2017.10.21

- 日本人画家が描いた日本の植物 - フローラ ヤポニカ

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日本人が描いた日本の植物 フローラ ヤポニカ」は、
国立科学博物館の日本館1階企画展示室で開催されています。

会期 2017年9月12(火)~12月3日(日)

先月、そして今月も記録的な長雨ですね。
計画していた旅行も延期・・・

路傍に咲く花を探して散策する日が待ち遠しくなってきます。

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ボタニカルアートの展覧会は結構開催されていて、私は大好きです。
科博の日本館企画展示室でも、よく登場します。

画家によっては、背景も描き込んだ作品、単体で描いた作品等それぞれですが、個性があり楽しいものです。

写真では表現できない味わいが堪能できます。
散策中に見つけた花の絵が展示されていると何故か?嬉しくなります。
この企画展、もう一度行きたい!


HPの解説。
日本列島には約6,700種類の陸上植物が自生しています。そのうち約1,800種が、地球上で日本だけに生育している日本固有の植物です。一方私たちの祖先は、野生生物や古く海外から持ち込んだ植物をもとに、食卓や庭を彩る様々な栽培植物を育てあげました。こうした日本の豊かな植物多様性を日本人画家が描いた植物画作品展が、英国キュー王立植物園で2016年9月から2017年3月まで開催されました。本展ではこれらの作品から選んで展示します。また、英国で創刊され、世界の植物画家に大きな影響を与えた『カーティスのボタンカルマガジン』に掲載されたイラストレーションの中から幾つかの原画も展示します。これらの原画は、キュー王立植物園以外では世界で初めての展示となります。

日本人が描いた日本の植物

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キリ ⓒ石川美枝子

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ウンシュウミカン ⓒ冨澤香代子

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ホオノキ ⓒ小西美恵子


『カーティスのボタンカルマガジン』イラストレーション原画

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アサガオ ⓒKew collection

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特別展のついでに立ち寄るという程度に考えがちですが、日本館企画展示室の展示内容は、毎回とても充実しています。

科博の常設展(地球館・日本館)も1日中居ても飽きません、見切れませんね!

特別展 古代アンデス文明展も始まりました。


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2017.10.19

生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ

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「生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ」は、
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催されています。

会期 2017年9月16日(土)~11月12日(日)

この美術館に行く度に数点ずつ東郷青児の作品はチラ見(失礼!)してはいますが、まとめて観るのは久しぶりです。

八王子夢美術館で「東郷青児展 女性礼讃— 大正そして昭和を駆けたモダンボーイ」 と題した企画展が2010年上期に開催され、東郷青児美術館の作品48点が展示されました。
確か?由美かおるさんの素描があったような気がしてますが・・・

最近では、ホテルオークラのチャリティーイベントに《ナース像》という作品が出ていました。
昭和49年の作品ですが、今風なインパクトがあるな~?なんて思いました。
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ナース像 昭和49年(1974) 油彩/カンヴァス 日本赤十字社
(この展覧会には出展されていません)


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東郷は山田耕作との出会いから、山田がドイツから持ち帰った作品の中のからキュビズム、未来派などの欧州前衛芸術の知識を得ました。

そして公募展を始めてまもない第3回二科展(1916年(大正3年))に出品した《パラソルをさせる女》で二科賞を受賞します。19歳のときです。
以降、東郷は国内で最初期の前衛画家とみなされるようになります。
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《パラソルさせる女》 1916年 油彩、キャンヴァス 

1921年(大正10年)に渡仏。
7年間滞在し、生活のために働き続けながら欧州各国を訪れています。
未来派、ドイツ表現主義、アール・デコの環境下、ピカソ、ドュシャン、藤田などと交流します。
パリに腰を落ち着けた東郷は独自のスタイルの作品を模索し、確信を得た作品と自負する《サルタンバンク》を描きます。
ピカソに見せるも芳しい評価は得られなかったそうで・・・・
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《サルタンバンク》  1926年 油彩、キャンヴァス 

1928(昭和3年)に帰国。
帰国した年の二科展に滞欧作23点を特別陳列します。
それらの作品は新傾向と評され受け入れられます。
東郷作品は、まもなくサーカス、芸人から、時代を象徴する科学技術、スポーツやレジャーから取材した作品へと描くテーマが変わっていきます。
さらに、装丁、挿絵、デザインも多く手掛けるようになります。
私生活では、愛人との心中未遂事件や、宇野千代との同棲騒動で注目されることもありました。

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山の幸 1936年 油彩、キャンヴァス
シェラトン都ホテル大阪
展覧会場ではこの作品の隣に藤田嗣治の《海の幸》が展示されています。
当時、京都の丸物百貨店の大食堂に対をなすかたちで掲げられた作品です。

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東郷は二科会の再建に奔走するなか、
宇野千代と別れ、心中未遂事件相手の女性と再婚します。
東郷は仕事の範囲を益々拡げていきながら、
所謂、東郷様式と言われる「淡い色調の瞳と、筆跡を残さない滑らかな肌の女性」を多く手掛けるようになります。

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若い日の思い出 1968年 油彩、キャンヴァス
損保ジャパン日本興亜美術館

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「同時代の空気を描きたい」
後年まで、この考えのもと、制作し続けました。


展示構成は以下の通りです。

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第1章 内的生の燃焼 1915~1928年
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第2章 恋とモダニズム 1928~1930年代前半
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第3章 泰西名画と美人画 1930年代後半~1944年 
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第4章 復興の華 1945~1950年代
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記念撮影コーナー

(展示会場風景写真は主催者の許可を得て撮影しています)
スマホで撮りました。

(HPの解説)
二科会を中心に活動した洋画家・東郷青児(1897-1978)の生誕120年を迎えるにあたり、初公開のプライベートコレクションを含む貴重な作品を全国から集めた特別回顧展を開催します。日本で初めて「未来派風」と呼ばれた前衛的絵画から、構成美と抒情性を兼ね備えた代表作《サルタンバンク》を経て、戦後に広く親しまれた女性像まで、「東郷様式」と呼ばれたスタイルがどのように作られたのかをひもときます。
見どころは、藤田嗣治と対で制作した丸物百貨店の大装飾画など、これまで紹介される機会の少なかった1930年代の作品です。激動の時代に抜群の知名度を誇った画家の多彩な仕事ぶりを、美術作品約60点に出版物や写真などの資料をあわせて振り返ります。

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2017.10.16

運慶 興福寺中金堂再建記念特別展

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運慶展は、
東京国立博物館 平成館で開催されています。

会期2017年9月26日(火)~11月26日(日)

人気の展覧会ですので、混んでいます。
一日かけて運慶と向き合うというのはどうでしょうか?
トーハクの門外に出ない限り再入場できますので・・・

疲れたら展覧会場を出て、本館ソファーでゆっくり休むもよしですし、

こちらもお勧めです。
本館14室で開催されている「運慶展」関連展示
運慶の後継者たち―康円と善派を中心に
会期 2017年8月29日(火) ~ 2017年12月3日(日)

拙ブログ関連投稿はこちら

秋の庭園開放も行われます。
2017年10月24日(火) ~ 2017年12月3日(日)

そして再入場。
私が行った日は、16時30分頃(閉館時間30分前)になるととても空いてきました。
予めじっくり鑑賞したい作品を決めておいて・・この時間帯でそこに向かうといいですよ。

あくまでも私が行った日の状況下でのことですが・・・

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運慶作の仏像は現在31体とされていますが、その中の22体が上野トーハクに集合です。
(展示替えがあります)

特に興福寺北円堂を模した空間は圧巻です。
弥勒如来坐像(写真パネル展示)を背景にして右に無著菩薩立像、左に世親菩薩立像が置かれ、
そして四隅に四天王像が配置されています。
無著菩薩立像と世親菩薩立像は、人気仏像ランキングではトップクラスですね。
大振りな体躯に憂いを帯びて僅か俯く無著、その目は潤んでいるようにも見えます。
正面を見据えた弟の世親の面立ち。

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国宝 無著菩薩立像 運慶作
鎌倉時代 建暦2年(1212)頃
奈良 興福寺

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国宝 世親菩薩立像 運慶作
鎌倉時代 建暦2年(1212)頃
奈良 興福寺

老若男女、置かれた立場、その時の感情で、受け取る思いは異なるでしょうが、この菩薩像から全ての人が何らかのメッセージを感受するはずです。

四天王が 無著菩薩と世親菩薩を四方に立って守ります。
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国宝 四天王立像 
奈良時代 13世紀 奈良 興福寺


運慶の仏像の眼(玉眼)は同じものは無いとされます。
「目は心の鏡」運慶仏の魅力の重要要素ですね。
但し如来には玉眼は使わず彫眼の様です。
そこは分けているのですね。
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国宝 大日如来坐像 運慶作
平安時代 安元2年(1176) 奈良 円城寺
運慶の初期作品で師匠康慶(父親)の下で11か月をかけて作られた。
展示会場に入ると直ぐに展示されています。


八大童子立像はとてもリアルに作られていて、観ていて楽しくなります。
その表情、身体の動きが様々な想像に導いてくれます。
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国宝 八大童子立像 運慶作 
鎌倉時代 建久8年(1197)頃 和歌山 金剛峯寺


この毘沙門天立像はかっこいい~
力強い立派な体に、滑らかな肌を感じさせる美男子、この仏像も人気ですね!
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国宝 毘沙門天立像 運慶作
鎌倉時代 文治2年(1186) 静岡 願成就院


平安から鎌倉へと移り行く時代を背景に、貴族仏教から民衆も含めた大乗への変化の兆しの中、仏像に革命をもたらした運慶は、偉大なる仏師として、偉大な彫刻家として、現在の私たちに感動を与えてくれます。
素晴らしい展示空間に立ち去りがたい思いが募ります。

仏像はお寺で拝見するのが良いのでしょうが・・・360度全周を鑑賞できるのは展覧会展示の素晴らしいところですね。


第1章、第3章含めて慶派の全体像を体感することができるのも、この展覧会での収穫のひとつです。

展示構成は次の通りです。
第1章 運慶を生んだ系譜ー康慶から運慶へ
第2章 運慶の彫刻ーその独創性
第3章 運慶風の展開ー運慶の息子と周辺の仏師

HPの解説。
日本で最も著名な仏師・運慶。卓越した造形力で生きているかのような現実感に富んだ仏像を生み出し、輝かしい彫刻の時代をリードしました。本展は、運慶とゆかりの深い興福寺をはじめ各地から名品を集めて、その生涯の事績を通覧します。さらに運慶の父・康慶、実子・湛慶、康弁ら親子3代の作品を揃え、運慶の作風の樹立から次代の継承までをたどります。


東京国立博物館「運慶」展 第1章「運慶を生んだ系譜 ― 康慶から運慶へ」
InternetMuseum


東京国立博物館「運慶」展 第2章「運慶の彫刻 ― その独創性」
InternetMuseum


東京国立博物館「運慶」展 第3章「運慶風の展開 ― 運慶の息子と周辺の仏師」
InternetMuseum

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2017.10.13

「怖い絵」展

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「怖い絵」展は、
上野の森美術館で開催されています。

会期 2017年10月7日 (土) 〜 12月17日 (日)

先ず記しておきますが、この展覧会、開催当初から大人気で大変混んでいます。
ということで、早々とこんなメッセージがHPに載せられました。

好評につき土・日 開館時間延長いたします。
10月14日より土曜日9:00~20:00、日曜日9:00~18:00に開館時間を延長いたします。

私は平日に行ってきました。決して広いとは言えない会場内、場所によっては人との接触無しには歩けない程混んでいました。

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この展覧会が大人気の要因の一つは、チラシに使われている「レディ・ジェーン・グレイの処刑」でしょう。
この作品を見るだけに行ったとしても満足感を得られるはずです。それほどこの作品は圧倒的にうったえる力を持っています。

堂々とした体躯の執行人、その眼差し。
聖職者に導かれて自らの首を置く台を手探りする目隠しされた少女の動きが哀れで切ない。

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《レディ・ジェーン・グレイの処刑》
ポール・ドラローシュ 1833年 油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵

《中野京子著「怖い絵泣く女扁」より》
左に巨大な円柱があり、宮殿の一間とおぼしき場所で処刑が行われようとしている。その円柱にすがりつき、背中を見せて泣く侍女と、失神しかける侍女。
後者の膝に置かれたマントと、宝石類は、直前までジェーンが身に付けていたものだ。
斬首の際、邪魔になるので脱がねばばならなかった。

若き元女王は真新しい結婚指輪だけを嵌め、サテンの艶やかな純白ドレスは花嫁衣装のようでもあり、自己の潔白を主張するかのようでもある。
目隠しをされたため、首を置く台のありかがわからず手探りするのを、中年の司祭が包み込むように導こうとしている。

台には鉄輪がはめられており、動かないように鎖で床に固定されている。
ジェーンの身分を考慮した房付きの豪華なクッションが足元にあり、ここに腹這いとなって首を差し出すのだ。
床には黒い布が敷かれ、その上に血を吸うための藁が撒いてある。
若々しく清楚な白い肌のこの少女は、一瞬後には血まみれの首なし死体となって、長々と横たわっているのだ。
そこまで想像させて、この残酷な絵は美しく戦慄的である。

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中野氏は仰言います。
「絵は感じるよりも知った方が面白いですよ」
会場では、丁寧な解説を読みながらの鑑賞になります。
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 神話と聖書 
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《オデッセウスに杯を差し出すキルケー》
ジョン・ウィリアム・ウォルターハウス 1891年 油彩・カンヴァス オールダム美術館蔵

第2章 悪魔、地獄、怪物
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《悪夢》
ヘンリー・フューズリ 1800-10年頃 油彩・カンヴァス ヴァッサー大学 フランシス・リーマン・ロブ・アート・センター

第3章 異界と幻視
05
《そして妖精たちは服を持って逃げた》
チャールズ・シムズ 1918-19年頃 油彩・カンヴァス リーズ美術館蔵

第4章 現実
07
《切り裂きジャックの寝室》
ウオルター・リチャード・シツカート 1906-04年 油彩・カンヴァス マンチェスター美術館蔵

第5章 崇高の風景
06
《ドルバダーン城》
ジョセフ・マロード・ウイリアム・ターナー 1800年 油彩・カンヴァス ロイヤルアカデミー蔵

第6章歴史
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メデューズ号の筏(テアドール・ジェリコー作品の模写)
ジャック=エドゥアール・ジャピオ 1854年 油彩・カンヴァス ボルドー美術館蔵

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HPの解説(展覧会概要)
ドイツ文学者・中野京子氏が2007年に上梓した『怖い絵』は、「恐怖」をキーワードに西洋美術史に登場する様々な名画の場面を読み解き、隠されたストーリーを魅力的に伝える本としてベストセラーとなり多方面で大きな反響を呼びました。
同書の第一巻が発行されてから10周年を記念して開催する本展は、シリーズで取り上げた作品を筆頭に「恐怖」を主題とする傑作を選び出しテーマごとに展示します。

視覚的に直接「怖さ」が伝わるものから、歴史的背景やシチュエーションを知ることによってはじめて「怖さ」を感じるものまで、普段私たちが美術に求める「美」にも匹敵する「恐怖」の魅力を余すことなく紹介する、今までにない展覧会です。


HPの動画

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2017.10.12

上野動物園のニシゴリラのモモコが出産しました!

上野の森美術館に展覧会を観に行ったついでに?
上野動物園に寄り道しました。

大好きな「ゴリラの森」に行ったら・・・「おめでた」の張り紙ががありました!

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ニシゴリラ「モモコ」が、2017年10月9日9時22分ごろ、1頭を出産しました。


うわぁ~モモコと赤ちゃんのツーショット写真撮りたい!
とスマホで狙いを定め、待ち続けましたが・・・・・モモコは赤ちゃんを抱え込んだ状態で動く気配なし。

3時半過ぎに、後ろ姿だけ見せて畜舎に帰ってしまいました。

常連さんは「食事の時間に見ることができた」と言ってました。

シャンシャン(香香)とモモコの赤ちゃん(性別は未だわからない)が見られる日を楽しみに待ちます。

上野動物園ニュース

2017.10.10:ニシゴリラのモモコが出産しました!

の中に赤ちゃんの写真が載ってますよ。
可愛い!!


モモコは赤ちゃんを抱えて動きません。
お母さんの周りで遊んでいるのは、娘の「コモモ」(お姉ちゃん)と「モモカ」でしょうか。
お母さんに気を使って行動しています。
可愛くて!お利口ですね!


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2017.10.09

横濱ジャズプロムナード2017

スケジュールの関係で、今年、チケットは購入しませんでした。
8日(日)の午後数時間、街頭ライブを見て、聴いてきました。
何しろ、ホール、街頭、ジャズクラブを含めると、50か所程度で公演が行われます。
公演場所(地域)も広いですから、絞らないと・・・大変です。

まぁ、今年もみなとみらい、ランドマーク中心に見て聴いてきました。
小学生から大学生、高齢の方、老若男女の演奏家が集合。
技量も、演奏スタイルもそれぞれで、楽しいですよ。

プロの演奏は勿論楽しいですが、アマチュアバンドの演奏も毎年楽しみにしています。

以下、スマホで撮ってきました。

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運河パーク


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カップヌードルミュージアムパーク


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クイーンズパーク


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クイーンズサークル


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ランドマークプラザ サカタのタネ ガーデンスクエア


静止画と動画が含まれています。
音量にご注意ください。

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2017.10.07

池田学展 The Pen―凝縮の宇宙―

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「池田学展 The Pen―凝縮の宇宙―」は、
日本橋高島屋 8階 ホールで開催されています。

会期 2017年9月27日(水)~10月9日(月・祝)

あらゆる意味を含めて「気が遠くなるような・・・・」という表現が脳裏に浮かびます。
池田の作品は、1mmにも満たないペン先の線で下絵もなく只管描きつづけて出来上がります。
池田学の幼少期の作品から最新作品までを網羅した注目の展覧会です。

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アメリカの美術館に滞在しながら3年かけて制作した新作「誕生」は縦3m×横4mの大作です。
東日本大震災がきっかけとなった作品ですが、そこには神羅万象、時空を超えた世界が詰まっています。
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《誕生》部分 2013-2016年 紙にペン、インク、透明水彩 佐賀県立美術館


HPには、下記の但し書きがありました。
「池田学展 The Pen―凝縮の宇宙―」は、多くのお客様にご来場いただいており、終日大変混雑しております。ご入場までにお時間を頂戴しておりますので、あらかじめご了承ください。

皆さん、画面にへばりついてじっくり楽しんでいて、行列が動きません。
「じっくり楽しみたい」
皆さん同じ気持ちですね!
単眼鏡、双眼鏡、拡大鏡持参の方も見かけました。
私も単眼鏡持参でした。

細密も時空を超えた表現も、現代作家の作品にはよく見かけますが・・・池田学の作品は桁外れですね!


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《興亡史》 2006年 紙にペン、インク  高橋コレクション蔵

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《巌の王》(部分) 1998年 紙にペン、インク  おぶせミュージアム・中島千波館蔵

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《Gate>》 2010年 紙にペン、インク 個人蔵

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2017.10.06

カズオ・イシグロ氏 文学賞(ノーベル賞)

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朝日新聞朝刊一面に大々的に掲載されていますね!

「日の名残り」「わたしを離さないで」と、作品名が大きく記されています。
私は、この2作品しか読んでいませんが、素晴らしい小説です。

受賞理由は「人と世界のつながりという幻想の下に口を開けた暗い深淵を、感情豊かにうったえる作品群で描いてきた」とされた。

アカデミーのサラ・ダニウス事務局長は「ジェーン・オースティン」とフランツ・カフカをまぜるとカズオイ・シグロになる。そこにマルセル・プルースト少しだけまぜるとイシグロの作品になる。彼は非常に誠実な作家で、彼自身の美学の宇宙を作り上げた」とたたえた。

イシグロさんは英BBCの取材に「最高の栄誉。偉大なる作家たちの歩みに加わることを意味するからこそ素晴らしい表彰だ」と話した。

「とても不確実な時代に、もし私が何らかの前向きな空気を作ることができたとしたら、とても感動的だ」とも・・・


数年前「わたしを離さないで」映画化とともに、多くのメディアで取り上げられることがありました。

拙ブログにも関連記事を投稿しました。
よろしければご参考ください。

書店では、早速カズオ・イシグ本の平積みが始まるでしょうが、少し落ち着いたら他の作品んも読んでみようかな?


下記クリックで、投稿記事にジャンプします。

カズオ・イシグロ著 日の名残り

Hinonagori


映画(DVD) 日の名残り

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カズオ・イシグロ著 わたしを離さないで

Isigurowatasiwo


映画(DVD) わたしを離さないで

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2017.10.03

散策中に見かけた草花 (2017年9月)

写真はスマホで撮っていますが、9月に見かけた花はつぶらなものが比較的多く、焦点を合わせるのに苦労しました。スマホの限界を感じて、ある程度で諦めました。
三脚にマクロレンズの出番ですかね?
これからも、スマホで撮るつもりですが・・・・・

散策地域は限定的です。
過去に同様の花の写真を投稿していますが、写真そのものは、タイトル記載年月に撮ったものを載せています。

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うけら(宇家良)
戀しけば 袖も振らむを 武蔵野の
おけらが花の 色に出なゆめ
―萬葉集―
口譯 もし、恋しくなったら 袖を振って私のことを呼んでください。あなたは武蔵野のうけらのように恋心を表に出したりしないでください。決して。

20170902
やなぎたで(柳蓼)
「蓼食う虫も好き好き」の語源となった。

20170903
はぎ(萩)  マメ科


201709011
ぬすびとはぎ(盗人萩)
ハギに似た花を付け、実の形が盗人の「忍び足」の形に似ている事から名付けられた。実は毛が密生していて衣服に張り付く。果実が泥棒の足に似る。

20170913
なんてんはぎ(南天萩)
葉が南天に花が萩に似ていることから命名。

20170904
つりばな(吊花)  にししぎ科

20170905
きんもくせい(金木犀)  モクセイ科

20170906
みずひき(水引)  タデ科
祝儀袋などのほもひも(水引)に似ていることが名の由来。

20170908
たますだれ(玉簾) ひがんばな科
名前の由来は、白く美しい花を「玉」に、葉が集まっているようすを「簾」にたとえて付けられた。
全草が有毒。

20170912
さらしなしょうま(晒菜升麻) きんぽうげ科
若菜を茹でて水にさらして食べたことが名の由来

20170910
いちし(壹師) ひがんばな(彼岸花)
路の邊の いちしの花の いちしろく
人皆知りぬ 我が戀ひ妻は
―作主不詳―萬葉集
(口譯)道端のいちしの花のように、はっきりとみんなに
知れ渡ってしまった。私の愛している妻のことを。

20170914
そば(蕎麦)  タデ科 そば属


ダリアも咲き誇っていました。
町田ダリア園に行ってきました。

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2017.10.02

観てきた展覧会備忘録 2017年9月

フランス人間国宝展
会期 2017年9月12日(火) ~11月26日(日)
東京国立博物館表慶館


博物館でアジアの旅「マジカル・アジア」
会期 2017年9月5日(火)~2017年10月15日(日) 
東京国立博物館東洋館


サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで
会期 2017年7月5日(水)~10月23日(月)
国立新美術館森美術館(共催)


生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ
会期 2017年9月16日(土)~11月12日(日)
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館


ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信
会期 2017年9月6日(水)~ 10月23日(月)
千葉市美術館


[没後500年記念]レオナルド・ダ・ヴィンチ展
会期 2017年8月2日(水)~10月15日(日)
そごう美術館


日産アートアワード2017
会期 2017年9月16日(土)~11月5日(日)
*休館日:第2・第4木曜日
日産アートアワード


「深海2017~最深研究でせまる”生命”と”地球”~」
会期  2017年7月11日(火)~10月1日(日)
国立科学博物館


「宮崎進-すべてが沁みる大地-」
会期 2017年7月15日(土)~10月9日(月)
多摩美術大学美術館

上村松園 ―美人画の精華―
会期 2017年8月29日(火)~10月22日(日)
山種美術館

18世紀の古伊万里―逸品再発見Ⅱ―展
会期 2017年9月15日(金)~12月20日(水)
戸栗美術館

そこまでやるか「壮大なプロジェクト」展
会期 2017年6月23日(金)- 10月1日(日)
21_21 DESIGN SIGHT


畠中光享コレクション インドに咲く染と織の華 (会期終了)
会期 2017年8月8日(火)〜9月24日(日)
渋谷区立松涛美術館


第20回文化庁メディア芸術祭受賞作品展 (会期終了)
会期 2017年9月16日(土)~9月28日(木)
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]東京オペラシティ アートギャラリー 

六本木アートナイト2017
会期 2017年9月30日~10月1日

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2017.10.01

六本木アートナイト2017

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六本木アートナイト2017に行ってきました。

会期 2017年9月30日~10月1日

今年も行ってきました。
夕方から数時間見て回りました。
あまり長くいられなかったので、これからが本番なのに・・・と思いながら帰路につきました。

今年のテーマは「未来ノマツリ」です。
「祭〈マツリ〉」という言葉から、どのようなことをイメージされますか。一般的には「感謝や祈り、慰霊のために神仏および祖先をまつる行為」と定義されていますが、近年は音楽フェスティバルやアートフェアも広く祭と位置付けられています。共通しているのは、人々が集い非日常的な体験を共有し、文化を未来へ伝えること、つまりひとつのコミュニケーション・プラットホームと言えるでしょう。今年の「六本木アートナイト2017」は、アジアを中心に世界から彩り豊かなアーとやパフォーマンスが集まり、新しくクリエイティブな「未来のマツリ」を目指します。(HPから)


以下、動画にまとめました。

こちらは、動画と静止画が混在しています。
音量にご注意下さい。


六本木アートナイト2017キックオフセレモニーの後に開催された公演です。

今年のメインプログラムアーティストの蜷川実花演出のスペシャルパフォーマンス。
Tokyo Followes1を舞台にして(背景にして)行われました。

例年通り、大混雑で押されながら撮っています。
見ずらい箇所が多々ありますがご理解ください。
ミラーレス一眼で撮りました。

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2017.09.28

宮崎進-すべてが沁みる大地-

2017

「宮崎進-すべてが沁みる大地-」は、
多摩美術大学美術館で開催されています。

会期 2017年7月15日(土)~10月9日(月)

「私はこの布に特別の愛着と何よりも物質としての存在感や材質を越えた不思議な生命のようなものを感じるのである」
宮崎進は作品に麻布を多用しています。
若き日の4年間をシベリアの抑留所で過ごした宮崎進にとってこの布(ドンゴロス(麻袋))は、絵を描くときのカンヴァス代わりでもありました。

宮崎進の創作意欲の根底には、あの大戦での体験、人々の風景があります。
過酷な極寒の大地。
劣悪な環境に、衰弱死した、逃走し損ねて死んだ、発狂した仲間たち・・・・

彫刻も含めた立体作品、平面作品(ミクストメディア)で構成された
4ヶ所の展示空間それぞれが、とても説得力のある空間です。

立体作品「風に吹かれて」を中心にした展示室は圧巻です。


201701
.「ヒロシマ」この大地の上で
2006年 油絵具、ミクストメディア、麻布、合板 広島市現代美術館蔵

201702
花咲く大地
2008年 ミクストメディア、麻布、合板 公益財団法人東日本鉄道文化財団蔵

201703
習作「ヒロシマ」記憶と祈り
2005年 コンテ、紙 神奈川県立近代美術館蔵

201704
LAND すべてが沁みる大地
2006年頃 油絵具、麻布、合板 個人蔵

201705
生きるもの
1990年 油絵具、ミクストメディア、麻布、合板 広島市立大学蔵 

201706

1998年 石膏、鉄、木 個人蔵 


HPの解説。
宮崎進(1922~)は、近代社会の不条理を抱えながら従軍した第二次世界大戦後、過酷なシベリア抑留体験により昇華された戦渦による加害と被害の確執を超え、人間とは、生命とは何かという命題に、自らの美術表現で挑み続けています。2009年に多摩美術大学美術館にて、初期からの作品による「宮崎進-漂泊 Wandering-」展を開催しました。今回はそれに続く1990年代以降の作品を展示します。平面作品と立体作品、および数多くのドローイングやモノタイプ作品から響き渡る芸術家のエネルギー、過去への情景や悔悟、記憶や記録ではない表現する「今」を問い、生きる歓びを詠い、あらゆる想いが大地に沁みゆく宮崎の作品をご堪能下さい。

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2017.09.25

歴史秘話ヒストリア「おんなは赤で輝く 北斎の娘・お栄と名画のミステリー」

歴史秘話ヒストリア「女は赤で輝く 北斎の娘・お栄と名画のミステリー」を偶然観ることができました。

●本放送 平成29年 9月22日(金) 20:00~20:43 NHK総合 全国
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葛飾応為(お栄)の作品は、結構展覧会に出展されることがあり、それなりに見てきましたが、体系的に全体像を理解しようと思たことはありませんでした。

「最新の科学と超高精細4K映像で、北斎の絵にひそむお栄の影を 、その謎に迫ります」とあるように、この番組は、絵師としての特徴、違いも含めて「お栄」と北斎の関係を、分かり易くまとめてあります。

娘時代から北斎の手伝いをしていた天才絵師「お栄」は、北斎を「おーい」「おーい」と呼んでいたことから「応為」と絵師としての名前を与えられたそうですが・・
「お栄」は結婚しますが、家事は一切せず等々で?嫁ぎ先から出戻ります。
そして北斎の手伝いをしながら、得意の「美人画」で「赤」と「光と影」を盛り込み、独創的な世界をつくりあげていき
ます。

晩年、北斎は奢侈を諌める風潮の江戸を離れ「お栄」を伴って、信州小布施の地を訪れ、思う存分絵の制作に勤しみます。

番組後半で、信州・小布施を井上あさひアナが訪ねます。

今年の7月に私も小布施に行ってきました。
投稿記事は以下です、よろしければご覧ください。
北斎ゆかりの地「小布施」に行ってきました。 2017年7月

再放送の予定を次に記しますので、興味のある方は是非。
●再放送 平成29年10月 8日(日)
※土曜深夜 0:05~0:48総合全国
※上の放送予定は変更されることがあります。当日の新聞・最寄りの放送局のHPなどでご確認ください。

番組内容の詳細や再放送予定など・・・
歴史秘話ヒストリアのHPはこちら
予告編はこちらで観られます

(HPから)
世界の巨匠、葛飾北斎。その北斎に「影武者」がいた!?「影武者」とは、葛飾応為(かつしか・おうい)、すなわち娘のお栄(おえい)。ふたりはまさに“光と影”。浮世絵に隠されたお栄の痕跡を4K映像と最新の科学調査で徹底検証!さらに、お栄が晩年の北斎とともに滞在した信州・小布施を井上あさひアナが探訪。北斎最後の大作と、そこに込められたお栄の創作への情熱に触れる。謎の天才絵師・お栄と父・北斎の絆の物語。

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2017.09.22

ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション

2017

「ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション」は、
東京都美術館で開催されています。

2017年7月20日(木)~10月9日(月・祝)

ボストン美術館の成り立ち、そして重要な役割を果たしてきた数々のコレクターの物語に光を当てながら作品を紹介しています。
古代エジプト美術 、 中国美術、 日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、 現代美術、合わせて80点の秀品ばかりを集めての展示です。
十分楽しめる展覧会です。

展覧会場内で、人だかりが動かないのは、「英一蝶の涅槃図」とフィンセント・ファン・ゴッホのルーラン夫妻の前です。中国絵画も人気です。

ルーラン夫妻の画像は、展覧会出口からエスカレーターに向かう所にある記念撮影コーナーにも使われています。
201709

「英一蝶の巨大涅槃図、約170年ぶりの修理を経て、初の里帰り!」
1年に及ぶ本格的な解体修理を経て高さは約4.8mにもなる巨大涅槃は見事に蘇りました。
(修理過程を紹介した資料も展示されています)

下記にチラシを参考にしたミニ解説を記しますのでご参考までに。
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英一蝶 涅槃図 正徳3年(1713)1幅、紙本着色

釈迦は長い布教の旅の途中、自らの死期を悟り、クシナガラに向かう。

釈迦が涅槃に入った2月15日の満月のもと。
涅槃の舞台となったクシナガラに川は流れる(跋堤河)

釈迦は頭を北に、顔を西に向けて宝台に横たわり、人々に最後の説法を行い、80歳で涅槃に入った。
枕元には布教の旅を象徴する仏鉢が置かれ、沙羅双樹には錫杖が掛けられている。

阿那律(十大弟子の一人)から釈迦入滅の知らせを受け、摩耶夫人(釈迦の母)が馳せ参じる。

周囲では・・
十大弟子の一人阿難が、悲しみに耐えられず気絶した(あるいは急遽駆けつけて昏倒する)姿で描かれている。
阿難は美男子であったといわれ、色白で若く表現されている。

三面で左右の手に太陽と月をいただく、八部衆のひとつ阿修羅がいる。

最後の供養者の純陀の手には釈迦に捧げる山盛りの飯。

入滅の知らせに集まった沢山の動物が嘆き悲しむ様子が描かれている。

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展覧会の構成は以下の通りです。
I 異国を旅したボストニアンたち
1 古代エジプト美術
2 中国美術
3 日本美術

II 「グランド・ツアー」─ヨーロッパ美術を集めたボストニアンたち
4 フランス絵画

II Iアメリカン・ドリーム─自国の美術を収集するボストニアンたち
5 アメリカ絵画

IV 同時代の美術へ─未来に向かう美術館
6 版画・写真
7 現代美術

HPの解説。
世界有数の規模と質を誇るボストン美術館のコレクションは、国や政府機関の経済的援助を受けず、ボストン市民、個人コレクターや企業とともに築かれています。本展では、美術館を支えてきた数々のコレクターの物語に光を当てながら、発掘調査隊の成果を含む古代エジプト美術から、歌麿や蕭白らによる日本・中国美術の名品、ボストン市民の愛したモネやファン・ゴッホを含むフランス絵画のほか、現代美術までを選りすぐりの80点でご紹介します。

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ボストン美術館の至宝展「古代エジプト美術」
InternetMuseum


ボストン美術館の至宝展「中国美術」「日本美術」
InternetMuseum


ボストン美術館の至宝展「フランス絵画」
nternetMuseum


ボストン美術館の至宝展「アメリカ絵画」「版画・写真」
InternetMuseum

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2017.09.20

ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信

2017


「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」は、
千葉市美術館で開催されています。

会期 2017年9月6日(水)~ 10月23日(月)

ボストン美術館所蔵の浮世絵は、質・量ともに世界第一級のコレクションとして有名で、過去に何度も関連する企画展が開催されています。

私も、かつて開催された企画展の図録を数冊持っていますが、今回来ている作品の中には、過去の展覧会に出展されていて図録に掲載されている作品も相当数あります。

「鈴木春信って良いな~」と展覧会に行く度に思っていたので・・・ 混雑する前にと思って行ってきました。
版画は、小振りでっすから混雑すると疲れますよね?

この展覧会のキャプションにも登場する「優美」という表現「上品で、控えめな美しさを持っているさま、美しさの中に落ち着きがあり、好ましい感じを与えるさま」と辞書にはありますが、春信の美人画にピタリの表現だと思います。歌麿、清長も好きですが、どこか気取った洗練された趣を感じますよね。

最も春信らしと感じるのは「Chapter 3 江戸の恋人たち」の作品ですね。
この情景は、ある意味とても新鮮です。


展覧会の構成は以下の通りです。

Prologue
春信を育んだ時代と初期の作品
春信は宝暦10年(1760)頃、主に鳥居清満(.1735-85)に私淑して、役者絵の世界でデビューしたらしい。
「我は大和絵師なり、何ぞ河原者(役者)の形を画くにたえんや」と言ったとされ、明和期(1749-4823)にはほぼ美人画に集中している。
Prologueでは、春信を導いた先行絵師たちの紅絵や紅摺絵を中心に、春信の希少な初期作品も展示。
02_2
鳥居清満(1735–85) 「名古屋小山三 坂東彦三郎 薪水」
宝暦9年(1759)11月 細判紅摺絵

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鈴木春信 「風流やつし七小町 かよひ」
宝暦(1751-64)末期 細判紅摺絵

Chapter 1
絵暦交換会の流行と錦絵の誕生
錦絵は、明和期の初め、武家や裕福な商人の趣味人たちを中心に、私的な摺物である絵暦の交換会が流行したのがきっかけで誕生した。
春信による絵暦の高度な多色木版画の美しさに目をつけた版元たちは、その版木を求め、制作依頼者の名前や暦を削って商品化した。
錦織のように美しい絵「吾妻(東)錦絵」の誕生です。
03
鈴木春信 夕立
明和2年(1765)絵暦 中判摺物

04
鈴木春信 お百度参りの女
明和2年(1765)絵暦 中判摺物

05
鈴木春信 外出の支度
もと明和2年(1765)絵暦 中判錦絵

Chapter 2
絵を読む楽しみ
春信の当世風俗を描く作品の中には、古典物語や故事の名場面をひそませた「見立絵」「やつし絵」が多く含まれている。
高級な紙や絵具を使った春信の錦絵は高価であったと考えられ、また見立絵は知識がなければ読み解くことができないということも相まって、限られた享受者、趣味人にとって魅力的だった。
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鈴木春信 いばらき屋店先(見立渡辺綱と茨木童子)
明和4-5年(1767-68)頃 中判錦絵

Chapter 3
江戸の恋人たち
春信の作品には、若い男女の恋を描いた多くの絵が名品として知られている。
優美な柄の振り袖姿の娘と前髪を残した若衆髷の男はともに華奢な体形で描かれていて、合わせた視線と共に淡い恋心を想わせる。
10
鈴木春信 「寄菊」夜菊を折り取る男女
明和6-7年(1769-70)頃 中判錦絵

11
鈴木春信 伊達虚無僧姿の男女
明和6-7年(1769-70)頃 大判錦絵

Chapter 4
日常を愛おしむ
江戸時代が誕生して150年あまり、春信は太平の世を謳歌する穏やかな日常を主題とした作品を残している。
愛情を注ぐ母親と無邪気に遊ぶ子供の姿を描いた浮世絵を多くの人が購入し楽しんだ。
09
鈴木春信 五常「智」
明和4年(1767)9月 中判錦絵

Chapter 5
江戸の今を描く
裕福な知識層の趣味人を対象に作品を制作していた春信ですが、明和5年(1768)から、当世の興味を直接刺激する作品で錦絵を大衆層にまで広めていく。
町で評判の茶屋の娘や吉原に実在する遊女などを主人公とした錦絵を制作している。
このようなな春信の方向性は、その後の錦絵の展開に大きな影響を与えた。
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鈴木春信 遊女と禿と猿
明和4-5年(1767-68)頃 中判錦絵

Epilogue
春信を慕う
人気絶頂の絵師春信が急逝する。(明和7年(1770)6月)
明和6、7年頃から春信に倣う錦絵を描いていた浮世絵師たちは、需要にこたえて没後数年はその画風を大きく変えることはなかった。
やがて自らの画風を確立した磯田湖龍斎、司馬江漢(鈴木春重)勝川春章、北尾重政らも春信画風を慕い倣った錦絵を描いている。司馬江漢などは春信の名で偽物を制作していたことを告白している。
春信が没して20年後の寛政期に活躍した歌川喜多暦(?-1806)は春信の後継者を自負した。
08
喜多川歌麿(?-1806) 伊達虚無僧姿の男女
寛政6年(1794)頃 大判錦絵

HPの解説。
鈴木春信(1725?-70)は、高度な多色摺木版画、すなわち錦絵誕生の頃に第一人者として活躍した浮世絵師です。
  若い恋人たち、母と子、さりげない日常の生活の景、古典主題から発想された見立絵・やつし絵など、春信は小さな画面の中に詩的で洗練されたイメージを豊かに表現しました。江戸の評判娘や名所を主題に取り入れ、錦絵の大衆化に貢献したことでも知られています。上質な紙に色彩を重ねた木版の温かな風合い、主題にも工夫を凝らした春信の作品は、見る者に深い安らぎと至福のひとときを与えてくれることでしょう。

 この展覧会では、質・量ともに世界第一級の浮世絵コレクションを誇るボストン美術館の所蔵品より、活躍の様子をほぼ網羅する春信の作品とともに、この絵師を育んだ時代の気風を伝える他の絵師の作品を加えた約150点により構成されます。希少な春信の作品は、8割以上が海外に所蔵され、日本国内で作品を見る機会は大変限られています。
  本展は、2002年に千葉市美術館で開催された「青春の浮世絵師 鈴木春信」以来、15年ぶりに春信を紹介する展覧会となります。本物と出会える最高の機会を是非お楽しみください。


13
記念撮影コーナーもあります。

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