人々を魅了してきた。(展示キャプションから)

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白磁長頸瓶 中国 金時代 定窯 出光美術館

第二章 多様なる宋磁 ―窯系・様式美の展開
〈定窯〉
〈磁州窯〉
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褐釉刻花牡丹文梅瓶 中国 金時代 磁州窯系 出光美術館

〈遼磁〉
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白地緑彩草花文長頸瓶 中国 遼時代 乾瓦窯 出光美術館
白磁の背景に線刻により飾り気なく表された草花文の上に緑釉がかけられたら遼三彩とも称される鉛釉陶器に属する長頸瓶である。
地味ながらも力強くのびてゆく草花の意匠は宋時代の中原の陶磁器にはほとんど見られない遼磁の特徴ともいえる。
日本ではこの草花文を「葱坊主」と呼び鑑賞を楽しんだ。(展示キャプションから)

[トピック展示 1 ] 宋磁の広がり ~新たなるやきものの創出への導き~
〈耀州窯〉
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青磁刻花牡丹文壺 中国 北宋時代 耀州窯 出光美術館

〈鈞窯〉
[トピック展示 2 ] 絵画の中の宋磁
〈景徳鎮窯〉
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青白磁刻花牡丹唐草文吐魯瓶 一対 中国 北宋時代 景徳鎮窯 出光美術館
その形は唐の詩人李白が携えていた酒瓶に似ていたとされることから「太白樽型(李白の酒瓶)」とも言われる。
胴には一面に細かく丁寧に牡丹唐草文が比較的深く彫られ、その周りを櫛文で埋めており文様の凹凸が明瞭でメリハリのある意匠となっている。(展示キャプションから)

〈越州窯〉
〈官窯〉〉
[トピック展示 4 ] 宋磁の茶碗
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青磁碗 中国 南宋時代 龍泉窯 出光美術館
天目形を呈した青磁碗である。小さな底部でロート状に開きながら立ち上がり口縁下で一度ややすぼまり、口縁端部にかけて外に広がるいわゆるスッポン口を呈する。
厚くかけられた青磁釉は全体に施釉され、その後高台脇、畳付を釉剝ぎしている。中国では梅子青と呼ばれる紛青色を呈する。
いわゆる砧青磁に属する作例である。(展示キャプションから)

〈龍泉窯〉
〈地方窯〉
第三章 宋磁から元磁へ ―継承と革新

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HPの解説です。
悠久の歴史を有する中国陶磁の中で、宋時代(960 - 1279)にはその美しさが頂点に達したとも評されます。
宋時代の陶磁器である「宋磁」は、官窯(かんよう)、景徳鎮窯(けいとくちんよう)、定窯(ていよう)などに見られるように青磁・白磁・黒釉磁(こくゆうじ)などの単色の釉薬(ゆうやく)をまとい、非常にシンプルかつ研ぎ澄まされた造形性が美しく、格調高き陶磁器です。北宋時代末期から南宋時代にかけては絵画の世界で文芸復興運動がおこりました。この頃宋磁においても、中国古代の王朝が祭祀で用いた青銅器に倣った陶磁器がつくられており、古典へのまなざしを「やきもの」という立体造形で象っています。そこには皇帝や士大夫といった文人達の高貴かつ清逸な美意識が表わされているのです。その一方で磁州窯(じしゅうよう)、吉州窯(きっしゅうよう)などの搔き落としや鉄絵、さらには五彩(宋赤絵)などの色彩に変化を凝らした絵付陶磁も生み出され、それらには一般庶民の生活に根ざした活気に溢れる、ユーモラスなデザインも展開されています。
明時代の『格古要論』や清時代の『年窯墨注歌』などの文献にも宋磁の素晴らしさは語りつがれています。宋時代から長い年月を経た後世の人々もまた、宋磁に畏敬の念を抱き続けていたのです。さらに日本でも古くから唐物として知られる作品があり、近代以降には「鑑賞陶器」としても宋磁が愛でられてきました。
このように宋磁は同時代の人々にとっても、後世の人々にとっても魅力的で、神秘的なものであったといえます。本展覧会では、優雅な美、また親しみ溢れる多様な「宋磁」の世界を、宋時代前後のやきものの様相とあわせてご紹介いたします。


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2018.05.23

もっとそばに face to face 田中智 ミニチュアワールド

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「もっとそばに face to face 田中智 ミニチュアワールド」は、
ポーラ・ミュージアム・アネックスで開催されています。

会期 2017年4月27(金)~5月27日(日)

みずみずしい果物ですね~
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綺麗にそろえて展示している靴屋さんですね。
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プレゼントによさそうなチョコレートの組み合わせですね。
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お店に出向いてわざわざ撮ったわけではありません・・・タイトルの通り、ミニチュア作品をスマホで撮りました。
スケールイメージ(指先と比べても小さいですね)
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展覧会場風景です。
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インスタ映え効果でしょうか?
沢山の観覧者が来ていて、観るより撮るという感じで皆さんスマホで熱心に撮影していました。
私もスマホで参加です。

こんな作品も・・・・・

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HPの解説です。

指先に乗るくらいの小さな 小さなシアワセ。

ひと目でときめく愛らしさ。そっとのぞきこむように近づいてみてください。そこに広がるのは、田中智の感性で精巧に作り上げられた“ミニチュア”の世界です。お店で焼き上がったばかりのようなバケットやデニッシュ、色とりどりのお菓子など、実物の1/12スケールの小さな作品たち。

思わず「可愛い!」「おいしそう!」という感嘆の声がわき上がってくることでしょう。食べ物をはじめ雑貨や空間など、私たちの日常にある身近なものが、繊細に本物さながらの質感で創られています。手描きの文字やディスプレイに感じるのは彼独自のスタイリッシュな遊び心。田中智が見て聞いて感じた目線がミニチュアの魅力となって輝いています。

小さな 小さなシアワセと笑顔がたくさん生まれる場所になりますように。

本展では新作としてPOLAショップ(POLA THE BEAUTY銀座店)のミニチュアサイズのカウンターも登場します。

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銀座に行ったなら、ちょこっと寄り道がお勧めです、旬な作家の展覧会が常時開催されています(展示替え期間を除く)
入場無料で、ほとんどの展覧会が撮影可です。

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2018.05.22

鴨の親子 小鴨の成長

小鴨の1羽は戻ってないのかな~
8羽は元気に育っています。
子供らしくなってきました。

小鴨が親鴨の後ろについて歩く時期は過ぎて、子供が先に歩いて、周囲を警戒しながら親鴨が後を追って歩いていました。

食餌中の鴨の家族

おなか一杯?になって午睡の様です。

鴨の親子は・・・心配。

鴨の親子その後

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2018.05.19

生誕150年 横山大観展

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生誕150年 横山大観展は、
東京国立近代美術館で開催されています。

会期 2018年4月13日(金)~ 5月27日(日)


大観の作品を時系列で展示した文字どおりの回顧展です。

展示構成は次の通り(シンプルですね)
1章 「明治」の大観
2章 「大正」の大観
3章 「昭和」の大観

水戸藩士の家に生まれた大観は、東京美術学校に一期生で入学。
校長は岡倉天心。

後に、意見の違いから、東京美術学校の校長を辞し、日本美術院を設立した岡倉天心に従って一時期五浦に移住し、
岡倉天心指導の下、西洋画に対抗する、世界に通用する絵画を目指します。

空気感を描くことも意識して、日本画伝統の線描を行わず面で描きました。
当時は朦朧体と揶揄されて悪評でした。
五浦に移った仲間、菱田春草、下山寒山、木村武山などの作品が認められ買い手がついていくなか、大観はくすぶっていました。

そして、ようやく《流燈》で文展で受賞を果たします。
《流燈》と同時期の作品で、行方が分からなくなっていた《 白衣観音 》が「100年ぶりの発見」として展示されています。(会場では《流燈》の横に展示されていました)
輪郭は線描されていませんが、着衣や、アクセサリーの精緻な描写と色彩のバランスが画面を引き立てています。
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《白衣観音》 1908(明治41年) 絹本彩色 個人蔵


大観は画法、描く対象、あらゆる試行錯誤を繰り返し、西洋画に対抗できる日本画を推し進めていきます。

彗星の尾は墨を置かず描き抜き、星の輝きは胡粉で描いています。
1910(明治43)年に地球に近づいたハレー彗星を水墨画で描いた作品。
時の話題を取入れています。
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《彗星》 1912(明治45)年頃 絹本墨画 個人蔵 東京展4/13-5/6展示


この作品は何度観たことでしょうか・・・
昭和5(1930年)にローマで開催された日本美術展覧会は男爵大蔵喜七郎の尽力により実現し、和のしつらえで当代の日本画を紹介したものだった。本作は大観がローマ展のために描きおろした新作。海外の観客にも理解されやすい主題と装飾画風を選び、満開の桜が情緒を訴えた。もちろん桜に寄せる日本人の心を表現するのが狙いだった。(展示キャプションから)
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《夜桜》」1929(昭和4年) 紙本彩色 大倉集古館蔵

その隣には、
円熟期の大観の絢爛豪華な装飾画風を示す作品、《紅葉》が展示されていました。
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《紅葉》 1931(昭和6年) 紙本彩色 足立美術館蔵

画法、描く対象、あらゆる試行錯誤を繰り返した画家大観の一つの集大成が55歳の時に描いた40メートルに及ぶ大作《生々流転》です。
朦朧体、かたぼかしなどで季節の空気感を演出しています。

以下は過去の展覧会で使われた解説から引用です。

《生々流転》は大気中の水蒸気からできた1粒の水滴が川をなし海へ注ぎ、やがて龍となり天へ昇るという水の一生を、40メートルにもおよぶ大変長い画面に水墨で描いた作品です。

 「生々流転」とは「万物は永遠に生死を繰り返し、絶えず移り変わってゆくこと」という意味の言葉です。大観の《生々流転》にも、繰り返し姿を変えながら終わることのない水の生涯が描かれています。彼の壮大な自然観や人生観をも読み取れるダイナミックな作品ですが、一方で画面のところどころに鹿や猿などの生きもの、川に舟を浮かべる人などの小さなモチーフが描きこまれ、ささやかな生命に対する温かい眼差しもうかがうことができます。

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重要文化財《生々流転》 1923(大正12年) 東京国立近代美術館蔵


そして大観と富士山、時に先の戦争との関わりで語られることも多いですね。
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《群青富士》  1917(大正6)年頃 静岡県立美術館蔵 

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《霊峰十趣・山》 1920(大正9年) 個人蔵 

HPの解説です。
横山大観(1868-1958)の生誕150年、没後60年を記念し、展覧会を開催します。
東京美術学校に学んだ大観は、師の岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院を設立。新たな時代における新たな絵画の創出を目指しました。西洋からさまざまなものや情報が押し寄せる時代の中、日本の絵画の伝統的な技法を継承しつつ、時に改変を試み、また主題についても従来の定型をかるがると脱してみせました。やがてこうした手法はさらに広がりを見せ、自在な画風と深い精神性をそなえた数々の大作を生み出しました。
本展では、40メートル超で日本一長い画巻《生々流転》(重要文化財)や《夜桜》《紅葉》をはじめとする代表作に、数々の新出作品や習作などの資料をあわせて展示し、制作の過程から彼の芸術の本質を改めて探ります。
総出品数約90点を展観する大回顧展です。


東京国立近代美術館 生誕150年 横山大観展
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東京国立近代美術館 生誕150年 横山大観展
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東京国立近代美術館 生誕150年 横山大観展
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