2018.05.25

宋磁 ―神秘のやきもの

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「宋磁 ―神秘のやきもの」は、
出光美術館で開催されています。

開催期間 2018年4月21日(土)~6月10日(日)

宋磁はシンプルなフォルムと釉薬の微妙な色調、そして抑え気味の艶。
この辺の微妙な調和が作品の魅力ですね。
シンプルだからこそ、チョットした破綻が決定的な作品価値の差になってしまいますね。

この展覧会では、多様な宋磁窯の作品を展示し詳しく解説しています。
〈定窯〉〈磁州窯〉〈遼磁〉〈耀州窯〉〈鈞窯〉〈景徳鎮窯〉〈越州窯〉〈官窯〉〈龍泉窯〉〈地方窯〉
宋磁の多様性、全体像を理解するうえでも貴重な展覧会だと思いました。


展覧会の構成は以下の通りです。
第一章 宋磁の世界 ―神秘のやきもの
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青磁浮牡丹不遊環耳瓶 中国 南宋時代 出光美術館
中国では北宋時代に博古趣味により、中国古代の祭祀などに用いた青銅器が作られた。南宋時代においてもその動向は継承され、ますます洗練されていく。
一方本作品は古い時代にはあまり見られないタイプの青銅器の瓶に倣った龍泉窯で作られた砧青磁の瓶(花生)である。全体に厚くかけられた釉は鮮やかな粉青色を呈する。唐物と称された中国の文物は鎌倉時代以降わが国でも珍重され多くの人々を魅了してきた。(展示キャプションから)

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白磁長頸瓶 中国 金時代 定窯 出光美術館

第二章 多様なる宋磁 ―窯系・様式美の展開
〈定窯〉
〈磁州窯〉
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褐釉刻花牡丹文梅瓶 中国 金時代 磁州窯系 出光美術館

〈遼磁〉
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白地緑彩草花文長頸瓶 中国 遼時代 乾瓦窯 出光美術館
白磁の背景に線刻により飾り気なく表された草花文の上に緑釉がかけられたら遼三彩とも称される鉛釉陶器に属する長頸瓶である。
地味ながらも力強くのびてゆく草花の意匠は宋時代の中原の陶磁器にはほとんど見られない遼磁の特徴ともいえる。
日本ではこの草花文を「葱坊主」と呼び鑑賞を楽しんだ。(展示キャプションから)

[トピック展示 1 ] 宋磁の広がり ~新たなるやきものの創出への導き~
〈耀州窯〉
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青磁刻花牡丹文壺 中国 北宋時代 耀州窯 出光美術館

〈鈞窯〉
[トピック展示 2 ] 絵画の中の宋磁
〈景徳鎮窯〉
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青白磁刻花牡丹唐草文吐魯瓶 一対 中国 北宋時代 景徳鎮窯 出光美術館
その形は唐の詩人李白が携えていた酒瓶に似ていたとされることから「太白樽型(李白の酒瓶)」とも言われる。
胴には一面に細かく丁寧に牡丹唐草文が比較的深く彫られ、その周りを櫛文で埋めており文様の凹凸が明瞭でメリハリのある意匠となっている。(展示キャプションから)

〈越州窯〉
〈官窯〉〉
[トピック展示 4 ] 宋磁の茶碗
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青磁碗 中国 南宋時代 龍泉窯 出光美術館
天目形を呈した青磁碗である。小さな底部でロート状に開きながら立ち上がり口縁下で一度ややすぼまり、口縁端部にかけて外に広がるいわゆるスッポン口を呈する。
厚くかけられた青磁釉は全体に施釉され、その後高台脇、畳付を釉剝ぎしている。中国では梅子青と呼ばれる紛青色を呈する。
いわゆる砧青磁に属する作例である。(展示キャプションから)

〈龍泉窯〉
〈地方窯〉
第三章 宋磁から元磁へ ―継承と革新

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HPの解説です。
悠久の歴史を有する中国陶磁の中で、宋時代(960 - 1279)にはその美しさが頂点に達したとも評されます。
宋時代の陶磁器である「宋磁」は、官窯(かんよう)、景徳鎮窯(けいとくちんよう)、定窯(ていよう)などに見られるように青磁・白磁・黒釉磁(こくゆうじ)などの単色の釉薬(ゆうやく)をまとい、非常にシンプルかつ研ぎ澄まされた造形性が美しく、格調高き陶磁器です。北宋時代末期から南宋時代にかけては絵画の世界で文芸復興運動がおこりました。この頃宋磁においても、中国古代の王朝が祭祀で用いた青銅器に倣った陶磁器がつくられており、古典へのまなざしを「やきもの」という立体造形で象っています。そこには皇帝や士大夫といった文人達の高貴かつ清逸な美意識が表わされているのです。その一方で磁州窯(じしゅうよう)、吉州窯(きっしゅうよう)などの搔き落としや鉄絵、さらには五彩(宋赤絵)などの色彩に変化を凝らした絵付陶磁も生み出され、それらには一般庶民の生活に根ざした活気に溢れる、ユーモラスなデザインも展開されています。
明時代の『格古要論』や清時代の『年窯墨注歌』などの文献にも宋磁の素晴らしさは語りつがれています。宋時代から長い年月を経た後世の人々もまた、宋磁に畏敬の念を抱き続けていたのです。さらに日本でも古くから唐物として知られる作品があり、近代以降には「鑑賞陶器」としても宋磁が愛でられてきました。
このように宋磁は同時代の人々にとっても、後世の人々にとっても魅力的で、神秘的なものであったといえます。本展覧会では、優雅な美、また親しみ溢れる多様な「宋磁」の世界を、宋時代前後のやきものの様相とあわせてご紹介いたします。


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2018.05.23

もっとそばに face to face 田中智 ミニチュアワールド

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「もっとそばに face to face 田中智 ミニチュアワールド」は、
ポーラ・ミュージアム・アネックスで開催されています。

会期 2017年4月27(金)~5月27日(日)

みずみずしい果物ですね~
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綺麗にそろえて展示している靴屋さんですね。
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プレゼントによさそうなチョコレートの組み合わせですね。
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お店に出向いてわざわざ撮ったわけではありません・・・タイトルの通り、ミニチュア作品をスマホで撮りました。
スケールイメージ(指先と比べても小さいですね)
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展覧会場風景です。
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インスタ映え効果でしょうか?
沢山の観覧者が来ていて、観るより撮るという感じで皆さんスマホで熱心に撮影していました。
私もスマホで参加です。

こんな作品も・・・・・

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HPの解説です。

指先に乗るくらいの小さな 小さなシアワセ。

ひと目でときめく愛らしさ。そっとのぞきこむように近づいてみてください。そこに広がるのは、田中智の感性で精巧に作り上げられた“ミニチュア”の世界です。お店で焼き上がったばかりのようなバケットやデニッシュ、色とりどりのお菓子など、実物の1/12スケールの小さな作品たち。

思わず「可愛い!」「おいしそう!」という感嘆の声がわき上がってくることでしょう。食べ物をはじめ雑貨や空間など、私たちの日常にある身近なものが、繊細に本物さながらの質感で創られています。手描きの文字やディスプレイに感じるのは彼独自のスタイリッシュな遊び心。田中智が見て聞いて感じた目線がミニチュアの魅力となって輝いています。

小さな 小さなシアワセと笑顔がたくさん生まれる場所になりますように。

本展では新作としてPOLAショップ(POLA THE BEAUTY銀座店)のミニチュアサイズのカウンターも登場します。

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銀座に行ったなら、ちょこっと寄り道がお勧めです、旬な作家の展覧会が常時開催されています(展示替え期間を除く)
入場無料で、ほとんどの展覧会が撮影可です。

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2018.05.22

鴨の親子 小鴨の成長

小鴨の1羽は戻ってないのかな~
8羽は元気に育っています。
子供らしくなってきました。

小鴨が親鴨の後ろについて歩く時期は過ぎて、子供が先に歩いて、周囲を警戒しながら親鴨が後を追って歩いていました。

食餌中の鴨の家族

おなか一杯?になって午睡の様です。

鴨の親子は・・・心配。

鴨の親子その後

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2018.05.19

生誕150年 横山大観展

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生誕150年 横山大観展は、
東京国立近代美術館で開催されています。

会期 2018年4月13日(金)~ 5月27日(日)


大観の作品を時系列で展示した文字どおりの回顧展です。

展示構成は次の通り(シンプルですね)
1章 「明治」の大観
2章 「大正」の大観
3章 「昭和」の大観

水戸藩士の家に生まれた大観は、東京美術学校に一期生で入学。
校長は岡倉天心。

後に、意見の違いから、東京美術学校の校長を辞し、日本美術院を設立した岡倉天心に従って一時期五浦に移住し、
岡倉天心指導の下、西洋画に対抗する、世界に通用する絵画を目指します。

空気感を描くことも意識して、日本画伝統の線描を行わず面で描きました。
当時は朦朧体と揶揄されて悪評でした。
五浦に移った仲間、菱田春草、下山寒山、木村武山などの作品が認められ買い手がついていくなか、大観はくすぶっていました。

そして、ようやく《流燈》で文展で受賞を果たします。
《流燈》と同時期の作品で、行方が分からなくなっていた《 白衣観音 》が「100年ぶりの発見」として展示されています。(会場では《流燈》の横に展示されていました)
輪郭は線描されていませんが、着衣や、アクセサリーの精緻な描写と色彩のバランスが画面を引き立てています。
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《白衣観音》 1908(明治41年) 絹本彩色 個人蔵


大観は画法、描く対象、あらゆる試行錯誤を繰り返し、西洋画に対抗できる日本画を推し進めていきます。

彗星の尾は墨を置かず描き抜き、星の輝きは胡粉で描いています。
1910(明治43)年に地球に近づいたハレー彗星を水墨画で描いた作品。
時の話題を取入れています。
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《彗星》 1912(明治45)年頃 絹本墨画 個人蔵 東京展4/13-5/6展示


この作品は何度観たことでしょうか・・・
昭和5(1930年)にローマで開催された日本美術展覧会は男爵大蔵喜七郎の尽力により実現し、和のしつらえで当代の日本画を紹介したものだった。本作は大観がローマ展のために描きおろした新作。海外の観客にも理解されやすい主題と装飾画風を選び、満開の桜が情緒を訴えた。もちろん桜に寄せる日本人の心を表現するのが狙いだった。(展示キャプションから)
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《夜桜》」1929(昭和4年) 紙本彩色 大倉集古館蔵

その隣には、
円熟期の大観の絢爛豪華な装飾画風を示す作品、《紅葉》が展示されていました。
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《紅葉》 1931(昭和6年) 紙本彩色 足立美術館蔵

画法、描く対象、あらゆる試行錯誤を繰り返した画家大観の一つの集大成が55歳の時に描いた40メートルに及ぶ大作《生々流転》です。
朦朧体、かたぼかしなどで季節の空気感を演出しています。

以下は過去の展覧会で使われた解説から引用です。

《生々流転》は大気中の水蒸気からできた1粒の水滴が川をなし海へ注ぎ、やがて龍となり天へ昇るという水の一生を、40メートルにもおよぶ大変長い画面に水墨で描いた作品です。

 「生々流転」とは「万物は永遠に生死を繰り返し、絶えず移り変わってゆくこと」という意味の言葉です。大観の《生々流転》にも、繰り返し姿を変えながら終わることのない水の生涯が描かれています。彼の壮大な自然観や人生観をも読み取れるダイナミックな作品ですが、一方で画面のところどころに鹿や猿などの生きもの、川に舟を浮かべる人などの小さなモチーフが描きこまれ、ささやかな生命に対する温かい眼差しもうかがうことができます。

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重要文化財《生々流転》 1923(大正12年) 東京国立近代美術館蔵


そして大観と富士山、時に先の戦争との関わりで語られることも多いですね。
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《群青富士》  1917(大正6)年頃 静岡県立美術館蔵 

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《霊峰十趣・山》 1920(大正9年) 個人蔵 

HPの解説です。
横山大観(1868-1958)の生誕150年、没後60年を記念し、展覧会を開催します。
東京美術学校に学んだ大観は、師の岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院を設立。新たな時代における新たな絵画の創出を目指しました。西洋からさまざまなものや情報が押し寄せる時代の中、日本の絵画の伝統的な技法を継承しつつ、時に改変を試み、また主題についても従来の定型をかるがると脱してみせました。やがてこうした手法はさらに広がりを見せ、自在な画風と深い精神性をそなえた数々の大作を生み出しました。
本展では、40メートル超で日本一長い画巻《生々流転》(重要文化財)や《夜桜》《紅葉》をはじめとする代表作に、数々の新出作品や習作などの資料をあわせて展示し、制作の過程から彼の芸術の本質を改めて探ります。
総出品数約90点を展観する大回顧展です。


東京国立近代美術館 生誕150年 横山大観展
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東京国立近代美術館 生誕150年 横山大観展
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東京国立近代美術館 生誕150年 横山大観展
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2018.05.18

トーハクの一品(その6) 長谷川久蔵筆 大原御行図屏風

トーハク(東京国立博物館)にはよく行きますので、気になる一品を少しづつ投稿してみようと思います。
主にスマホで撮っています。
展示替えが行われますので、必ず展示されているわけではありません。

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東京都美術館、国立科学博物館に行ったついでにチョットとトーハクへ・・・
長谷川久蔵の作品が展示されていました。

本館 7室 2018年4月24日(火) ~ 2018年5月27日(日)

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大原御行図屏風 長谷川久蔵(1568~93)筆 紙本金地着色
安土桃山時代・16世紀

平家物語終盤の名場面。平清盛の娘で安徳天皇の母、建礼門院は、洛北大原に庵を結び、源氏に滅された平家一門の菩提を弔う。そこに後白川法王が密かに尋ねる。草木の繊細な描写が、建礼門院の儚げな境遇と共鳴。長谷川等伯の長男久蔵の数少ない遺作だ。
(展示キャプションから)

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大原御行図屏風(部分)

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大原御行図屏風(部分)


久蔵は、26歳の若さで亡くなった。
当時久蔵は狩野派集団に参加しており、久蔵の死は勢いを増す長谷川派を怖れた狩野派の陰謀とする小説などもあるが・・・・

久蔵の死後数年、等伯は大作は描くことが出来ず・・・・
そしてやっと描き上げたのが松林図屏風とされる。

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2018.05.16

特別展「名作誕生-つながる日本美術」

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特別展「名作誕生-つながる日本美術」は、
東京国立博物館で開催されています。

会期 2018年4月13日(金) ~ 2018年5月27日(日)

名作が作られた背景に着目し、その「つながり「」や影響関係を検証する展覧会です。

中国憧憬というフレーズはよく使われます。
絵画も模倣から始まるのは当たり前、この図は分かり易いですね。

モチーフはそっくりですが、丹念に見ていくと、羽の描き方、背景、波の描き方に絵師による工夫、個性が見られます。
陳伯沖、文正、探幽、若冲の鶴図が並べて展示されていて、それぞれの関係を興味深く観てきました。
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抜き出された美人
洛中洛外図・風俗図等々の中に、このポーズは、散見されます。
人の美の型としてとらえる鑑賞者の視線が風俗画から美人を抜き出し、浮世絵を誕生させました。
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見返り美人図 菱川師宣筆 江戸時代 17世紀 東京国立博物館

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風俗図屏風(彦根屏風) 江戸時代 17世紀 滋賀・彦根城博物館 
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「顔輝筆寒山図を学び岸田劉生これを写す」と画面左上に記す。
チョット奇妙?な野童女の風貌にはこんな「つながり」、があったんですね。
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寒山拾得図 伝顔輝筆 中国・元時代 14世紀 東京国立博物館l

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野童図 岸田劉生筆 大正11年(1922)年 神奈川県立院大美術館寄託

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雪舟と中国
雪舟は明の画風を取り入れて、ダイナミックで複雑な画面構成の花鳥画を描き出した。
もちろん四季を描く屏風は中国にはない。
雪舟は同時代の「漢」の画風を「和」のフォーマットにアレンジして、新たな花鳥画を作り上げた。
それらをすっきりと整理して見せたのが、次世代を代表する狩野元信。
かたちは単純化されてすっきりとした印象になっている。
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「テーマ1 一木の祈り」では、木彫仏が完成形をみせるまでの経緯i「つながり」を検証しています。
木で作られた仏像が主流になるのは平安時代以降で、古くは銅や漆の仏像が主で、土で作られることもあった。
木の仏像が主流になるのは、鑑真に伴って渡来した工人が木で仏像を作ったことによると考えられている。
中国では石で仏像を作っていたが、日本には適した石がなかったからだと・・・・材と彫の変遷を検証しています。
変遷を示す、ずらりと並んだ仏像・・・・分かり易くて素晴らしい空間です。
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十一面観音菩薩立像 奈良時代 八世紀 大阪・道明寺蔵

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伝薬師如来立像 奈良時代 8世紀 奈良・唐招提寺蔵

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展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 祈りをつなぐ
1. 一木の祈り
2. 祈る普賢
3. 祖師に祈る
第2章 巨匠のつながり
4. 雪舟と中国
5. 宗達と古典
6. 若冲と模倣
第3章 古典文学につながる
7. 伊勢物語
8. 源氏物語
第4章 つながるモチーフ/イメージ
9. 山水をつなぐ
10. 花鳥をつなぐ
11. 人物をつなぐ
12. 古今をつなぐ

HPの解説です。
日本美術史上に輝く「名作」たちは、さまざまなドラマをもって生まれ、受け継がれ、次の名作の誕生へとつながってきました。本展では、作品同士の影響関係や共通する美意識に着目し、地域や時代を超えたさまざまな名作誕生のドラマを、国宝・重要文化財含む約130件を通してご紹介します。


東京国立博物館「名作誕生-つながる日本美術」 第1章「祈りをつなぐ」
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東京国立博物館「名作誕生-つながる日本美術」 第2章「巨匠のつながり」
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東京国立博物館「名作誕生-つながる日本美術」 第3章「古典文学につながる」
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東京国立博物館「名作誕生-つながる日本美術」 第4章「つながるモチーフ/イメージ」
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2018.05.14

鴨の親子その後

朗報です!鴨の子が一羽増えていました。8羽になっていました。
先日は7羽確認できました・・・鴨の親子ウォッチャー?の方が「9羽の子鴨が居たんだけどな~」といっていたので、心配していたのですが。
きっと迷子になっていたんですね~
帰ってきたんですね~
もう一羽加わってくれると本当に安心なのですが・・・・

子鴨は、少し親鴨から離れて遊ぶようになってきました、どんどん成長しますね!

アノ追いかけまわしていた、2羽の鴨は何処へやら、でした。
代わりに、同じ蓮田には鶴(サギ?)がのんびり歩いていました。
平和な景色になっていました。


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2018.05.13

鴨の親子は・・・心配。

お母さんの後を一時も離れずについていく7羽の小鴨、可愛らしくてたまりません!

とばかり言ってられません!
生存競争、縄張り争いが行われていて、ずっと2羽の鴨に追いかけ回されているのです。
そのたびに、親子は離れ離れになり、やがて母鴨が「ここだよ、ここだよ」叫びながら小鴨のもとに戻ってきます。
この繰り返しが、止めどなく繰り返されていました。
「この子供たちを連れて、私にどうしろというのよ」という母鴨の叫びが聞こえてくるようで・・・・

隣の方の「9羽いたはずなんだがな~」の声にドキリ、しんぱいで、心配で・・・・
カラス、蛇、タヌキ?など天敵の存在もあるだろうし・・・・・
「なんとか親離れするまで頑張って」祈るような気持で、この場を離れました。

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2018.05.11

工芸館開館40周年記念 名工の明治

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「工芸館開館40周年記念 名工の明治」は、
東京国立近代美術館工芸館で開催されています。

会期 2018年3月1日~5月27日


工芸館が数年にわたりの修復に取り組んできた《十二の鷹》が、修復後初のお披露目です。

この作品に限らずですが、明治の名工の、磨き上げられた技術に裏打ちされた作品の造形、色彩の見事さは、作品鑑賞の原点だと、あらためて感じました。

《十二の鷹》(1893年)は、浮世絵や日本の美術工芸品を海外へ輸出し、ジャポニズムの立役者と言われる林忠正が考案し、鋳物の技術に秀でていた鈴木長吉が手がけたもので、鷹狩で用いられる鷹をモチーフに、当時の日本の鋳物・彫金の粋を集めて制作されました。そして、アメリカのシカゴで開かれたコロンブス世界博覧会へ出品され、大きな評判を呼びました。
刀の鍔や目貫といった刀装具に代表される日本の彫金技法はすでに西欧で高い評価を受けていました。こうした伝統を受け継ぎながら、彫刻のような造形を兼ね備えた《十二の鷹》を作ることで、「これをもてわが国美術制作家一般の模範に供え」(東京日日新聞)美術工芸の活性化に繋げようと考えていたのです。
(展示会場の解説から)

鈴木長吉は、実際に鷹を飼って写生したり、古い絵画や史料を調べたり、その準備に4年の歳月を費やしたといいます。


この展覧会は一部の作品を除いて撮影できます。
スマホで撮りましたので、一部紹介します。
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全体像です。
鈴木⻑吉 (1848-1919) 十二の鷹 1893 各種金属、鋳造、彫 金、めっき

こちらは「鷹―八」です。
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サイズ:奥行き500×横幅500mm
重量:10,570g
素材:ブロンズに各所メッキ処理を施す
爪・嘴先端部・腹部の羽の溝あとなど黒色部に漆を使用
眼球は真鍮・赤金・赤胴の切り嵌め象嵌を用いている

詳しく解説したパネルが展示されています。
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余談ですが、最近「林忠正」が取り上げられることが多くなったと思いませんか?
拙ブログでも取り上げましたし、(木々康子著 春画と印象派 ”春画を売った国賊”林忠正をめぐって
原田マハ著「たゆたえども沈ます」は売れたようですね。(林忠正と助手の重吉、ゴッホと弟テオ)
私も購入しましたが・・・なぜか?未だ半分も読んでいませんが・・・


《十二の鷹》以外にも素晴らしい作品が展示されています。
展覧会の構成は以下の通りです。
Ⅰ. 明治の技の最高峰―帝室技芸員
Ⅱ. 明治の名工―鈴木⻑吉と《十二の鷹》
Ⅲ. 技の展開と新風
Ⅳ.技を護る・受け継ぐ−戦後の工芸保護政策と、今日の技と表現


HPの解説です。
明治時代、その優れた技術によって帝室技芸員に任命された鈴木長吉(1848-1919)。当館所蔵の《十二の鷹》は彼の代表作の一つで、1893年アメリカ開催されたシカゴ・コロンブス世界博覧会で発表されました。古来より武将たちが好んで行った鷹狩りで用いられる鷹をモチーフに、本物と見紛うリアルな表現と、金、銀、銅、赤銅、四分一といった金属の色を巧みにちりばめた華やかさで、世界の人々を驚かせました。
当館では、数年をかけてこの《十二の鷹》の修復に取り組んできましたが、このたび修復後初のお披露目をいたします。長らく失われていた鉾垂れ(鷹の止まり木に使用される装飾布)も復元され、発表当初の鮮やかな色合いがよみがえりました。「明治150年」にもちなみ、本展では、高い技術力と表現力を兼ね備え明治の精神を今に伝える名工たちの作品もあわせてご覧いただきます。現代の工芸作品も含めた当館所蔵作品約100点を通して、技と表現が現代にいかに継承されたのか、その展開を探ります。

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2018.05.06

連休合間の報国寺2018-05

少々ご無沙汰の鎌倉報国寺に行ってきました。
連休の合間を狙ったのですが・・・・
当てが外れて混んでいました。

かつて川端康成 が近くに住んでいたことがあり、よく散歩に訪れた報国寺、
歴史の重みを感じながら、このお寺で ゆっくり長時間と思っていたのに~

老若男女、外国人観光客、 ツアー客(団体)で大賑わい・・ この日は外国人の団体が大はしゃぎで騒々しいこと・・・


報国寺のHP「お寺について」
禅とお茶と竹の庭
建武元年(1334年)報国寺開山(仏乗禅師)さまは、現在地に休耕庵を建てて修業なされました。また余暇を得て、詩作を楽しみとしつつ、静かな御生涯を過ごされました。
そのゆかりの御堂跡に、今こんなに美しい竹が生い繁るようになったのです。何卒こころ静かに眺めて下さい。

又この寺の開基は足利家時ですが、上杉重兼も寺の創設にかかわっています。家時から二代後の足利尊氏は室町幕府を樹立し、関東を治めるのに子息基氏を鎌倉公方に据えました。鎌倉では四代九十年にわたって栄えておりましたが、雄途むなしく永享の乱に於いて戦い利あらず、四代鎌倉公方持氏は瑞泉寺塔頭の永安寺において、嫡子義久は菩堤寺報国寺に於いて自害割腹されました。報国寺は関東に於ける足利公方終焉の地であります。

又この谷戸は往時より宅間法眼一派の芸術家達が住いした谷間です。従って現在も宅間谷戸と呼ばれています。
近年では川端康成、林房雄、各氏等々寺領内に住まわれ、特に川端先生は、この山あいのしじまの音なき音を「山の音」と表現されました。

この古都鎌倉では、一木一草が歴史を語り、時代の情念が身に迫る思いが致します。まさに、功名手柄をたてんとて、「いざ鎌倉」と馳せ参じて、武運拙く散って行った若き武士たちに思いを致しつつ、粗茶粗菓ですが茶を喫して下さい。

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歩いてくると、汗ばむ陽気の日でしたが、枯山水の前に佇むと涼風が心地よかったです。
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この横穴式墳墓には、
足利家時(室町幕府開祖、足利尊氏の祖父)、足利義久(四代鎌倉公方、持氏の嫡男、10歳でこの地で自刃。)などの足利一族の墓があります。
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動画です(静止画、動画ともスマホで撮りました)

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2018.05.04

「ターナー 風景の詩」

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「ターナー 風景の詩」展は、
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催されています。

会期 2018年4月24日(火)~7月1日(日)

イギリスを代表する風景画の巨匠、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775~1851)の展覧会です。
一点を除いてターナー作品のみの、水彩、油彩、版画作品約120点の展示です。

展覧会の構成は次の通りです。
第1章 地誌的風景画
第2章 海景ー海洋国家に生きて
第3章 イタリアー古代への憧れ
第4章 山岳ーあらたな景観美をさがして


初期のターナーは、有力なパトロンに恵まれ、そのパトロンの邸宅を描き込んだ写実的な作品を多く残しています。
また風景の中に働く人たちも見つけることができます。
ターナー作品は地誌的な意味合いも持ち合わせています。
展覧会場には、関連地図が展示されています。(作品リストにもあります)
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コールトン・ヒルから見たエディンバラ 1819年頃 水彩、鉛筆、グワッシュ、スクレイピングアウ ト・網目紙
エディンバラ、スコットランド国立美術館群

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ストーンヘンジ、ウィルトシャー  1827-28年 水彩・紙
ソールズベリー博物館

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ターナ作品と言うと、黄色系の絵の具を多用した写実的な風景画を思い浮かべます。
朝又は夕景が好まれたからでしょうか?
穏やかな田園風景、聳え立つ山岳、そして、嵐の海ですね。
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ソマーヒル、トンブリッジ 1811年展示 油彩・カンヴァス
エディンバラ、スコットランド国立美術館群

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風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様 1802年展示 油彩・カンヴァス
サウサンプトン・シティ・アート・ギャラリー

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セント・オールバンズ・ヘッド沖 1822年頃 水彩・紙
ハロゲイト、メーサー・アート・ギャラリー

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スノードン山、残照 1798-99年  水彩、スクレイピングアウト・紙
エディンバラ、スコットランド国立美術館群

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ローレライ、ドイツ 1817年 水彩、グワッシュ、グラファイト、スクラッチングアウ ト・紙
マンチェスター大学、ウィットワース

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ターナーにとって大きな転機は、憧れの地イタリアへの旅行でした。
その後の作品には、大気と光の効果を追求することに主眼が置かれ、 そのためにしばしば描かれる対象のフォルムは曖昧になりほとんど抽象に近づいている作品もあります。
余談ですが・・・・ターナがイタリアに旅行した時のスケッチが横浜美術館で開催されているヌード展に展示されています。
ターナーは風景を描くため旅行に携えたスケッチブックに観察と想像に基づいたエロチックなスケッチを残しています。ちょっと意外?
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モンテ・マリオから見たローマ 水彩、スクレイピングアウト・紙
エディンバラ、スコットランド国立美術館群

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キリスト教の黎明(エジプトへの逃避) 1841年展示 油彩・カンヴァス
ベルファスト、北アイルランド国立美術館群

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ネッカー川対岸から見たハイデルベルク 1846年 エッチング、ライン・エングレーヴィング
郡山市立美術館

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この展覧会で、私が素晴らしい!と注目したのは、美しい細密画が沢山展示されていることです。
目一杯近づいて鑑賞、その卓越した技法と美しさは流石です。
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20ヴィニェットのうちの1点―ヘルゴラントの死の舟 1835年頃 水彩、鉛筆・紙
エディンバラ、スコットランド国立美術館群

ターナーは、後の印象派の画家に多大な影響を与えました。

ターナーが現代でも利用されている水彩画の技法をほぼすべて完成させたとされていて、日本水彩画の原点でもあります。

「ターナーと日本」の解説では、夏目漱石は定番ですね。
(過去の展覧会で何度か見かけました)
夏目漱石の小説坊ちゃんには、ターナーの絵に例えるなどした部分が登場します。
日本の表現者にも多大な影響を与えた、その一面ですね。

以下の展示風景は「美術館より特別に写真撮影の許可をいただいて」スマホで撮りました。
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2018.05.02

観てきた展覧会備忘録 2017年4月


「ヌード NUDE ―英国テート・コレクションより」

会期 2018年3月24日(土)~6月24日(日)
横浜美術館

木島櫻谷 PartⅠ「泉屋博古―近代日本画」  (会期終了)
会期 2018年2月24日(火)~4月8日(日)
泉屋博古館(六本木)

木島櫻谷 PartⅡ 木島櫻谷の「四季連作屏風」+近代花鳥図屏風尽し」
会期 2018年4月14日(土)~5月6日(土)
泉屋博古館(六本木)

工芸館開館40周年記念 名工の明治
会期 2018年3月1日(木)~5月27日(日)
東京国立近代美術館工芸館

ルドンー秘密の花園
会期 2018年2月8日(木)~5月20日(日)
三菱一号館美術館  

「蓮沼執太: ~ ing」
会期 2018年4月6日(金)~6月3日(日)
資生堂ギャラリー

ポーラ ミュージアム アネックス展2018後期 -イメージと投影-  (会期終了)
会期 2018年3月23日(金)~4月22日(日)
ポーラ ミュージアム アネックス

多摩美術大学美術館コレクション展
杉浦非水の花鳥画 ―百花譜とスケッチ―
《同時開催》フレンチオペラポスター
2018年4月4日(水)~5月6日(日)
多摩美術大学美術館

プーシキン美術館展──旅するフランス風景画
会期 2018年4月14日(土)~7月8日(日)
東京都美術館

チャペック兄弟と子どもの世界
~20世紀はじめ、チェコのマルチアーティスト
会期 2018年4月7日(土)〜2018年5月27日(日)
松涛美術館

金襴手-人々を虜にした伊万里焼-展
会期 2018年4月4日(水)~6月21日(木)
戸栗美術館

浮世絵モダーン展
2018年4月21日(土)~6月17日(日)
町田市立国際版画美術館

ターナー 風景の詩(うた)
会期 2018年4月24日(火)~7月1日(日)
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

こいのぼりなう! 須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一によるインスタレーション
会期 2018年4月11日(水)~5月28日(月)
国立新美術館

平成30年 新指定 国宝・重要文化財
会期 2018年4月17日(火)~2018年5月6日(日)
東京国立博物館 本館 8室・11室


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2018.04.30

「木島櫻谷 PartⅡ 木島櫻谷の「四季連作屏風」+近代花鳥図屏風尽し」

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「木島櫻谷 PartⅡ 木島櫻谷の「四季連作屏風」+近代花鳥図屏風尽し」は
泉屋博古館で開催されています。

会期
2018年4月14日(土) - 5月6日(日)

PartⅠ 近代動物画の冒険に引き 続き行ってきました。
狭い?(失礼)展示空間が却って良かったのかもしれません。

「木島櫻谷作「四季連作屏風」は、琳派が流行した大正期、公家出身で古典をこよなく愛した住友春翠の審美眼にかなって、櫻谷に制作発注されたものだそうです。

中央に燕子花図、右に柳桜図 、左に菊花図 が展示されていて、それぞれの作品の前に椅子が置かれ置かれています。その椅子に座っての目線がちょうど良いです。
この展示空間は素晴らしいと思いました。
展示作品に近づいてみると、胡粉の使い方(厚塗り・・レリーフのような?)も興味深いです。

大阪茶臼山にあった住友本邸の大広間を飾った木島櫻谷作「四季連作屏風」のもう一点は、
雪中梅花図です。
菊花図 の左横に展示されています。

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柳桜図 (部分)
大正6年 絹本金地着色・屏風 六曲一双

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燕子花図 (部分)
大正6年 絹本金地着色・屏風 六曲一双

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菊花図 (部分)
大正6年 絹本金地着色・屏風 六曲一双


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雪中梅花図(部分)
大正7年 絹本金地着色・屏風 六曲一双

さらに、2点の屏風が展示されています。
竹林白鶴図(大正12年 絹本金地着色・屏風 六曲一双)と

秋草図 (大正12年 絹本金地着色・屏風 六曲一双)です。
金地に淡い色彩で描かれた秋の草花、その風景は夢のような美しさです。


木島櫻谷と同時代の画家の作品も素晴らしいものばかりでした。
展示作品の点数は少ないですが、その分、気が散らず?じっくり時間をかけて鑑賞できました。

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2018.04.27

こいのぼりなう! 須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一によるインスタレーション

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「こいのぼりなう! 須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一によるインスタレーション」は、
国立新美術館で開催されています。

会期 2018年4月11日(水)~5月28日(月)

「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」は会期終了(5月7日)が近づいてきて混雑度が増してきているようです。
混雑の中で熱心に鑑賞すると疲労感を覚えますよね。
そんなときには2階の上がってみてください。


『こいのぼり』で思い浮かぶ、あのこいのぼりが泳いでいるわけではありません。
様々な布で作られた色とりどりのこいのぼり300匹が泳いでいます。
会場内には環境音楽が流れ、所々にクッションが置かれています。

座り込んでのんびり、寝転んでゆっくり・・・・環境音楽がここちよい・・・・・疲れを癒してから帰りましょう。
入場無料です。
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ワークショップで自分でデザインしてみるのも楽しいですよ。
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展示風景をスマホで撮りました。


展覧会概要

日本を代表するテキスタイルデザイナー、須藤玲子がデザインした約300匹のこいのぼりが、展示室をダイナミックに泳ぎまわります。須藤は、日本の伝統行事に着想を得たこのインスタレーションを、フランスの展示デザイナーのアドリアン・ガルデールとコラボレーションし、2008年にはワシントンD.C. のジョン・F・ケネディ舞台芸術センターにおいて、2014年にはパリのギメ東洋美術館にて発表しました。国立新美術館のもっとも大きい展示室(2000㎡、天井高8m)を使った今回の新しいヴァージョンには、ライゾマティクスの活動で知られる齋藤精一も加わります。また会場には、どなたでも参加できる体験コーナーも用意されています。色とりどりのこいのぼりが生み出す「なう!」な空間に、ぜひご期待ください。


Dir:本間無量(ライゾマティクス)/ Muryo Honma (Rhizomatiks)


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2018.04.24

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション

至上の印象派展 ビュールレ・コレクションは、
国立新美術館で開催されています。

会期 2018年2月14日(水)~5月7日(月)

会期も後半に入って、曜日・時間帯によっては入場待ちが発生しているようです。
私は始まってまもない時に行ってきたので、じっくり見ることができましたが・・・投稿が遅れてしまいました。

チラシに「絵画史上最強の美少女」とあるからでしょう・・・ルノワールのダンヴェール嬢の前に鑑賞者が集中します。
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ピエール=オーギュスト・ルノワール 《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》
1880年 油彩、カンヴァス

ダンヴェール嬢も勿論魅力的な作品ですが、
「6章ポール・セザンヌ」「7章 フィンセント・ファン・ゴッホ」では、数点の作品で画家の生涯とその描き方の傾向を分かり易く見せてくれるています。
とても良い展示だと思いました。

ビュールレのコレクターとしての意図が伝わってきます。

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「7章 フィンセント・ファン・ゴッホ」の概要です。

ファン・ゴッホは伯父が経営に関わっていた美術商のグービル商会に就職しハーグ・ロンドン・パリの各支店に赴任しましたが、勤務態度態度を理由に解雇されてしまいます。
オランダに戻って伝道師を志しますが失敗してしまいます。
画家として生きていくことを決めたのは1880年でした。りょうsn01
フィンセント・ファン・ゴッホ 《古い塔 》 1884年 油彩、カンヴァス
ハーグから戻ったゴッホは両親の住むニューネンに移り住み2年を過ごします。
農民の墓地や十字架と何世紀もの時間を刻んだ塔は、ニューネンでの暮らしの中で絶えずファンゴッホの心を捉えていました。


1885年3月26日、父のテオドロスが急死すると、周りの人々との関係も悪化し、ファンゴッホはニューネンを去ることを決意する。
ベルギーに向かうが、ベルギーでの生活も長くは続かず、2886年弟テオのいるパリに移った。パリでの生活が2年目を迎えた頃に描かれた作品。
ファン・ゴッホが色彩へのあなたなアプローチを試みたことがうかがえる。
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フィンセント・ファン・ゴッホ 《自画像》 1887年 油彩、カンヴァス 

1886年にパリに出るとファンゴッホは、ニューネン時代にテオから話を聞いていた印象派の絵画を実際に目にする機会に恵まれた。そして印象派の画家などと同様に戸外での制作に取り組むようになった。
パリ郊外のアニエルに足を運び日の光を浴びる風景を描いた。
色彩の表現を研究していたゴッホですが、印象派の絵画とは一線を画するファンゴッホ独特の色彩表現が緻密な構図の中に発揮されている。
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フィンセント・ファン・ゴッホ 《アニエールのセーヌ川にかかる橋》 1887年 油彩、カンヴァス 

1888年2月19日、ファンゴッホはパリを離れて南仏のアルルに向かった。この地で1年3ヶ月を過ごす間に約200点もの作品を制作しており、ゴッホの制作活動の中でもとりわけ実り多き時代として知られている。
ゴッホとゴーギャンは2カ月間アルルで共同生活を送った。
この時、2人は形態の単純化やその強調について議論したと伝えられている。
そのただ中に描かれた本作品は、ゴーギャンとの深い関係を物語る。
長年のミレーへの敬愛が明確に表れている一方、構図の取り方は、日本の浮世絵から借用したものだ。
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フィンセント・ファン・ゴッホ 《日没を背に種まく人》 1888年 油彩、カンヴァス 

ファンゴッホは、ゴーギャンとの関係悪化から精神障害の発作を起こし、自らの耳を切り落とす事件を起こしてしまう。半年後にファンゴッホは、サンレミにある療養院に自ら入院し、1年間を過ごす。
1890年の春に制作されたこの作品は、ミレーの《落ち穂拾い》に想を得て得て制作された作品で、懸命に労働に向き合う農夫の姿を描くことでファンゴッホは画面に故郷へのノスタルジックな思いを込めた。
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フィンセント・ファン・ゴッホ 《二人の農夫》 1890年 油彩、カンヴァス 


1890年5月16日、ファン・ゴッホはサン・レミの療養院を退院し、パリで・弟テオとその妻ヨーと3日ほど過ごし、5月20日にオーヴェール=オワーズに到着した。その2ヶ月後の7月末にピストル自殺を計って37年の人生に幕を閉じた。
この作品はゴッホ最晩年の作品の一つで、ビュルレコレクションのゴッホ作品唯一の花の絵画。
ゴッホは、花が咲く枝を誕生や新生といった人生の節目における始まりとみなしていた。
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フィンセント・ファン・ゴッホ 《花咲くマロニエの枝》 1890年 油彩、カンヴァス 

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そして印象派作品を中心として、派生的に19世紀、20世紀初頭のフランス絵画、そして肖像画、風景画、モダンアート作品に分類しての展示構成になっています。

紹介したい作品が盛りだくさんですが長くなるので・・・・・

この作品一点のみ撮影可能です。
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クロード・モネ 《睡蓮の池、緑の反映》 1920-26年 油彩、カンヴァス 

展覧会の構成は以下の通りです。
1章 肖像画
2章 ヨーロッパの都市
3章 19世紀のフランス絵画
4章 印象派の風景 ―マネ、モネ、ピサロ、シスレー
5章 印象派の人物 ―ドガとルノワール
6章 ポール・セザンヌ
7章 フィンセント・ファン・ゴッホ
8章 20世紀初頭のフランス絵画
9章 モダン・アート
10章 新たなる絵画の地平


HPの展覧会概要より
スイスの大実業家エミール・ゲオルク・ビュールレ(1890-1956年)は、生涯を通じ絵画収集に情熱を注いだ傑出したコレクターとして知られています。主に17世紀のオランダ絵画から20世紀の近代絵画に至る作品、中でも印象派・ポスト印象派の作品は傑作中の傑作が揃い、そのコレクションの質の高さゆえ世界中の美術ファンから注目されています。 この度、ビュールレ・コレクションの全ての作品がチューリヒ美術館に移管されることになり、コレクションの全体像を紹介する最後の機会として、日本での展覧会が実現することとなりました。

本展では、近代美術の精華といえる作品64点を展示し、その半数は日本初公開です。絵画史上、最も有名な少女像ともいわれる《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》、スイス国外に初めて貸し出されることになった4メートルを超えるモネ晩年の睡蓮の大作など、極め付きの名品で構成されるこの幻のコレクションの魅力のすべてを、多くの方々にご堪能いただきたいと思います。

国立新美術館 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
InternetMuseum


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