2017.12.11

THE ドラえもん展 TOKYO2017

201701

「THE ドラえもん展 TOKYO2017」は、
森アーツセンターギャラリーで開催されています。

会期 2017年11月1日(水)~2018年1月8日(月・祝)※会期中無休

この展覧会は、一部の作品を除いて撮影可です。(撮影条件ありです)

ドラえもん世代ではありませんが、現代を代表するアーティストの方々がどのように「ドラえもんの世界」を表現するのか、とても楽しみにして・・・行ってきました。

それぞれの作家の思い入れを楽しみながら(キャプションを読みながら)見てきました。
作品そのものも、楽しいものばかりです。


201705
蜷川実花 《ドラちゃん一日デートの巻2017》
インクジェットプリント

201708
鴻池朋子 《しずかちゃんの洞窟(へや)》
革にクレヨンでドローイング、毛皮(四次元ポケット)
牛革に水性のクレヨンで描きました。生々しく呼吸している革という素材と、人間が作ったはつらつとしたキャラクターを合わせることで、漫画にはないものが出てくると思いました。
(鴻池朋子)

201711
山口英紀 《ドラえもん ひみつの道具図典~タケコプター~》
紙本、水墨

201706
佐藤雅晴 《かくれんぼ》シングルチャンネル・ビデオ

201707
坂本友美 《僕らはいつごろ大人になるんだろう》部分
キャンバス、アクリル

201710
町田久美 《星霜》
高知和紙に岩絵の具、顔料、墨、金泥、金箔、銀箔、金属箔、鉛筆、油性色鉛筆 
ドラえもんて、結構辛辣なことも言う。私にとって、かわいいというよりクールな存在です。そして、時を越えて活躍してきた。「超越者」のようなイメージを感じるんです。
今回の作品では、そんな自分の思いを表現しています。
(町田久美)

201703
梅 佳代 《私の家のドラえもんの写真》
タイプCプリント

201702
奈良美智 《依然としてジャイアンにリボンを撮られたままのドラミちゃん@真夜中》
キャンバス、アクリル

201709
増田セバスチャン 《最後のウエポン》 
立体 巨大ぬいぐるみ
貼り付けた大量の小物は、アジア、欧米から集めました。
KAWAIIものを凝縮して作った日本のドラえもんを、世界中の人が見てくれたらとても平和なことじゃないかな。色はKAWAIIピンクにしました。ビビットなピンクは日本を象徴する色だと思います。
(増田セバスチャン)

スマホで撮った写真のまとめです。

本展HPの動画です。


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2017.12.09

Google Home mini&Googleカレンダー

Google Home miniとGoogleカレンダーの連携確認です。

普段カレンダーへの日程書き込みはiPhone、ipadを使っているのですが、Googleカレンダーに「適当に予定を書き込んで」テストしてみました。


「OK Google 今日の予定は」
 
「OK Google 明日の予定は」

「OK Google 明後日の予定は」

「OK Google 10日の予定は」

「OK Google 12日の予定は」

「OK Google 今週の予定は」

「OK Google 来週の予定は」

「OK Google 今月の予定は」

直近の3件のみ教えてくれるんですね!

過去のカレンダーも確認できるようですが・・・やってみましたが”だめ”でした。

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Google Home mini&YouTube

Google Home miniスマートホームの一例、YouTubeとの連携を試してみました。

準備したものは、同じルーターにリンクした、Google Home miniとChromecastです。
(共に初期設定済み)

以前はChromecast接続で、AmazonビデオやYouTubeを観ていたのですがレスポンスに不満があって(初期バージョンのChromecastでのことです)

今現在は、AmazonのFire TV Stickを繋いでいます。
(両機とも一長一短はありますね)

ということで、テストのためにChromecastに繋ぎ変えました。(テレビのHDMI端子に接続して電源供給)
そしてTV電源ON
テレビのリモコンで入力端子の切り替え(Chromecastが接続されているHDMI入力端子番号を選択)
Chromecast待ち受け画面が表示されていることを確認。

スマホでGoogle Home のソフトを立ち上げて、リンク端末Chromecastの登録を実施。
(今回は、Google Home ソフト を立ち上げたで時点でChromecastを自動検出し、リンクしました。

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「OK Google」
「ゴッホの最後の手紙の動画を流して」と呼びかけると・・・画面がYouTubeの切り替わります。

元見ていたチャンネルへの切り替えはTVリモコンで・・・ですよ!

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YouTubeは、自分で撮った動画のUPぐらいでしか、ほとんど使っていません。
今回はGoogle Homeのスマートホーム 機能確認をしてみたのですが・・・・
検索機能がいまいちかなぁ~
あまり使わないかなぁ~


2018年1月1日よりAmazon Fire TVではYouTubeが利用できなくなるだそうです。

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2017.12.08

ヤノベケンジ作品《SHIP'S CAT》銀座 蔦屋書店

GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店
アート BOOK & EVENT SPACE で ~猫とアートとクリスマス~が開催されています。

期間 2017年11月15日(水) - 12月25日(月)

EVENT SPACE にはヤノベケンジ作品《SHIP'S CAT》が展示されています。

期間 12月5日(火)~12月28日(木)

ゴールドの台座に座る白い猫と伸びをしている?黒猫が空間を圧倒して対峙しています。
金属光沢の美しい、そしてヤノベケンジらしさを加味した"面白い作品"です。

猫本、グッズも販売展示していて、猫好きにはたまらない企画です。

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HPから・・・
アートのあるライフスタイルを提案する銀座 蔦屋書店で迎える初めてのクリスマス。大切な人へ贈るギフトとして、店内には絵画や写真、版画などのアート作品や、世界各国から取り揃えたアートブック、ステーショナリーなどがいっぱいです。

今年のテーマは「猫とアートとクリスマス」。
多くの作家を魅了し、何度となく作品のモチーフにもなってきた「猫」に関するアート書籍や写真集、グッズを、銀座 蔦屋書店のコンシェルジュが選りすぐってご提案します。また、12月5日(火)からは、ヤノベケンジ氏の大型アート作品《SHIP'S CAT》をEVENT SPACEで展示いたします。


EVENT SPACEでは、クリスマスフェア期間中、12月5日(火)より、ヤノベケンジ氏によるアート作品《SHIP'S CAT》(シップス・キャット)を展示いたします。
《SHIP'S CAT》とは、大航海時代にネズミから貨物や船を守り、疫病を防ぎ、時に船員の心を癒す友として世界中を旅した猫のことです。旅をして福を運ぶ猫《SHIP'S CAT》をぜひ会場でご覧ください。
また、12月8日(金)にはヤノベケンジ氏と雑誌「GG」編集長 岸田一郎氏によるトークイベントも開催いたします。銀座 蔦屋書店限定の《SHIP'S CAT》関連グッズも合わせてお楽しみください。



Ship’s Cat Kenji Yanobe シップス・キャット ヤノベケンジ

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2017.12.06

トーハクの一品(その2) 聖母像(親指のマリア)

トーハク(東京国立博物館)は頻繁に訪れるのですが、特別展、企画展を観終わると疲労感があって、何時も平常展はさらっと流して観賞ということになります。
記録に残すこともめったにないので・・・・
気になった一品を少しづつ投稿してみようと思います。
スマホで撮っています。定期的に展示替えが行われますので、必ず展示されているわけではありません。

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「聖母像(親指のマリア)」は何度か拝見していますが、現在トーハクの本館 特別2室で12月25日(月)まで「親指のマリアとキリシタン遺品 」が開催されています。
とても興味深い企画です。

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重要文化財 聖母像(親指のマリア)
17世紀後期 銅板油彩
長崎奉行所旧蔵品

新井白石が書き残したシドッチの携行品の記録に表れるマリア像。中世においてキリストの死を嘆く聖母の悲しみの色とされた、青色のマントに身を包む。17世紀のフィレンツェで活躍した宗教画家カルロ・ドルチ(1616~87)に酷似する。


宗教画家カルロ・ドルチの作品「悲しみの聖母」は、同じ上野の国立西洋美術館が所蔵していて、人気があります。

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悲しみの聖母 1655年頃 油彩、カンヴァス 82.5 x 67(cm)
国立西洋美術館

ドルチは17世紀フィレンツェを代表する画家です。鮮やかで深みのある色彩と緻密な描写を特徴とし、冷ややかながら甘美な愁いを帯びた、独自に理想化された宗教人物(とりわけ女性)像で人気を博しました。本作の主題は、わが子キリストの運命をめぐって悲しみにくれる聖母マリアという極めて伝統的なもので、ドルチはこれを何枚も制作しています。ドルチ本人も敬虔な信仰の人で、生涯ベネディクトゥス信者会に属していました。

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「親指のマリアとキリシタン遺品 」は興味深い企画と記しました。

平成2年(2014)文京区小日向の切支丹屋敷跡から発掘された人骨が、文京区、国立科学博物館、早稲田大学の調査によって、イタリア人宣教師ジョバンニ・バッティスタ・シドッチ(1667~1714)のものと確認された。新井白石(1657~1725)がまとめたシドッチ尋問記録『西洋紀聞』によると、シドッチはシチリア島パレルモ出身。キリスト教禁制下日本に潜入したところを捕らえられ、切支丹屋敷の地下牢に幽閉されたまま47歳で没した。


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西洋紀聞(写本)
新井白石著
「小宮山氏之蔵書」印記
江戸時代・文政4年(1821)
徳川宗敬氏寄贈

江戸幕府高官で学者の新井白石がシドッチへの尋問をまとめた記録の写本。白石はキリスト教の教養の他、ヨーロッパの状勢、哲学、地理など幅広く尋ねている。その問答からは、文化的背景や立場の異なる二人が互いを敬う姿が浮かび上がってくる。

(それぞれの展示会場のキャプションを引用しています)


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2017.12.05

典雅と奇想―明末清初の中国名画展

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特別展 「典雅と奇想―明末清初の中国名画展」は、
泉屋博古館(六本木)で開催されています。

前期 2017年11月3日(金・祝)~11月19日(日)
後期 11月21日(火)~12月10日(日)

この展覧会は、静嘉堂文庫美術館で開催中の特別展「あこがれの明清絵画 ~日本が愛した中国絵画の名品たち~」(10月28日~12月17日)との連携企画です。

静嘉堂文庫美術館では、明清時代の二大潮流、呉派と浙派の作品、そして日本人画家への継承を検証する展示でしたが、
こちらは明末から清への朝廷移行期に(動乱期に)活躍した画家という視点・・・・
前朝の人民として義を守り、新朝に仕えなかった「遺民」
隠遁生活を送った画家
明、清両朝に仕えた「弐民」
それぞれの画家人生から生まれた典雅な、そして奇想の作品に注目しています。


展覧会の構成は次の通りです。
Ⅰ文人墨戯
Ⅱ明末奇想派
Ⅲ都市と地方
Ⅳ遺民と弐民
Ⅴ明末四和尚

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米万鍾 「寒林訪客図」
明・16-17世紀 橋本コレクション

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呉彬 「渓山絶塵図」
明・万暦43年(1615) 橋本コレクション
呉彬は万暦年間に宮廷画家を務めていたとされ、明代の奇想派を代表する画家。
長大な画面に描かれた重力を無視するようにそびえる奇怪な山容表現は、古画の学習や実景の観察から生み出されたもので、マニエリスティックな造形感覚は明末の豊かで不安定な世相を象徴しているよう。


04
徐渭 「花卉雑画巻」(部分)
明・万暦3年(1575) 東京国立博物館
徐渭は、詩書画や戯曲に優れるも不遇で失意と狂気の放浪生活を送った。
にじみや、かすれを駆使した自由な筆致は激烈な表現から晩年は淡白で柔和な淡墨となる。妻を殺害した罪により六年間に及ぶ獄中生活をへた徐渭は55歳で釈放となる。「史甥」なる人物が酒と河蟹を持ち絵画を求めたのに応じたのがこの作品


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重要文化財 八大山人 「安晩帖」
清・康煕33年(1694) 泉屋博古館


06
米万鍾 「柱石図」
明・17世紀 根津美術館
米万鍾は、呉彬とともに明代の奇想派を代表する画家。
友石、友隠の号からわかるように怪石趣味をもち、彼の収蔵する奇石を巻物に描かせたり、また、奇石だらけの庭「勺園」を築き、それも呉彬に描かせている。


07
龔賢 「山水長巻」(部分)
清・17、世紀 泉屋博古館
龔賢は崑山(江蘇省)の人。全体に均一な淡墨で山水が描かれているが人物を描くことはなく、山や雲や樹木または水辺と屋舎という少ないモチーフが白黒の最低限の色数によって描きだされ、幻想的な空間に寂莫たる山水景が出現している。


08
重要文化財 石濤 「黄山図巻」(部分)
清・康煕38年(1699) 泉屋博古館


HPの解説。
中国の明時代末期(16世紀後期-17世紀前期)は、反乱や飢饉など政治的経済的混乱から不安な時代が続き、ついには北方の異民族であった清の支配へと大きく社会が変動しました。明に仕えた画家たちは追われる中で絵を描く者や新たに清朝に仕えるなど、先の見えない時代の中で創造力を発揮したのです。
この明末清初(16世紀後期~18世紀初)の中国には、主流となった呉派を発展させた正統派の画家が活躍する一方で、彼らの典雅な山水表現に背を向けた異端の画家たちが現れます。呉彬はじめ徐渭や石濤、八大山人から清初の惲寿平など、これらの画家たちは非常に個性的で、人目を驚かすような奇想的ともいえる造形を生みだしました。彼らの作品は、中国絵画史の中では長く等閑視されてきましたが、近年の研究によってその造形的魅力が広く認識されはじめています。
本展は、当館のコレクションを軸として、他の美術館・博物館所蔵の名品優品をこれに加え、「典雅と奇想」という切り口で明末清初の中国絵画を見直し、歴史の変動期に生きた画人たちを紹介するものです。

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2017.12.03

Google Home miniを買ってみました。

Amazon Echoをリクエストしたのですが、なかなか招待状が届かない!

焦れているのですが、近所のヤマダ電機に行ったら、Google Home miniが半額の3000円(税別)で売っていたので、即買い。ビッグカメラにも行ってみたらこちらも同額で売っていました。こういうものって値下がりが激しいのかな~

ということで、「OK Google」と呼びかければ、音声認識が開始するという知識ぐらいはあったので早速試してみました。

勿論ソフトのダウンロードをして、ソフトの指示に従っての設定は必要(ルーターとの接続も含まれます)

最低限の予備知識だけで使えるというのって重要ですよね。

眠れない寒い夜中に布団から手を出さずにラジオ聴けるのって良いかなぁと・・・・・・・

まだ出来ること、試してみますね・・・

Amazon Echoと比較してみるのも面白いかな?と・・・・・・

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2017.12.02

散策中に見かけた草花 (2017年11月)

11月に入ると、咲き始める花は少なくなりました。
早咲きの椿ぐらいでしょうか?
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10月下旬から11月にかけて、菊花展があちらこちらで開催されていました。
20171104

そんな中で、サクラ?が咲いていました。
20171102
アーコレード
英国で育成された品種で、日本では春と秋の二季咲きとなります。


この時期は紅葉狩りの人が殆どですね。
薬師池公園の紅葉です。
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おまけです。
神宮外苑いちょう祭りは、出店、フードコーナーが大幅に拡張されて、花(いちょう)より団子の方も沢山いました。
外国人観光バスも数台停車して、完全に観光地の様相。落ち葉は、大勢の人々に踏まれて、粉末状になって・・・・今後は、お祭り前に行くしかないですね!


青の洞窟には、飲み屋帰りに通過しました。
相変わらずの人出で、床面に移り込むイルミネーションは、余程運がよくなければ遭遇できません。

静止画、動画ともスマホで撮りました。

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2017.12.01

観てきた展覧会備忘録 2017年11月

単色のリズム 韓国の抽象
会期 2017年10月14日(土)~ 12月24日(日)
東京オペラシティー アートギャラリー


「特別展 光彩の巧み」瑠璃・玻璃・七宝
会期 2017年10月21日(土)~12月3日(日 )
五島美術館


あこがれの明清絵画
~日本が愛した中国絵画の名品たち~

会期 2017年10月28日(土)~12月17日(日 )
静嘉堂文庫美術館


パリ♥グラフィック
― ロートレックとアートになった版画・ポスター展

会期 2017年10月18日(水)~2018年1月8日(月・祝)
三菱一号館美術館


シャガール 三次元の世界
会期 2017年9月16日(土)~12月3日(日)
東京ステーションギャラリー


開館35周年記念展 ディエゴ・リベラの時代 メキシコの夢とともに
会期 2017年10月21日(土)~ 12月10日(日)
埼玉県立近代美術館


ゴッホ展 巡りゆく日本の夢
会期 2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝)
東京都美術館


THE ドラえもん展 TOKYO2017
会期 2017年11月1日(水)~2018年1月8日(月・祝)
森アーツセンターギャラリー


安藤忠雄展―挑戦―
会期 2017年9月27日(水)~12月18日(月)
国立新美術館


FUJIFILM SQUARE 開館10周年記念写真展
二十世紀の巨匠
美と崇高の風景写真家 アンセル・アダムス

会期 2017年11月17日(金)~12月6日(水)
FUJIFILM SQUARE


三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館
 (会期終了)
会期 2017年10月7日(土)〜11月26日(日)
渋谷区立松涛美術館


円覚寺宝物風入れ (会期終了)
会期 2017年11月3日(金・祝)~5日(土)

建長寺宝物風入れ (会期終了) 
会期 2017年11月3日(金・祝)~5日(土)

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2017.11.30

美と崇高の風景写真家 アンセル・アダムス展

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FUJIFILM SQUARE 開館10周年記念写真展
「二十世紀の巨匠 美と崇高の風景写真家 アンセル・アダムス」は、
FUJIFILM SQUARE で開催されています。

会期 2017年11月17日(金)~12月6日(水)

絵画でも、彫刻でも、写真も、しっかりした技術と理論を身に着けた作家の作品からは、すんなりと美しさが伝わって来ます。

アンセル・アダムスは、部分的焼き増しなどを繰り返して、様々バリエーションの中から理想のプリントを作成しています。

「ネガは楽譜でありプリントは演奏である」とアンセル・アダムスは述べています。
(アンセル・アダムスは若いころにはピアニストを目指してました)

「写真は撮るものではない作るものだ」

「プリントだけが作家の意図とメッセージを表している」

「写真を撮ることはたやすいが、写真で傑作を生みだすことはどの芸術よりも難しい」

「私は美を信じている。石と水、空気と土、人々とその未来と運命を信じている」


デジタル技術の進歩で、超大画面の作品に圧倒される機会が多いこの頃の写真展。
この展覧会の写真は、普通サイズでもこれだけのスケール感を表現できるのだと、教えてくれました。
モノクロ写真の快調とその光の美しさとともに・・・

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《マンザナールから眺めたウィリアムソン山、1935年》
撮影;アンセル・アダムス 京都国立近代美術館蔵

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《月とハーフドーム、ヨセミテ・ヴァレイ1964年》
撮影;アンセル・アダムス 京都国立近代美術館蔵

04
《月の出、ヘルナンデス、ニューメキシコ、1941年》
撮影;アンセル・アダムス 京都国立近代美術館蔵

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《アンペンス、ニューメキシコ北部、1958年》
撮影;アンセル・アダムス 京都国立近代美術館蔵

HPの解説。
 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)は、今年3月30日に迎えた開館10周年を機に、「写真の過去・現在・未来」を発信するため開館記念写真展を12本開催しています。その1つとして、フジフイルム スクエアでは2017年11月17日(金)から12月6日(水)まで、二十世紀写真の巨匠アンセル・アダムスの作品展を開催します。
 アンセル・アダムスは1920年代後半から約60年にわたりアメリカで活躍した最も著名な写真家の一人です。日本では1970年代から美術画廊や写真専門ギャラリーを通じて本格的に作品が紹介され、日本の写真家に多大な影響をもたらしました。広大な自然の中に見出した美と崇高の風景を精緻なモノクロ写真で表現した作品は、今も写真史上の金字塔として語り継がれています。
 アダムスは1902年、アメリカ、サンフランシスコに生まれました。少年期、人一倍、好奇心旺盛だったアダムスは規律の厳しい学校教育に馴染めず、しかしその一方でピアノ演奏の才能を発揮し、やがてピアニストを目指すまでになりました。また、同時期に家族でヨセミテ渓谷を旅行し、写真を撮ったことから、ヨセミテの自然と写真に強く興味を抱くようになり、写真にも深く傾倒していきました。ピアニスト志望だったアダムスが写真に一生を捧げる決意を固めたのは、1930年に写真家のポール・ストランド(1890-1976)と出会ったことがきっかけでした。アダムスは彼のネガを見た瞬間に啓示を受け、創造的な写真とは何かを直観したといいます。アダムスは完璧なモノクロ写真を制作するための「ゾーン・システム」の発明や、写真市場の成立、写真教育機関の拡充など、写真におけるあらゆる分野の開拓者として現代写真の可能性を切り開き、生涯を通じてその発展に寄与してきました。「ネガは楽譜であり、プリントは演奏である」という、音楽家を志した経験を持つアダムス独自の印象的な格言は現在もよく知られるところです。
 本展は、京都国立近代美術館の協力を得て、同館所蔵の写真コレクションである「ギルバート・コレクション」の中から厳選されたアンセル・アダムス作品約60点を一堂に展示します。風景写真、そして銀塩写真の最高峰として輝き続けるアンセル・アダムスのオリジナル・プリントは、写真表現とは何かという問いに、一つの明確な答えを与えてくれることでしょう。アダムス不朽の名作の数々をこの貴重な機会にご堪能ください。

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2017.11.28

ディエゴ・リベラの時代 メキシコの夢とともに

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開館35周年記念展 「ディエゴ・リベラの時代 メキシコの夢とともに」は、
埼玉県立近代美術館で開催されています。

会期 2017年10月21日(土)~ 12月10日(日)


リベラというと、フリーダ・カーロとの関係で語られることが多かったような気がします(私だけかなぁ~)
そしてメキシコ革命と、壁画運動の中心としての活躍。

この展覧会は、リベラの仕事を軸にして、メキシコ近代美術史の多様性を検証しています。


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リベラは20歳の時ヨーロッパに渡り、様々な絵画表現を学びました。
そしてキュビズムに傾倒、キュビズムの画家としても評価を得ています。
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ディエゴ・リベラ《農地》 1904年 ディエゴ・リベラ生地美術館蔵

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ディエゴ・リベラ《銃を持つ水兵(昼食をとる船乗り》 1914年 ディエゴ・リベラ生家美術館蔵


パリ滞在中に、先住民の末裔が中心となってメキシコ革命(1910年)がおこります。
1921年、帰国したリベラは先住民の暮らしや風習に取材した作品を描くようになります。
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ディエゴ・リベラ《とうもろこしをひく女》 1924年 メキシコ国立美術館蔵

そして「革命の精神を絵画で伝えよう」と壁画運動が起こり、中心的存在となります。
(壁画についてはヴィデオと解説書が用意されています)

原住民の暮らしから革命、そしてメキシコの現在と未来を描くリベラの壁画は、大きな支持を得て国民的画家となります。

私生活では、フリーダと結婚しますが、お互いの強烈な個性のぶつかり合いで・・・困難な結婚生活が続きます(堅い結びつきの時期と疎遠になることの繰り返し)

壁画運動が落ち着くと、リベラの作品は、人物を描いた作品が多くなります。
メキシコ固有の題材を採り入れた風俗画や肖像画においてもリベラは優れた作品を多く残しました。
02 
ディエゴ・リベラ《裸婦とひまわり》 1946年 ベラクルス州立美術館蔵

展覧会の後半はメキシコ美術の動向、普遍性と多様性について紹介しています。

8章に分けて詳しい解説がなされていて、本展に向けての入念な準備がうかがえ勉強になりました。
ただ頭の中が整理しきれなかったのは残念。
私が訪れた11月上旬の段階で図録は完成してませんでした。最近このケース、多いように思うのですが、何故なのでしょうか?

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ディエゴ・リベラ《聖アントニウスの誘惑》 1947年 メキシコ国立美術館蔵

07
レオナール・フジタ《ディエゴ・リベラの肖像》 個人蔵

08
アブラーム・アンフェル《自画像》 1923年 メキシコ国立美術館蔵

09
ラモン・アルバ・デ・ラ・カナル《エストリデンティスタのための建築》 1926年 個人蔵

10
マリア・イスキエルド《巡礼者たち》 1945年 名古屋市美術館蔵

展覧会の構成は次の通りです。
1. プロローグ
2. ヨーロッパ時代のディエゴ・リベラ
3. 壁画へ
4. 野外美術学校/美術教育/民衆芸術
5. メキシコの前衛-エストリデンティスモから¡ 30-30 !へ
6. ディエゴ・リベラをめぐる日本人画家
7. 肖像-人間への眼差し
8. 普遍性と多様性

HPの解説。
 メキシコの美術は革命後の1920‐30年代に独自の展開を遂げて隆盛を極め、世界の注目を集めました。その歴史を語る上で欠かせない画家が、ディエゴ・リベラ(1886-1957)です。画才に恵まれたリベラは10歳の頃から美術学校に通い始め、1907年にヨーロッパに留学すると、キュビスムなどの最先端の画風を試み、ピカソとも交流しました。

 1921年に帰国すると、メキシコの社会の動きに眼を向け、公共空間に絵画を描く「メキシコ壁画運動」に積極的に携わります。また、メキシコ固有の題材を採り入れた風俗画や肖像画においても、優れた作品を数多く残しました。

 メキシコ国立芸術院(INBA)との共同企画によるこの展覧会では、初期から晩年にいたるリベラの画業を油彩画、素描、版画など約30点の作品でたどります。また、リベラの師でありメキシコ近代絵画を拓いたべラスコ、同時代のメキシコの様々な美術動向、リベラと関わりのあったレオナール・フジタや北川民次ら日本人画家も紹介し、メキシコの近代美術が掲げた夢を振り返ります。


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2017.11.25

三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館

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「三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館」は、
渋谷区立松涛美術館で開催されています。


会期 2017年10月7日(土)〜11月26日(日)


会期中進行形の展覧会です。
イベント盛りだくさんですが(でしたが)残念ながら参加できませんでした。
進行形ですから図録は展覧会終了後に発売されます。

白井晟一設計の館(松涛美術館)をアトリエ兼展示室にして「お客さんを招待して公開します!」という感じの展覧会です。
展示会場では、それぞれの作品が、画材が混在していて、ある意味で雑然としていますが、居心地が良くて楽しい空間になっています。
キャプションは皆無ですよ、作家の紹介はありますが・・・・

地下展示室が大広間、2階展示室が客間という設定の様です。
エントランスにもホールにも螺旋階段にも作品が展示されていますから・・・エレベーターで移動すると見逃してしまいますよ!

杉戸洋は「とんぼ と のりしろ」というタイトルの展覧会を東京都美術館で10月9日まで開催していました。
前川國男が作ったを空間を上手く利用していました。

舟越桂は2008年に東京都庭園美術館で「舟越桂 夏の邸宅」を開催、アール・デコ様式の館で不思議な空間を演出していました。

共に展示空間を最大限に生かした展示でした。

三沢厚彦は平塚美術館で2007年に「三沢厚彦ANIMALS+PLUS」を開催。
さながら、かわいい動物園の趣、楽しかった記憶が残ります。

そこに小林正人が加わり、浅田政志が写真家として参加、展示会場では、三沢厚彦の作品を手にした4人のポートレートが展示されています。
チラシの写真も浅田が手掛けました。
家族総出演で、消防士やあらゆる職業などに扮装して作品に仕上げる”あの”写真家です。

明日までですが、散歩がてら「謎の館に」訪れてみたは・・・・・


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1階ホールに展示されている、この作品のみ撮影できます。

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HPの解説です。
三沢厚彦(1961~)は、現代日本を代表する彫刻家のひとりです。鑿や刀を使用する木彫という伝統的な技法によって、樟(クスノキ)の丸太から彫りだされ、油絵具で彩色されたその実物大の動物たち「ANIMALS」。それは、まさしく「anima(魂)」が吹きこまれたかのごとく、なまなましい生命感を漂わせています。
そんなアニマルズたちが今度出現するのは、白井晟一設計による特徴的な建築で知られる渋谷区立松濤美術館です。アニマルズたちは、周囲の空気を振動させるような強い存在感を放ちながら、館内に居場所を見つけ、その建築空間と新たなる関係性をむすんでいきます。
ここを「アニマルハウス 謎の館」と称して、彼らの創造主である三沢も、館の主人として、会期中、館内に居場所を構え、制作したり、展示したりする予定です。さらに親交の深い、注目の作家たち―彫刻家・舟越桂、画家の小林正人と杉戸洋(ひろし)、写真家の浅田政志―を館の中へと招き入れていきます。作家たち、またその作品たち同士の交歓と共鳴によって今後巻き起こる出来事にもご注目ください。


ぼくは動物を等身の大きさでつくってます。素材は樟。鑿と彫刻刀を使って彫り込み、着彩する。そんな風に「Animals」はできます。
この度、渋谷区立松濤美術館で展覧会を開催することになった。独自性に富んだ空間を内包した豪華な私邸のようなその建物は、通常の展示ロジックでは攻略できない濃度があり、妙にわくわくした。これは面白いことができそうだ!訪れた時に、まずタイトルだけ思いついた。アニマルハウス。大好きなアメリカのコメディ映画、アニマルハウスと呼ばれる学生寮に住む、怪人、変人(アニマルみたいな奴等)が繰り広げる物語からとったものだ。
すると、おのずと方向性が見えてきた。ぼくが住人兼主人になって、お客さんを迎えるのはどうか?それで以前から、なにか一緒にやりたいね、って話していた、画家の小林正人さんに声をかけたら、面白そうだね、やろうよ、と。そして小林さんが杉戸はいいぞ、って画家の杉戸洋さんを連れて来てくれた。ぼくは先輩彫刻家の舟越桂さんにお声がけし、へ~、面白そうじゃない、三沢がきめたことだし、いいと思うよ、というありがたいお言葉をいただいた。
どんな展覧会になるんだろう?想像がつかない。白井晟一の設計した館のなかで行われる謎の展覧会。そうか、謎の館。会期中も通して動いていく、展覧会。
そんな展覧会のポスターは、美術館の前でみんなで記念撮影するのが、謎の館らしくいいと思った。誰に撮ってもらおうか?あ、いい写真家がいた、浅田政志さん。そして浅田さんも客人に加わった。
彫刻家と画家と写真家、5人が集まった。僕自身の思いでもあるが、「彫刻と絵画、その間とその先は」というべきものが、館の中で示唆されるべき出来ごととして起こればいいな、と願うのである。両者が個々として存在し、そして溶け合い、次なる瞬間、今までとは全く違う見えかたをする。「アニマルハウス」はそんな体験の出来る場になればいいと思う。なんといっても「謎の館」なのであるから。
しかし、本当のところどうなるのであろうか…。(三沢厚彦)

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2017.11.23

ミッドナイト・イン・パリ(2011年公開映画)

Poster

プロローグで、パリの美しい街並みが映し出されます朝、昼、雨の日、夜景。

ギルとイネズは結婚を約束している。

(ギル)
本当に信じられないよ
世界一の都
パリに来るなんて
見える うっとりするほど
美しい雨のパリ
1920年代を想像してみてよ
芸術家たちが雨のパリで

(イネズ)
なんで いちいち雨なの
濡れるだけじゃない


僕たち 結婚したら
パリに住もうよ


ありえない
アメリカ以外に住むなんて

もしパリに住んで
小説が書けたら
マンネリ映画の
脚本書きともオサラバ
ビバリーヒルズのプール付きの
豪邸なんて まるで未練ない
ここはモネが住んだ場所
パリから30分だ
僕らも住もうよ
小説が売れたら できる

夢に恋してる人

君に恋してるんだよ

パパたちと夕食よ

行こう


ギルは婚約者イネズと共に、彼女の両親の出張に便乗してパリを訪れている。
ギルはハリウッドで売れっ子脚本家。
だが、作家への夢も捨て切れずにいた。
ギルは1920年代の黄金期のパリに憧れていて、ヘミングウェイやピカソがお気に入り。

ギル、イネズそしてイネズの両親とレストランで食事中に、偶然イネズの友人とそのパートナーが現れる。
後日4人でベルサイユを訪れる約束をする(ギルはしぶしぶ応じる)

ベルサイユ、日をおいてロダン美術館?を訪れたときに、夜のワイン試飲会に誘われる。
試飲を済ませて、ダンスに誘われるが・・・いい気分になったギルだけは、歩いてホテルに戻ることにする。
ギルは道に迷ってしまう。
途方に暮れて、階段に座っていると深夜を告げる鐘が鳴る。

すると旧式のプジョーが現れて、車に乗れと誘われる「パーティー」だと・・・
連れて行かれたパーティに現れたのは・・・・フィッツジェラルド夫妻、パーティの主役はジョン・コクトーだと。
ギルとフィッツジェラルド夫妻はパーティをはしご、やがてヘミングウェイが現れる。

今の生活に戻り・・・・ある夜、イネズを誘うが信じてくれない。


夜一人佇んでいると12時を知らせる鐘がが鳴り、そして例のプジョーが現れる。
ヘミングウェイが乗っている。
訪れた家には、ピカソが・・・
そこで出会った恋多き女アドリアナ・・・・モジリアニとも半年暮らしたと、今はピカソと、ヘミングウェイと・・・

ギルはアドリアナに恋してしまう。
アドリアナは、「ベルエポックのパリが好き」と・・・・・

ギルはダリ、マン・レイなどとも会話したりする。

とある夜、「ピカソとは別れた」というアドリアナを誘って夜の街のオープンカフェで話し込んでいると、一台の馬車が現れて・・・
行き先はベルエポックのパリ。

フレンチカンカンを踊るカフェで、アドリアナはピカソが尊敬していたロートレックを見つけて、ギルを伴って挨拶に向かう・・・・さらにゴーギャン、ドガ現れて・・・・


現実と、タイムスリップした時代を往還してこの映画は進行します。
ユーモラスでおしゃれな映画です。
ラストシーンも上手くまとめてます。

登場する芸術家が似ていたり。そうでもなかったり、そんな見方も面白いです。

ミッドナイト・イン・パリ (2011)
MIDNIGHT IN PARIS

上映時間 94分
製作国 スペイン/アメリカ

監督・脚本 ウディ・アレン

出演
オーウェン・ウィルソン (ギル)
レイチェル・マクアダムス (イネズ)
マリオン・コティヤール (アドリアナ)

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2017.11.22

パリ♥グラフィック   ― ロートレックとアートになった版画・ポスター展

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パリ♥グラフィック   ― ロートレックとアートになった版画・ポスター展は、
三菱一号館美術館で開催されています。


会期 2017年10月18日(水)~2018年1月8日(月・祝)...

ロートレックのポスターとパリ、歓楽街、ムーランルージュ・・・イメージが直結します。
そして同時代の画家が思い浮かんできます。
チラシから、そんなイメージを抱いて観に行きました。

実際はロートレックのポスターを導入部に「アートになった版画」に力点を置いた展示のように思いました。
ロートレックそして象徴主義的作品にシンパシーを感じる方には、たまらない企画かもしれません。

そして、この展覧会は、
世界有数の19世紀末版画コレクションを誇るファン・ゴッホ美術館と、トゥールーズ=ロートレックの貴重なポスター、リトグラフコレクションを所蔵する三菱一号館美術館の共同企画でもあります。

展覧会場の最終コーナーには、少数ですがゴッホが収集した浮世絵が展示されています。
保存状態が良く、美しい作品ばかりです。
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この展覧会の作品は「はじめに」の後、2章に分けて展示されています。

はじめに; 高尚(ハイ)から低俗(ロ ー)まで
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(右)ルイ・カリエ=ベルーズ 鍋修理 1882 
油彩、カンヴァス90.0×121.0 cm 個人蔵
ポスターが壁一面に貼られている当時の街並みを描いた、この展覧会導入部に相応しい油彩画。

第 1 章 庶民(ストリート)向けの版画
19世紀末、パリで花開いた大衆文化。
消費社会が進む中で劇場、歓楽街にはポスターが張られ、本の挿絵などのとともにグラフィック・アートによって幅広い人々が日常的に芸術に接するようになりました。 (庶民(ストリート)向けの版画)
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ピエール・ボナール 《「フランス=シャンパン」のためのポスター》 1891年 多色刷りリトグラフ 77.5 ×57.5cm
アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館

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(右)エドゥアール・ヴュイヤール 自転車 1894 多色刷りリトグラフ81.8×60.9 cm
ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)

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ロートレックのリトグラフ(左の三点)

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街並みにロートレックのポスター
音楽が流れて・・・・

第 2 章 知的階層(エリート)向けの版画
一方で、単に複製や情報伝達のための手段でしかなかった版画は、トゥールーズ=ロートレックや世紀末の前衛芸術家たちにより、絵画と同じく芸術の域まで高められ、それらを収集する愛好家も出現しました。(知的階層(エリート)向けの版画)
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フェリックス・ヴァロットン 怠惰 1896 木版25.1×32.9 cm
三菱一号館美術館

03
ヨージェフ・リップル=ローナイ 《村の祭り(画家=版画家集)》 1896年 多色刷りリトグラフ 39.5×53.3cm
アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館

05
ピエール・ボナール 《小さな洗濯女》 1896年 多色刷りリトグラフ 29.4×19.8cm
アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館

07
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック ムーラン・ルージュの女道化師 1897 多色刷りリトグラフ41.0×32.3 cm
ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)

06
モーリス・ドニ 《『アムール(愛)』表紙》 1898年 多色刷りリトグラフ 53.3×43.3cm
三菱一号館美術館

07
(左)ポール・ゴーガン ブルターニュの水浴する人々(「ヴォルピーニ・シリーズ」より) 1889 
ジンコグラフ49.9×64.9 cm ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)
(右)ブルターニュの楽しみ(「ヴォルピーニ・シリーズ」より) 1889
ジンコグラフ49.8×64.8 cm ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)

06
ピエール・ボナール ポール・ヴェルレーヌ『平行して』 1900 リトグラフ、木版、活版印刷30.0×25.5 cm
三菱一号館美術館

(展示会場写真は、内覧会参加時に主催者の許可を得て、スマホで撮影しています)
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館長メッセージ

三菱一号館美術館が、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館と共催で催す本展(既にアムステルダムで開催;2017年3月3日~6月17日)は、世紀末のパリのグラフィック芸術(印刷芸術=すなわちポスターや版画)に焦点をあてています。
19世紀は、美術のあらゆる分野において、それまで西欧美術の根幹をなしていた重厚で壮大な内容と形式が、急速により軽快なものへと変貌を遂げていった時代です。とりわけ、平面の美術つまり絵画は、18世紀末に発明された石版画の技術によって、容易にそのイメージを紙の上に縮小・拡大されて多数複製され、多くの人の手に渡るようになりました。以後、19世紀を通して版画の表現技術は急速に進化し、やがて1880年代以後の世紀末に至って、グラフィック芸術は、創作芸術としての独自の領域を確立するに至ったのです。
この時代のグラフィック作品の見事なコレクションを持つゴッホ美術館と、トゥールーズ=ロートレックやナビ派の重要な作品を所蔵する三菱一号館美術館は、2014年の「ヴァロットン―冷たい炎の画家」展開催においてもパリのオルセー美術館とともに共同主催館となりましたが、今回も緊密な協力体制を組みました。両館の収集作品の特性を生かしながら、眼の肥えた世紀末の愛好家・収集家たちの要請に応えた精緻で高品質の作品と、高まる商業的受容の中でパリの街角や劇場、キャバレーなどで輝いたポスターやパンフレットという二つの方向性を明快に提示します。世紀末のポスター・版画芸術の展開に新たな光を当てる意欲的な本展を、是非ご覧ください。



館長タカハシの納得パリグラ展|パリ♥グラフィック―ロートレックとアートになった版画・ポスター展

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2017.11.19

「光りの教会」実物大再現(安藤忠雄展 挑戦)

国立新美術館で開催中の「安藤忠雄展 挑戦」展が人気です。
非常に練られた大規模展覧会で、インスタレーション的な意味でも楽しめる展覧会です。
私は、4時間以上かけてじっくり見てきました。体力的には疲れました!
安藤忠雄の本展への意気込みを表しているのが「光の教会」の再現ではないでしょうか。

勿論、皆さんカメラ持参で、あるいはスマホで撮影会の様相です。
私はスマホで・・・意識して暗めに撮りました。

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以下、朝日新聞に掲載された「語る」内容の紹介です。

今回の展覧会は、全部自前です。
模型も図録も、自分たちで作った。
「光の教会」(大阪府茨木市、1989年)を原寸で再現したのも、面白い体験を、と思って。
厄介なことに、展示ではなく増築に当たると言うことで作業も建築費も余分にかかった。
元の建築は3500万円ぐらいだったのに今回は7000万円ぐらい。
これも、事務所の自前です。
どこまで馬鹿なことをするかの挑戦でした。
あの教会は、ローマのパンテオンや、ル・コルビジェ設計の礼拝堂をヒントにしてます。
光は、希望やから。

(中略)

(元の教会の)
壁の十字架にはガラスが入っていますが、最初はない予定だった。
風が入ってきて、冬は寒い。その時は身を寄せあって祈るのもいい。
でも、反対されて入れました。
だから、今回は最初の考え通り、ガラスを入れてないんです。

《風が抜け、寒さに耐える建築の提案。それは本人の生い立ちの故ともいえる。》

朝日新聞(2017年10月9日)
語る ―人生の贈り物―
光は、希望やから。


朝日新聞デジタル
光の教会、東京で再現 結婚式も 安藤忠雄さん個展

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